南北監禁ルート「ただいま帰りました〜」
ガサガサと買い物袋を持って見慣れた部屋に上がり、買ってきた食材を冷蔵庫に詰める。
本当はめんどくさいので自炊したくはないのだが、南森さんが怒るから頑張っている。きっと頑張って偉いと褒めてくれる筈だ。
冷蔵庫に詰め終わり、そのまま南森さんがいる2階へと上がる。廊下の突き当たり、1番奥の部屋。ガチャンガチャンと何重にもかけた鍵をひとつずつ開けていく。
最後の南京錠がガチャンと音を立てて落ちた。
「南森さぁん、元気ですか?」
部屋の隅でビクッと肩を震わせる南森さん。
可愛い。私は南森さんを怖がらせない様にゆっくりと近付いて彼を優しく抱きしめる。
「大丈夫ですよぉ。怖くない怖くない」
「……ぁ、どうして…すだこちゃ……」
「どうして?うーん、南森さんが好きだからですよ?南森さんがこんなに大好きなのに、南森さんったら静くんと浮気するなんて…。酷いです。」
「…ッあれは!!事故で!!」
「だからなんですか?」
「………ッ。」
「えへへ、ちゃんと理解してくれたみたいで嬉しいです。また"お仕置"しなきゃいけないかと思いました。…痛いですもんねぇ。神泉さんに教えて貰った"お仕置"は。」
「……ぅ。…ぐす……。」
「あれ?泣いてるんですか?大丈夫ですよぉ。私が、ちゃーんと、守ってあげますからね。…南森さん。」
っていう南北監禁最悪√が頭に浮かんでしまった訳なんですが……。