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    kanamisaniwa

    pixivメインに二次創作(刀剣乱舞、ツイステ、グラブル、FGO等)やってます。超雑食でオリキャラ大好き病を患う腐女子です。ポイピクにはかきかけだったりネタだけの文章を投げたいです。

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    kanamisaniwa

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    晴道+息子+ぐだのよもやま話(捏造生前有)

    #晴道
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    「父は、一言多い上に一言少ないんです。多い時には神経を逆撫でして大抵恨みを買い、少ない時には思わせ振りがよいといらない情を買う。これはもう僕が子供の頃からで、何度本人に言ってもなおらない不治の病ですね」
    「えぇ…まぁ、うん…ちなみに今回のは多い方?少ない方?」

    立夏が目の前の騒ぎを指差しつつ吉平に問いかける。その指差す先には「晴明ぃぃぃっ!!」「はっはっは!」と言い合い?ながら即死級の術を連発している道満とそれを捌いている晴明の姿があった。
    ノウム・カルデアに安倍晴明が召喚されてしばらくたち、一瞬即発の事態をなんとか回避してきたのだが、とうとう今日本格的に正面衝突してしまったのだ。
    それでもマスター命令で衝突の場をシミュレーションルームに出来たのは不幸中の幸いであり、また、双方に縁ある息子の吉平が万が一の仲介役として同行してくれたので、ギリギリなんとかなっている、というのが現状だった。

    「ちなみに、今回はどっち?」
    「一言少なくて恨みを買う珍しいパターンですね。…大抵道満法師様にしか発動しませんが」
    「……デジマ?ちなみに何て言ったの?」
    「『サーヴァントになってもやっぱり吉平は式の扱いが下手だねぇ。そも才能が無いからしかたがないが』と」
    「…………それは吉平さんが怒っていいやつでは?てかそれで少ないの??」

    盛大に首を傾げる立夏に対し、吉平は苦笑いしながら答えた。

    「少ないですよ。本音ではこう続くんです。『代わりにお前は占いの才があるのだからそちらを伸ばしなさい。長ずれば大地の命運すら読めるようになろうよ』と」
    「……デジマ??あっ、そういえば吉平さんって地震予知した逸話があったような…」
    「その通り。実際父の言葉は正しかった。おかげさまで長じて"指すの御子"と称される陰陽師になれたので…まあ、大地どころか星の行く末さえ占う父にはどうやっても追い付けませんが」

    苦笑いしながら吉平は遠い過去、人の子だった頃に思いを馳せる。
    まだ10にも満たぬ童の頃、ようやく字を一通り覚え陰陽道を学びはじめたばかりの頃に父から容赦なく浴びせられたその言葉は吉平を傷つけたが、吉平以上にその言葉に傷つき激昂した道満が晴明に飛びかかりそのまま術比べならぬ殺しあい一歩手前になっていた。道満にしてみれば、ぎゃんっぎゃんにもめた末になんとか落とし所を見つけて受け入れた我が子を頭ごなしに才能なしと貶されたのだからキレて当然だ。
    なにより一言少ない部分、晴明にとって息子の才を正しく判じた本質的に言いたい部分を聴いていないのだからなおさら。そして相手をする晴明は結局笑うばかりでちゃんと伝えないのだから始末に負えない。

    「それに…こと道満法師様のこととなると、父はわざと、とまではいかなくとも、楽しんでいるふしがあるので。困った人です」

    肩をすくめる吉平は、とうとう「昭光殿おめざめを!!」と宝具を展開しはじめた道満と未だ余裕を崩さぬ晴明をみても困ったといいつつさして深刻な顔はしていない。
    これ、本当に生前からのやり取りなんだなぁ、と立夏は諦めの境地で宝具の大音響から耳を塞いだ。
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    kanamisaniwa

    MAIKING
    三ヶ月後。
    アズール先輩からの提案で参加を申請したアジーム家雇用希望者の選抜試験当日、私はジャミル先輩、エリムさん、そして面白がってついてきたフロイド先輩(本当は諸々ド素人の私を心配してついてきてくれたのをちゃんと知ってる)と一緒に熱砂の国にあるアジーム家所有の別荘の隣に設置された試験会場控えにいた。
    エリムさん曰く、アジーム家所有の不動産の中では中規模ながら市街から遠くて使い勝手が悪く最低限の手入れしかしていなかった別荘で、確かに選抜試験をするには丁度良い物件だとか。なんなら爆発させても大丈夫ですよ、と言ったエリムさんの顔はわりとまじだった。
    そしてその別荘の隣に建てられた仮設の集合場所兼待機場所で簡単な説明を受けた。といっても事前にアズール先輩が収集してくれていた情報と内容はほぼ同じで、あえて追記するなら試験会場である別荘のあちこちにライブカメラもとい監視カメラが設置されていて、その映像はリアルタイム公開されるので別荘内の様子はもとより他の参加者の様子を逐次確認できること、そして本当に魔法でもなんでも使用可、建物への損害も免責するから全力で目標を破壊してみろ、という言葉が説明担当からあったことくらい。
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    nicola731

    DOODLE「罪深き墓前まで」
    思いつきの時代物パロ晴道。多分この後二人で共謀して旦那を始末します。
     晴明の兄が妻を娶ったのは彼が十五の時だった。付き合いのある旧家の長子で、美しいことで評判だった。まだ十八になったばかりだった。晴明の幼馴染だった。
     晴明は義姉になる前まで兄の結婚相手を「道満」と呼んでいた。義姉になるまで兄の結婚相手を抱いていた。去年の盆に宴会があり、その裏で二人は体を繋げた。お互い初めての相手だった。晴明にとっては初恋だった。
     道満は自分の妻になるものだと信じ切っていた彼は、夏の盛りを過ぎた頃に兄から婚姻のことを聞かされて、がらがらと全てが崩れていくような心地になった。美しい上に賢い道満は詩経さえ誦じてみせる。対して夫となる晴明の兄は凡庸で家柄ばかりが取り柄の役人だった。幼少のみぎりから才覚を発揮していた晴明とは大違いだった。
     晴明は兄が何処か勝ち誇ったような顔をして自分を見ていることに気付いた。兄が自分を打ち負かしたいがためだけに、道満を妻に迎えたのだとすぐに理解した。殺してやろうかと思った。
     道満は家庭に入ると頗る良妻で、よく躾けられた奥様になった。夫の父母に気に入られ、夫の床屋政談にも美しい笑みを浮かべたまま付き合った。晴明が「義姉さん」と呼んでも笑み 1027

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    kanamisaniwa

    DONEカリジャミ拙作シリーズ、サルマーとムカクの結婚に関するひと騒動ネタ「私はアジーム家の当主の娘だもの、本当はアジーム家の商売ために有力な他の商家とか取引先と政略結婚しなきゃいけないでしょ?でも私はムカクとじゃなきゃ嫌よ。他の男とは結婚しないわ。かといってアジーム家の使用人にアジームの娘が嫁入りなんて不相応だなんだ言う人がいるのもわかってる。
    だからね、お父様。私、お母様が残してくれた財産だけをもって、"アジーム家のお金を一切使わず"お嫁にいくわ。お母様はご自分の結婚のときの持参金を全部私に残してくださったから、当分困らないし、カリムお兄様が財産運用をしてくれるって言ってくれたわ!手数料は兄妹割引してくれるって。
    それで十分暮らしていけるわ。アジーム家のお金を使わないから叔母様方みたいに盛大な結婚式や披露宴は出来ないし、これから贅沢な生活も出来ないけど、それでも私、ムカクと結婚して幸せになりたいの。だから、お父様お願い!私のお嫁入りを祝福して!」



    一時間後。

    「………出来すぎるくらいに出来た娘で結構なことだと思うが。なぜ"そう"なっている」
    「娘の結婚に大喜びで盛大に結婚式と披露宴をしようと晴れ着やら嫁入り道具やら準備しようとしたところで、当の娘 2948