Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    DuzB1b

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 84

    DuzB1b

    ☆quiet follow

    呟いたネタを集めたもの。
    追加

    ***************

    tkhr


    欲を言うのも
    誘うのもうまくなくて
    なんなら柔らかさに欠けた身体だとか、低い声だとかに
    落ち込んだりしたときにtkhsに婚約者ができたって噂が流れてきて・・・な話(アレ?前に書いた気がする)
    ↑コレ

    夜中に消しゴムがキレていたことに気づいてコンビニに行けば
    皓皓とした店内に照らされる本日入荷のゴシップ誌。
    それらは政治家の汚職疑惑だったり、神との癒着疑惑だったりと面白おかしく書き立てる。そんな記事を真に受けるほど子供ではないけれど。

    でもその表紙のそこそこ大きな文字だとは言え見逃せなかったのは
    書いてあったのが今現在お付きいと言うものをしてみるとてしてるなり、の人だったから。

    『某巨大病院院長の熱愛報道!』なんて。

    中身を見る気はなかったし、特に落ち込みもしなかった。
    だってしょうがないじゃないか。このゴシップ誌が嘘か正しいかなんてどうでもよくて。
    ただ彼の横にいる女の人のお似合いっぷりとかを考えちゃうとさ。しょうがないじゃないか。

    消しゴムのほかにおやつも買っちゃおうかな?なんて思っていた心はしぼんでしまったから150円の消しゴムだけをレジで購入して外に出ての帰り道。
    その道が飯綱君と殴り合った川の横だと気づいては苦笑。

    (本当に僕は何も分かってなかった)

    飯綱君に『諦めるな!』なんて啖呵を切っていた自分の幼稚さが今になってオーバーキルをしてくる。
    愛している人を遺さなきゃならない哀しさも
    もっとほかの、例えばそれは身分だったり姿かたちだったり、寿命だったりが同じ人を選んだ方がいいんじゃないか、なんて疑惑も
    どうしようもなく頭の片隅にはいつもあって。
    その上僕は、僕だから。
    柔らかい身体もないし、綺麗な声でもない。身体的能力としては子供を遺すことだってできない。

    しょうがない、とは思う。
    だって、どうしようもないもの。

    だけど

    ぐらりと揺れたように感じた地面に、思わず蹲まれば、ぽつりぽつりと僕がいる地面が濡れていく。

    (・・・あの写真の人とお似合いだったな)と思うのは本当なのに
    それでもこんなに胸が痛い。


    まぁ。そんな風に傷ついていた時が僕にもありました。
    あったんですよ!
    だけど、寝て起きて食べて仕事をしているうちに、傷は癒えていく

    うんしょうがない。別れるしかない。
    だって僕以外の人が彼を幸せにできるなら、それでいいじゃないか!と思うのだ。
    うん
    だけど、だからなのかもしれないけれど
    (思い出が欲しい)そう思った。
    きっと彼にとっての僕は多くの過去の恋人になるだろうけれど
    僕にとっての彼は最初で最後の恋人だから。

    だから

    「一週間、一緒に過ごしたい」

    数千日、数万日、もしかしたら数億日分の七日。
    綺麗な思い出なんて要らない、ぐちゃぐちゃになって過ごしたいと思ったから願ったそれ。実際には目の前で書類を繰っている恋人がどれほど忙しいのかなんて分かっているから(ヤー!!)みたいなテンションで口に出したのに

    「いいよ」
    「・・・え?そんなに簡単にとっていいんですか?」
    「ん~。だって晴明がしたいって事なら、ちゃんと叶えたいよ」

    ぱらり、と繰っていた書類目を上げて不思議そうに僕を見る人。

    「だって、忙しいですよね?」
    「暇だ、とは言えないけれど。それでも晴明が初めて言ってくれたワガママだもん。叶えない訳ないよ」
    「・・・・うん」
    「ふふ。嬉しい?」



    「ふふ。嬉しい?」と聞けばこくんと頷く顔に顔が脂下がりそうになるのを必死でこらえているのだたかはし明という妖怪は。
    だって恋人からの初めてのおねだり。
    この人が自分のものだと見せつけたくて物を送れば「こんな高価なものはいただけません!」と青くなり。甘やかせようとすれば、逆に「明君は偉いね」と甘やかされ、
    会いたいの我儘もデートのお誘いも僕の時間を気にして一切口にしなかった人のおねだり!!
    そりゃあ食いつくよ・
    だって嬉しいもん。

    目の前では晴明が顔を赤くした晴明が「僕は本当に嬉しいけど。本当に本当に大丈夫?」なんて心配そうに聞いてくるけどさ。
    むしろ断られるのが当然だと思われているのが、いかんともしがたいのであって。

    「え~?大丈夫だし。嬉しいよ?。」
    「うん・・・ならいいけど・・・」
    「いいんだよ。僕の予定は僕の責任で決めるんだから。ね?それで。どこに行きたいの?」

    一週間、と言った
    一週間あればどこにでも行ける。国内でもいいし、何なら海外でも。

    「えっと、行きたいところは考えてなくて」
    「ありゃ?そうなの?」
    「うん」

    ???行きたいところはないのに一週間という期限だけは決まっている所に首を傾げつつ、じゃあほかに何かしたいことがあるのかと問えば

    「じゃあ、何かしたいことがあるの?」
    「えっと・・・いっても引かない?」
    「多分大丈夫だと思うけど」

    僕なら兎も角、晴明がそこまできわどい(倫理観的に)を言うとは思わないし。
    というか君はそんな事望まないでしょ?僕じゃあるまいし。

    そういう目で見つめれば
    すーはーすーはーと深呼吸をした後で晴明が言ったんだ。

    「・・・・・・・一週間、ずっと睦みあいたい・・です」

    睦みあう
    うん。古式ゆかしい言葉だね。
    とはいえその意味、え?だって・・・・

    呆然と晴明を見上げれば真っ赤になった顔とうるんだ目に、僕の追いついた思考能力が間違いじゃないと教えられるから。

    「・・・・・明日からでいいかな!?」


    ※この後は一週間イチャイチャ週間です・・・多分・・・書けないけど

    *******************
    学晴

    学園長は酔っ払うと晴明を隠すような行動しちゃってたら可愛い。
    ↑前提

    3月から4月の繁忙期を何とか乗り越えた夜。
    明日から始まるGWから一足早く、『どうせ明日からはこちらで過ごすんですし、どうせだったら今晩からいらっしゃいな』という言葉に甘えて早々に学園長の自宅に訪ねれば『新年度の慰労もかねて』と出されたのは僕が好きなモノばかりの食事と、高級そうなお酒。

    そう。お酒である。

    僕はありがたいことに?蟒蛇だったらしく。どんなに飲んでも酔わないし、次の日だって体調を崩すこともない。
    逆に学園長先生はアルコール耐性が低いのか、アルコール度数が割かし低いと思われるビール1缶でも赤くなる。まぁ、赤くなるだけならまだいい。彼の場合は絡みも入ってくる。そりゃあもう、盛大に。

    此処で言おう
    今まで繁忙期で疲れ切っていたのだ、僕だけじゃなくて、それは彼も。
    というか責任ある立場で陣頭指揮をとらねばならない彼の方が、ずっと。
    そこでの飲酒である。しかも次の日から一週間の休みが確定している休みである。

    そりゃあ、酔わない筈はない。

    僕を膝にのせては、ふふふと艶やかに笑う声と、キラキラのエフェクト過多の美麗な顔を寄せられてもトキメキよりも困惑が勝ってしまうのは、ちゅちゅと唇を合わせるたびにふわりと香るお酒の匂いが濃すぎるし、口説き文句が笑いそうになるくらいに古式ゆかしいし。なんなら行動も、なぜか書生恰好の着物部分を引き抜いては僕と二人羽織キメてこようとするし・・・。

    そう僕を膝にのせて、うなじにちゅうちゅうとキスをかましながら学園長は言う。

    「可愛い。可愛いですね。可愛いです晴明くん」
    「うわ!ちょ?やめてください!痕ついちゃうでしょ?もう、ダイソンですか?」
    「掃除機と吸引力は張り合わねぇよ。というかなんで痕つけちゃダメなんですか?」
    「吸引力対決しているのかと思う程度に学園長先生吸うんですもん。痕だって一週間以上残るんですからね?」

    学校始まったときに首筋に赤い痕が残ってるのを、思春期のあの子たちに見えるのは流石にヤです。ダメです。と言いながら背後から僕を抱き込んでいる学園長を振り返る。

    「‥‥襟の高い服、あるでしょう?」
    「いつもワイシャツ着てる僕が突然そんな服着たらバレバレですよ」

    ほら、酔ってるからそんな事ばかり言うんですよ、と差し出した水は手に取られることは無い上に

    「そんなに酔ってねぇ。けどお前が飲ませてくれるなら、飲んでもいい。」

    僕のお腹に置いていた片手上げてはするりと唇を撫でては面白そうに言う
    いや、本当に性質悪いなこの酔っ払い。

    きっと僕からキスなんてできないと思っていて言ってるのがまず腹立たしいし。
    ぐだぐだ言う割にはこの人が僕に痕というマーキングをしたいってを僕が理解していることだって、分かってるのに言うのもズルい
    背後から僕を抱きしめるのだって、実際にはこの人が不安だからだってちゃんと分かってる。
    それを執着されて嬉しいと思うのは半分。
    もう半分は僕だってちゃんと貴方を好きで心底愛してるって分かってくれないくて腹立たしいのが半分。

    うん。そうだ。僕は腹立たしいんだから。


    ぐいっと冷たい水を煽って、そのまま道満さんに口づけた。
    抱き込まれたままの口づけだから、上手く流し込めない上になんなら僕の方の喉に入ってくる量のほうが絶対に多いけど。

    至近距離でも閉じなかった瞳は、道満さんが一瞬だけ眼を見開いた後で、綻んだのをちゃんと見たから。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    😭💖💖💒💒💒💯👏👏💖
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works