お題「プロポーズ」 逃げるあいつを追いかけて捕まえてイヤってほどオレの気持ちわからせて、やっと実らせた初恋だった。
気持ち繋げて、体も繋げて、一緒に暮らすようになって、ようやく昔みたいにオレの隣にアイツいるのが当たり前のように思えてきた。
いつものようにいちゃついて、一虎がオレの腕の中で甘い声出しながら果てて自分の腹をびっしょり濡らしたのを確認した後、オレもアイツの腹の一番奥に、ぶつけるみたいに達した。はあはあと乱れた呼吸の音がどっちのものかわからないくらい混じって聞こえてくんのが気持ちよくてしばらくそのままじっとしているとオレの腰に絡まっていた一虎の足がゆるゆると緩んできたので、名残惜しく思いながら、ゆっくりと腰を引いた。
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