年に一度会える日太陽が焼き付け汗が滲む。
露店の風鈴がかさなり涼しげな音色を奏でていた。
今年も1人墓参りに行き、
話かける
「よっ、元気してるか?」
煩かった蝉の声がやみ
静寂の中
ふぁーと、
涼しい風が吹き微かな声が聞こえてきた
「うむ、元気だ」
薄っすら見える煉󠄁獄がさらに近寄ってきて、そっと俺の左目を手で撫でてきた。
「宇髄も元気そうでよかった」
そう言うと安心したかのように優しく微笑んで姿が見えなくなった。
毎年こうだ。
もっと話したい事あったが‥
「じゃあな煉󠄁獄」
今年の盆が終わったな‥‥