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    住めば都

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    あくねこ本編4章 10/27配信分の感想を書き殴った
    ネタバレしかないよ!

    #あくねこ
    badCat
    #感想メモ
    impressionNote

    4章1部感想<前半部分の1階執事たちの関係性について>
    ロノが寂しいって思うの、それはそうだよなと思ったんだけど、この辺はもしかしたら2000年以上生きてるベリアンと、悪魔執事になってからまだ100年に満たないロノやバスティンとで感じ方が違う部分かもなあとも感じた。
    あとは、ベリアンにとってロノやバスティンは(もちろん彼はかつて彼がゴエティア様にそうしてもらったように、どの後輩に対しても愛情をもって接したと思うけど)あくまでもたくさんいる後輩の一人で、でもロノにとってのベリアンは(ロノとベリアンの関係性についてはまだ未知の部分なのであれだけど)初めて自分を受け入れてくれた人で、それこそベリアンにとってのゴエティア様みたいな存在だったわけでさ……切ない……
    けど、それって悪魔執事に限らず、生きていれば誰しもが経験する寂しさなんじゃないかな。どれだけ自分が相手のことを大好きになったとしても、その人には自分以外にも大切に思う人がいるわけで。人は結局、誰かにとってのオンリーワンやナンバーワンにはなれないんだよな。でも、相手が向けてくれる気持ちだけは自分だけのものだから、どうやってそのことに納得していくかなんだろうな……
    ベリアンがベレンさんに向ける気持ちはロノに向ける気持ちとは別のベクトルで存在していて、それは優劣や軽重のつけられるものではなくて。ロノの気持ちがもう少し落ち着いたときに、ベリアンから丁寧に伝えてあげられたらいいねという気持ち……

    あとは、あれだね。話してくれよ俺たち家族だろ!っていうさあ、そういう寂しさな。これはバスティンも感じてるところだろうと思う。でも家族みたいに思っているからこそ言えなかったのはあるだろうな。
    ロノとバスティンで若干反応が違うのは、まあバスティンがロノほどの激重感情をベリアンに抱いていないっていうのと、精神的にはバスティンのほうが(若干)大人っていうのと、あとは、たぶんこれが一番大きいと思うんだけど、バスティンは悪魔化で死にそうになった経験があるけどロノはそれを見ていることしかできなかったって点なのかなと思う。
    事前に知っていれば、迷わずベレンさんを選べと言えたっていうセリフがすごくバスティンらしいなと思った。バスティンは死にかけたからこそ、自分がベリアンにさらなる罪悪感を背負わせるかもしれなかったことに怒ってる。
    バスティンは悪魔化から帰還したからこそ、そうやって考えられるようになったんだと思うと感慨深いものがある……他人と絆を結ぶことをあんなに恐れていた男がさあ……

    心が乱れたロノに寄り添ってくれる別邸組のシーンがよかった。別邸の三人はまだ悪魔執事になったばっかりで、三人が三人とも感覚が一番ロノに近いだろうから、ロノが彼らを頼るのも当然かなという気がする。
    それぞれの階にそれぞれの関係性があって、地下組と1階組は同じ"家族のような"関係性でもやっぱり違っている。別邸は別邸で絶妙なバランスの上に3人の関係性が成り立っているのを感じられた。
    ハナマルとユーハンのことを「すごいです尊敬してます!」みたいなキラキラした目で見てるテディが、あの中では実は一番強かなのいいなと思う。ハナマルはのらりくらりしてるけど、どこかに長子的諦めの良さがあるので強かになりきれないし、ユーハンは必要に応じて清も濁も呑み込めるけど、根が清廉潔白だから強かに生きることへの嫌悪感みたいなものが拭えないんだろうなと見ていて感じる。
    でもそんなテディの強かさが、ともすれば衝突して火花を散らしてしまいそうなユーハンとハナマルとの潤滑油になっているのが味わい深い……


    <ベリアンの過去について>
    なんかもうほんと、今までよく頑張ったね……って抱きしめてあげたい気持ちしかない。
    ベッドに虫を入れられたときのエピソードからしてもさ、ベリアン・クライアンという人間は底抜けに優しいんだよ……そんな優しい人間がさ、たくさんの仲間を見殺しにしてきたという罪悪感を背負いながら、2400年もの間戦い続けてきたという事実に絶句してしまうんだよ……
    特にルカスに出会うまでの100年は、逃げ出したくなることもあっただろうに……ベリアンは優しいからこそ放り出せなかったんだろうな……ゴエティア様やベレンさんの気持ちを考えて、辛い道を進み続けることを選び続けてきたんだろうな……つらい……
    ゴエティア様が何年くらい生きたのかはわからんけど、悪魔と契約したばっかりのベリアンが同じようにできなくてもそれは仕方ないよなと思う……ましてベリアンは、幼少期のエピソードの感じだと、頭はいいけど要領はあんまり良くなさそうだし……
    いつかルカスが悪魔執事になったときのエピソードも語られる日が楽しみ……
    人間の心はわからないけどべらぼうに頭も要領もいいルカスと出会って、いろんなことをマルチタスクで進めるルカスを頼りにしつつ、それは相手の心情を考えて今はやめておいたほうがいいと思います、みたいにストップかけるベリアンがいたんだろうな。
    そしてそうやって止められるたびにいろいろ考えて、少しづつ心の機微を学習していくルカスもいたんだろうな


    <ほか>
    主様の力ですぐにベレンさんお目覚めになるのかと思ったけど、まあそう簡単にはいかねえですよね!
    知能天使もそろそろ地上にちょっかいかけてくるだろうし、人類の敵はあいかわらずわかんないままだし、まだしばらく不穏な空気が続きそうで心臓も胃も痛い……
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    住めば都

    DONEあくねこ、ルカス夢。
    いつもドキドキさせられて悔しい主様が、意趣返しのつもりで「ルカスは冗談ばっかり」と返したら、実は全部本気の本心だったと暴露される話。

    交渉係を務めて長い男が、自分の思いに振り回されて本音を隠せず、苦し紛れに冗談だよって見え見えの誤魔化し方しかできないのめちゃくちゃ萌えるなと思うなどしました
    いっそ全部、冗談にしてしまえたら 目の覚めるような美人ではない。愛嬌があるわけでも、聴衆を沸かせる話術を持つわけでもない。
     至って普通。どこにでもいそうな、地味で目立たないタイプ。――それが私だ。
     おおよそ三十年かけて築き上げた自己認識は、異世界で出会ったイケメン執事たちに「主様」と呼ばれ大切にされたところで、簡単に揺らぐようなものではない。
    「フフ、主様といられる時間は、本当に幸せです♪ この時間が、永遠に続けばいいのになあ……」
    「はいはい。全く……ルカスったら、冗談ばっかり言うんだから」
     上機嫌に微笑む担当執事を、私は半眼で睨みつけた。
     ルカスとアモンは、口説くようなセリフをよく言ってくる。恋愛経験の少ない私はそのたび顔を赤くしてドギマギしてしまうのだが、彼らの思惑どおりに翻弄されるのを、最近は悔しいと感じるようになっていた。
    1884

    住めば都

    DOODLEあくねこ。ナックとハンバーグの話。友情出演、ロノとテディ。
    執事たちの話題に上がるだけですが、美味しいもの大好き自称食いしん坊の女性主様がいます。
    後日、お礼を伝えられた主様は「私が食べたかっただけだから」と苦笑したそうです。

    お肉が苦手なナックに豆腐ハンバーグとか大根ステーキとか食べさせてあげたい気持ちで書きました。
    美味しいは正義 今日に夕食のメニューは、ハンバーグだ。
     食堂に向かう道すがらで会ったテディが、鼻歌混じりで嬉しそうに言うのを聞いて、ナックは落胆の気持ちを曖昧な笑顔で濁した。
     ナックは肉全般が苦手だ。メインが肉料理の日は食べられるものが少なく、空腹のまま夜を過ごすことも多い。
     だが、ハンバーグを心から楽しみにしているらしい同僚に、それを伝えることは憚られた。食事は日々の楽しみだ。テディには心置きなく、好物を味わってほしい。
     食事の時間は一応決まっているが、執事たちは全員揃って食事を取るわけではない。一階や地下の執事たちはそろって食べることが多いようだが。
     決められた時間内に厨房へ顔を出し、調理担当に、食事に来たことを告げる。そうして、温かい料理を配膳してもらうのだ。
    2130

    住めば都

    MEMO2023クリスマスの思い出を見た感想。
    とりあえずロノ、フェネス、アモン、ミヤジ、ユーハン、ハナマルの話をしている
    執事たちが抱く主様への思いについて現時点で、あるじさまへの感情が一番純粋なのはロノかなという気がした。
    クリスマスツリーの天辺の星に主様をたとえて、でもそこにいるのは自分だけじゃなくて、屋敷のみんなも一緒でさ。
    主様と執事のみんながいるデビルズパレスを愛してるんだなあということがとてもよく伝わってきて、メインストのあれこれを考えると心が痛い。ロノの感情と愛情が純粋でつらい(つらい)

    なぜロノの贈り物にこんなに純粋さを感じているかというと。
    手元に残るものを贈っている面々は、そもそも根底に「自分の贈ったものを大切に持っていてほしい」という思いがあるはずで、贈った時点である意味主様からの見返りを求めているのと同じだと思うんですよね。
    ただ、消え物にするか否かは思いの重さだけでなくて、執事たちの自分への自信のなさとか、相手に求めることへの拒否感とか、なにに重きを置くかの価値観とか、いろいろあると思うので、消え物を選んだ執事がみんなロノほど純粋な気持ちではいないんだろうなと思っている。
    1511

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