嬉乃の話キクニンギョウ族の父と、クチサケ族の母の遺伝がウルトラフュージョンした結果生まれた先祖返りのフタクチ族。父方に薄〜く血が流れてた。
妖怪族一家は仲良く山中で暮らしていた。
嬉乃が同年代の子供と遊ぶために麓の村へ行った際、近所のおばちゃんに貰った果物を、家と同じように後頭部の口で食べようとしたところ酷く怯えられてしまう。帰宅後、両親から後頭部の口をヒト前で出さないように言い含められたことで、自分の容姿が異形で恐ろしいことを自覚した。
それまでは父は髪が伸び縮みするし、母は口が裂けてるしで、皆そんなもんかと思っていた。異形という概念がない。
(両親は村に行く時は妖怪っぽいところが見えないようにしている。村のミューモンも妖怪族なのは知ってるけど慣れてなくて驚くので)
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