なみだはわらう毎日毎日変わらない景色。それを二十四時間体感しているのかさえ判らない。
あれ? 一日って二十四時間だっけ?
兎に角、天井近くの小さな窓から光が差し込ンで、やがてその光は弱まり、暗くなって、また光が差し込ンでくるから、一日一日過ぎていることは確かだ。
それに二回出てくる食事も、朝晩のものだろう。
この施設に隔離されて何れだけの時間が経ったかなンて知らない。興味もない。
食事こそ最初は質素だなと思ったが、今は味さえしない。
あれ? 味って何だっけ?
此処に来たばかりの頃は後悔と悪夢でずっと泣いていた。よくそンなに水分が排出されるなというほど、泣いていた。
ずっとずっと。
そしたら或る日、枯れた。プツリと切れた。脳が考えることを思い出すことを拒んだ。
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