VDバルクラネタ現パロでお付き合いしてから初めてのVDバルクラネタ(すごく甘い)
「既製品以外は貰わないことにしている。何が入っているかわからんからな」
先程までドクドクとうるさかった心臓が急激に冷えていく。
「……あ…そうなのか…そう、だよな…」
声は震えていないだろうか。勝手に舞い上がっていた自分が恥ずかしい。
コートのポケットに入れていた小ぶりな袋を思わず握りしめる。
「だが…」
バルナバスは微かに震えるクライヴの手を取った。
「好いた者からもらうのは別だ」
強張ってしまったクライヴの手にバルナバスは口付ける。
「お前のなら何が入っていても食べられる自信がある」
愉快気味に笑うバルナバスにクライヴは目を丸くした。
それもすぐ苦笑に変わり、甘さを控え目にした小さな手作りチョコの袋を渡す。
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