うづきめんご☆quiet followSPUR MEタイトルから先に浮かびました。タイトルの通りメスイキ挑戦話です。公開部分にR18ありませんがR18本なのでワンクッションかけさせていただきます Age verification Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow うづきめんごDOODLE4部3章読んだらだめでしたウィルシャム あの頃から、別の命を抱きしめると温かいことを知っていた。 光の届かない地下の街。人工的な明かりで保たれ解放されることを知らない澱んだ空間の中。目を閉じても横になっても己の体を包むのが寒々しい空気だけだったが、唯一の相棒であるビゼルが寄り添ってくれるようになってからは、その小さな温もりと鼓動はシャムスの無頼を慰めてくれた。 抱きしめて、頬を寄せればするはずのない日向の匂いがする。暗い世界の中で、ビゼルがいればまだ地に足をつけて歩けるような気がしていた。 「――ビゼル?」 ふと目を覚ますと、いつもすぐ手に触れるはずの毛並みがなくてその名を呼んだ。 にゃお、と想像よりも遠くから返事が返ってくる。 「ん?」 1060 うづきめんごDOODLE小悪魔藍ちゃん翔藍 年月は藍をずる賢く成長させた。 少しずつ他人との会話の仕方を覚える中で、砂糖菓子を頬張るような甘い会話に一筋のスパイスを落とすことを知ってしまったのだ。 触れ合うように口づけて、求めあうように絡み合って。 翔が指先で全身でその身を慈しむ度に新たな反応を返す藍の様は、小さな蕾がひとつひとつ花開き綺麗に咲き誇るように美しい。 しかしいつの日からか、翔の与える柔らかな刺激に対して素直な悦びを表すだけでなく。時折、翔を惑わせるように蠱惑的に振る舞うようにもなってしまった。 「なあ、藍。お前、いつからそうなっちゃったんだ?」 翔がそう問うと、藍は目を見開く。 きょとん、とした表情は彼を翔と年の差のないただの少年に見せる。零れそうなほどの大きな瞳に、触れれば手触りのいいまろい頬。ステージの下から見上げる先輩アイドルの姿とは、似ても似つかない。 534 うづきめんごDOODLE次はお風呂えっち書きますねノヴァヴィク「じゃあ、ヴィクが一緒に入ってくれるんだったらいいよ」 「え?」 「は?」 あ、しまった。とノヴァが思った時にはもう遅かった。 カウントするのを止めるくらいの数の徹夜をこなし。ラボから一歩も出ない生活を始めてから、はや数日。久々にノヴァのラボを訪れたマリオンが、足を踏み入れた瞬間にしかめっ面になって催促してきたのは入浴だった。そういえば最後に体を流したのはいつだったっけな、とその時になって何日もシャワーすら浴びていないことに気が付いていなかったノヴァは、どこか他人事だった。 あまりにも自分のことを言われている実感がなく、研究片手間にマリオンに返事をしたのがいけなかった。 酷使されてふわふわとした頭は正常な判断をせず、まあそのつまり、三大欲求が垣間見えてしまうのである。人間とは恐ろしい。 888 うづきめんごDOODLE翔藍を知ってる嶺ちゃん 悩める少年は、美しい。成長期の過程にある少年というものは、大人と子供の狭間を行き来し得も知れぬ美しさを放つ。 美風藍という少年はその狭間に永遠にとどめ置かれた人物――であるのはごく一部の人しか知らない。だがそのモデルとなった人間をよく知る嶺二としては、ガラス細工のような儚い生を歩む彼が、悩めるほど日々を深く過ごしていることは素直に喜ばしかった。 「アイアイ、どうしたの?」 眉間に皺を寄せている藍に声をかけると、彼はそのアーモンド型の瞳をゆっくりと動かして視線を嶺二に向ける。 「――決まらないんだ」 小さな口から零れた言葉は、彼にしては珍しく自信を失い揺れていた。 「ん? 何か困ってることがあるのなら、お兄さんに言ってごらん?」 1417 うづきめんごDOODLEなんか突然降ってきた翔藍 ねえ、どうすればいい? と藍はペールブルーの瞳を揺らしながら翔に訴えた。 どうすればって、楽しかったんだろ。楽しかったならそれでいいんじゃねえの。と翔が言うと、藍は迷子のように眉尻を下げた。メモリーの中にさ、ショウ以外の人もいっぱい増えていってしまうんだ。と困惑しながら。 惑う藍はまだその眼で世界を知るようになってから日が浅い。だから同じグループのメンバーとツアーの先々を訪れて、いろんなものを見ていろんな人との思い出が増えていくのは、彼にとっては大変喜ばしいことだと思う。きっと那月が藍の言葉を聞いたら、飛び付いて幼子を愛でるように抱きしめただろう。 藍が泣きそうなのは、翔が藍のことを抱きしめてあげることができないのは、彼らが結ばれてこれまた日の浅い『恋人同士』であることに由来する。コイビト、というものを藍がどう捉えているのかはいまいち伝わってこないところもあるが、少なくとも藍のその膨大なはずのメモリーを翔で埋めたいという願望を持っていることだけは今の台詞だけで伝わってきた。 913 うづきめんごINFO7/13ちじょうのあいのかなえかたえ47b 不定休営業で頒布します新刊です!A5/28P/400円(会場価格)表紙オンデ、本文コピーです宜しくお願いします!【新刊サンプル】眠れる夜はきみのせい【千奏】 ヒーローとは、結局何なのだろう。広い空を見上げながら、千秋はひとり自問自答をしていた。 空は千秋の憂鬱な気分とは裏腹に、高く青く澄み渡っている。立ち止まった千秋には見向きもせずに通り過ぎる生徒たちの歩様も、弾みだしそうなほど生き生きとしていた。 五奇人が討伐され、生徒会が治めるようになった夢ノ咲学院。たむろしていた不良生徒たちは一掃され、残された生徒たちは新たな環境で活動ができることに心踊らせていた。生徒会が掲げるのは、すべての生徒が確かなカリキュラムを受けアイドルとして羽ばたくこと。まさに文明開化のような新しい時代の訪れ。 しかし。千秋は未だ旧時代に取り残されている。千秋以外の流星隊のメンバーは学院自体を辞めてしまったものが大半で、ユニットは事実上の解散状態。千秋自身も満足なアイドル活動ができずに、ただ飼い殺されているような気分で過ごしていた。 5690