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    ほここのすけべ

    @hococonosukebe

    すけべと特殊性癖とすけべになる予定のらくがき置き場
    清書したもの👉 https://www.pixiv.net/users/98233511

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    ほここのすけべ

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    続き
    ※手紙の💍ちゃん視点の🌹×💍
    ※独自の展開、設定

     その人を初めて見た瞬間、頭をレンガで殴られたかのように感じた。一目惚れだった。
     彼は、アモンくんは、花壇に水を撒きながら、傍にいる誰かへ楽しげに話していた。その姿は遠目にもすごく優しくて、明るくて、だけどどこか痛いのを隠しているような、切なさに近いものを感じさせられて、心がざわついて居ても立ってもいられなくなる。
     あなたをもっとよく知りたい。あわよくば、わたしのことも知ってほしい。素敵なあなたはきっと受け入れてくれる、なんて根拠無く、けれどごく自然にそう思って、わたしから声を掛けた。
     果たしてそれは間違いだった。
     わたしが話し掛けた瞬間、彼はびくりと震えて、その表情から微笑みも、痛みも、ロウソクの火を吹き消したように消えた。後に残った煙のように、虚ろな真顔がこちらを向いた。
     あ、綺麗な顔をしてるな、と思った。
    「ごめんなさいっす」
     こちらが何を訊ねる間もなく、いきなり謝られてしまった。勿論そんな心当たりはない。
    「主様のお身体が冷えちゃうといけないんで、失礼するっすね」
     彼は性急にそう告げると、さっきまで熱心に話し掛けていた車椅子を押して、さっさと行ってしまった。わたしはそこで漸く、話にだけは聞いていた、車椅子に座るもう1人の主様を初めて直接目にした。
     よく手入れされた艶やかな髪や爪、肌理細やかな肌。それから軽く閉ざされた目蓋。いつ目を覚ましても不思議ではないように見えた。
     眠っているようにしか見えなかった。

     実際本当に眠っているだけなのかもしれない。ただ言葉通りの、永き眠りに就いているだけなのかもしれない。もう1人の主様は、天使狩りに同行した際、街の店屋の看板の、鏡面越しに天使の光を浴びて意識を失い、以来ずっと昏睡状態なのだそうだ。「悪魔執事の主が、執事の力を解放するための詠唱ができなくては意味が無い」と、新たにわたしが呼ばれたのがふた月前のこと。
     新たな主を迎えることについて、執事の間でかなり意見が分かれたらしい。中でも最後まで反対していたのがアモンくんだった。2階の他の執事が話していたのだが、もう1人の主様とアモンくんは、天使を狩る戦いが終わったら、結婚する約束をしていたのだという。詳しいことは聞けなかった。聞く気になれなかった。
    「最終的に、フィンレイ様から直接命じられてしまったから、全員従わざるを得なかったんです」とルカスが言っていた。『ルカスはいつまで抵抗したの?』とは、聞かなかった。
     もう1人の主様が目を覚まさない原因の究明や治療は続いているが、なにしろ前例が無いために、どちらも難航している。グロバナー家の方でも手を尽くしている最中らしいけれど、普段の待遇などからして望みは薄いだろう。貴族の誰かが同じ状態にでもなれば話は変わるだろうか。
     自分の意思で動けないもう1人の主様を、アモンくんは付きっきりで看病、いや、介護しているのだ。身体を綺麗にしたり、栄養を摂るためのチューブを繋いだり。着替えはフルーレも手伝っているようだったが、殆どの世話をアモンさんが1人で請け負っている。それでいて庭師の仕事も続けているのだから、充分な休息は取れてるのか、と彼を気遣う声が後を絶たなかった。
     わたしはこうなる以前の彼を知らないけど、彼が無理をしてるのは火を見るより明らかだ。気取られないように振る舞ってるつもりみたいだが、新参者のわたしでさえそう感じたのだから、何十、何百年も一緒にいる他の執事たちは、尚のこと彼を心配している。
     アモンさんは自らの意思で、自分の時間を削りながら、もう1人の主様の介護と庭の草木の世話を両立させている。何かそういう使命感に駆られている。
     もう1人の主様が纏う、清潔感のある白いワンピースドレスは、まるで、彼に取り憑く幽霊の着物のようだった。
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    DONE🐑🔮//綺羅星の微睡み

    甘やかされてふわふわしてぼんやり眠くなる話。※実際にある睡眠導入法を軽くアレンジしています。
    「ふーふーちゃんのばか」

    足を抱えて小さく丸まった浮奇の声は、深く潜り込んだベッドの中でくぐもって響いた。ファルガーがドッゴの夜の散歩から帰ってきた直後という、浮奇にとっては有り得ないほど早い時間にベッドへ入っているのは低気圧に負けて痛みを訴える頭のせいだった。

    外の雨が強くなるにつれて突き刺すような痛みが徐々に強くなってきたこめかみをさすりながら眉根を寄せていた浮奇は、見兼ねたファルガーに鎮痛薬を飲むよう促された。当然の対応だとは分かっていたが昼前から痛んでいた頭は疲れ切って正常な思考を保てず、浮奇は鎮痛薬を差し出すファルガーの手を拒否した。ふーふーちゃんが抱きしめてくれれば治るだとか、脳みそを取り出して壁に投げたいだとか、キスして甘やかしてよだとか。とにかく悪態をついた覚えはあるが何を口走ったのか記憶にない。ただ、話を受け流しつつ浮奇の手を引いてキッチンへと向かったファルガーが唐突に顎を掴んできて、優しく重なる唇に安心したのと同時にぬるい水と薬が口内へ流れ込んできたことで浮奇はようやく正気を取り戻した。
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