11.猛れ文化祭頭の中の未来フィルム.11
「……サー・ナイトアイが、死んだ……?」
愕然とした。憂無はだらりと腕を下ろし、携帯を落とす。
『最高の相棒(サイドキック)』が……憧れの人が……死んだ。死んだ。死んだ。
携帯を拾い、震える手で赤革手帳に書き出す。憂無は震える声で応答した。死穢八斎會への突入は鋭児郎も怪我をしたらしく、憂無は病院へと向かう。鋭児郎は包帯でぐるぐる巻きのミイラのようになっていたが、元気そうだった。
そして──葬式当日。憂無は制服を着るとオールマイトと相澤の引率の元、インターン組と共に向かう。
「憂無!? なんで……」
と鋭児郎。憂無は言う。
「昔……ナイトアイと関わりがあって……それで」
「……そっか」
5448