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    奈良音花

    @naraotoka

    本業は声優。SO2のオリジナル版発売時は中学生でした。
    当時からアシュレナが好きで、アシュレナを愛して一生推していく予定。
    朗読付のアシュレナ小説を出すため、日々精進のためにここを使わせていただきます!

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    奈良音花

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    今年出すアシュレナ小説の一部のちょっと色気のあるシーン(のつもり)。
    アシュトン男の子だもんなーっていうのを詰め込んだ。

    #SO2R
    #so2
    #アシュレナ
    ashlenna
    #小説
    novel
    #小説進捗
    novelProgress

    柔らかな陽光が部屋に差し込む中、レナはゆったりと窓際へと歩みを進めた。窓から漏れる海の音と、遠くに見える波の絶え間ない躍動に、彼女の瞳は細く揺れていた。
    「こんなに贅沢な部屋で良いのかしら」と、静かな驚きを帯びた声で彼女はささやく。
    アシュトンはふっと、彼女の優美な背中を眺めながら、数歩彼女の後ろに立った。
    「エラノールのお父さんに感謝しなくちゃね」と、心の底からの感謝を込めて、優しげに語りかける。その声に、レナは
    「ん」と、幼い頃のような無邪気な声で、ほんの少し首を傾げる。彼女が微かに下を向いた瞬間、アシュトンの視線は、レナの滑らかなうなじに引き寄せられる。窓からの光に照らされたような彼女の肌は、絹のように滑らかで。
    彼女の髪が、まるで瀑布のようにその曲線をなぞりながら落ちていく様は、美の極致とも言える光景だった。
    その瞬間、アシュトンは不意に、その風景に吸い込まれ、レナに触れたくなる衝動に包まれた。
    寝不足が心を柔らかくしているのかもしれない。
    その景色に心奪われる彼は、自らの感情の渦に引き込まれていくことを感じながら、
    気がつけば彼女の華奢な肩を後ろから静かに抱き寄せていた。
    微細な震動が彼の掌を伝わり、レナの息遣いが刻一刻と感じられる距離にいた。
    レナは息を飲む。
    その小さな反応を感じつつ、アシュトンは内心でダメだと自分に言い聞かせる。しかし、それでも彼の手はレナの肩を優しく、でも確かに抱きしめて離れなかった。
    瞬間の静寂。
    レナは息をのみ、アシュトンの暖かな胸に身を委ねるように微かな力を込めて、彼の腕を掴んだ。
    彼の抱擁の中で、心の動きを隠し切れずに、二人はそれぞれの鼓動を感じていた。
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    のうべ

    Happy New Year一次創作「white memories」のお正月。
    世界観の事情から本編ではお正月ネタはできそうにないので、もしも○○があったら……的なやつです。
    本編は支部や個人サイトに公開してます。

    【簡単な人物紹介】
    ティジ:レリアンという国の王子。好奇心旺盛。
    ルイ:ティジの幼なじみ。ティジのことが好き(ティジはそのことを知らない)
    クルベス:ルイの伯父。城住み込みの医者。
    ジャルア:ティジの父。国王。
    【white memories】お正月「その格好、どうしたんだ?」
    「『着物』って言って東の国の伝統装束なんだって。父さんが外交の時にもらったから着てみろって言ってたんだ」

    ルイの問いかけにティジはその場でくるりと回って答える。因みにここは城に住み込みで働いている医者(ルイの伯父でもある)クルベスの私室だ。部屋の主は席を外している。

    「どうかな?」
    「……うん、まぁ良いと思う」
    首を傾げて感想を求めるその姿に顔を背ける。

    ティジが纏うのは黒の着物に灰色の袴。
    白い髪に赤い瞳という人目を引く容姿には少々コントラストがキツく映ってしまうが、ティジに惚れてしまっているルイには些細なことでしかない。

    「やっぱり、俺には似合ってなかった……かな」
    ルイが顔を反らしたのを、見るにたえなかったかと思いシュン……と肩を落とす。
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