拾い食いの恐ろしさ出かける、と部屋の主が出ていき、かれこれ数時間が経とうとしている。アダムはこれをいいことに部屋を抜け出しホテルの散策に出た。
エクスターミネーションで無惨な死を遂げた後、アダムは天国に舞い戻ることなく、神から見放されて地獄の民へと生まれ変わった。天使の象徴である輪を失い、幸いにも羽まで手放すことはなかったが、生前の物に比べそれは小さくなってしまい、本来持っていた能力をフルパワーで発揮することができなくなっていた。
その状態で地獄の街路を進むとなると、皆異質な目でこちらを見てきた。何を言いたいかは分かる。これまでエクスターミネーションの最前にいた奴のことなんて、皆忘れるはずもなく、恨みで汚れた目をあちこちから向けられた。急に路地裏に連れられ身体中に青痣を作ったこともあった。天国の飯と比べ地獄の飯は泥飯に見え、食欲は湧かず、何も食べないまま途方に暮れていた。
そんな中救いの手を差し伸べてくれたのが、かつて生前の自分の息の根を止めかけた地獄の王ルシファーと、その娘であるチャーリーであった。
誰だって間違えることはあるでしょう?とかつてチャーリーの言葉を聞いたことをアダムは思い出した。あの時はバカにしたような対応をしてしまったが、あの時はそれに自分が救われる日が来るなんてアダムは思いもしなかった。
「私と契約しろ、アダム」
その際ルシファーから発せられた言葉の意味は、意識が朦朧としすぎてて分からなかったが、あまり深く物事を考えなかったアダムは後からになってその契約の意味を知り後悔した。
衣食住は与えてやるが、私から逃げれると思うな。これからは最低限お前と私は行動を共にすることになる。正直面倒だが、私の目の届かない場所で問題事を起こされても困るからな、と………。アダムは白目を剥いた。金色に光る首輪を付けられればまさに飼い主とペットである。
それからは主に、ルシファーの性処理道具として扱われることが多かった。ルシファーがどんな気持ちでアダムを抱いているのかはアダムには分からなかった。求められれば断る隙もなく、気づけば全裸にされるため、アダムはその行為を受け入れる他無かった。
今日はルシファー以外の他のホテルの住民も、各自何かしらの私情で外に出ていた。シンと静まりかえるロビーにあるソファにアダムは腰を下ろし、ダラリと力を抜いた。退屈で仕方がない日々だ。テレビをつけても面白いニュースなどはやっておらず、酒場の酒を漁ろうとするが後からルシファーに何言われるかたまったもんじゃないと手を引っ込めた。
「肥溜めみてぇなとこな上に娯楽が1つもねぇ……」
ルシファーのクソ野郎め、と脳内で自分を罵倒する主人に向かって舌打ちをする。もういっその事ここで寝てしまおうか、と目を閉じたその時、ホテルのインターホンが鳴った
「………」
ドアの向こうの主からは声をかけてこない。しかし諦めないのか、何回もインターホンを押してくる。
「〜〜うるせぇなぁ、」
居留守を試みたアダムは根を上げてホテルの玄関を開けた。
「ンな押さなくても出るっつーのこのビッチめ……あ?」
そこにいたのは、見るからに怪しい老婆だった。
「アタシはビッチなんて名じゃないんだがねぇ」
「あーー………おい、なんの用か知らねぇけど、ボケちまったか?ここはアンタみてぇな年寄りがくるとこじゃねぇぜ?」
仮にも今は地獄の王の根城なのだ。興味本位では来れるような場所ではないと思うが……。
「アンタ、今、退屈だろう」
「は?」
老婆はアダムと目を合わせることなく、それを告げる。アダムはキョトンとした後、ブハハッと下品に笑った。
「おいおい!誰に口聞いてんだ婆さんよ、えぇ!?私は最初の人類だぞ!?崇められる存在なんだ!そんな私がそう易々とアンタみたいなシワシワおっぱいと「これをやろう」
話を遮られズイッと目の前に何かが差し出される。それは1粒のカプセル剤だった。
「なんだよ、これ……」
「いいかい、それは水無しで飲むやつだよ。飲んだらアンタの前に1枚の紙切れが出てくる。それを見てどうにか事を終えることだね」
「は、事?……っておい!待てよ!これなんなんだって!」
半ば無理やりその薬をアダムに押し付けると、老婆は背を向け帰ってしまった。
「普通直接手で渡してこねぇだろ。キモいやつらしかいねぇな、地獄ってのは」
アダムは諦めホテルの玄関を閉め、またソファにドカリと座り、薬をマジマジと見つめた。
「………」
あの婆さんの口ぶりからして、命に関わることではないとアダムは考えた。またも静寂な時間が訪れる。今すぐにこれを捨てるべきなんだろうが、アダムはそのカプセルを手放すことが出来なかった。
……この苦痛な生活が何か変わるかもしれない。
「んぁっ」
そう思ったアダムはカプセルを自分の上に軽く投げ、落ちるタイミングで自分の口に招き入れた。
「ん、っんぐ…」
先程の老婆の言う通りに、ゴクリと水無しでカプセルを飲み込む。食道に水分なしの異物が流れる感覚に違和感を覚えた。
「………なんだよ、何も起きねぇじゃん」
即効性じゃねぇのか?と自分の体を見下ろすが、特に変わった変化はない。すると目の前にヒラヒラと1枚の二つ折りにされた紙切れが宙を舞い、床に落ちた。
あの老婆の言う通りである。
「ホントに紙が出てきやがった……。ただの薬ってわけじゃなさそうだな」
アダムは床に落ちた紙を拾い、ぺラッとその中身を捲る。その瞬間にビシリッと思考が、体が固まった。
「は……?」
アダムの手から紙が離され、ヒラヒラと舞いながらまた床に落ちる。アダムの冷や汗が止まらない。アダムは恐ろしいものを見るかのように紙を見下ろした
【即効性女体化カプセル 子を孕む他解除方法無し】
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気づけばアダムはホテルの廊下を走っていた
「ファック!!もしあの紙に書かれてたことがマジだったら……〜〜あぁあクソったれ!なんで飲んじまったんだよぉ!」
向かう先はルシファーの部屋、別名監禁部屋。階段を登りひたすら廊下を走る。しかしこの時点で体に違和感を覚え始めた。目線が少しずつ低くなっている気がする。そしてどんどん胸が重くなっていった。アダムはそれを実感したくなく、首を横に振りながら部屋を目ざし、バンッと勢いよく扉を開け
「はぁっ、はぁ………嘘、だろ……」
姿鏡を見た。
そこには見覚えのない顎髭のない、爆乳熟女が映っていた。髪色や髪型はそのままのその女は、目の前が絶望に染った。そこでハッと何かに気づく。
「待て待て待て!ってことは………嘘だ嘘だやめてくれ!!」
震える手で早急に自分の下に纏っているものを全て一気に下ろす。そこにあるのは、普段から自分のアイデンティティと言ってもいい男性器…ではなく、少し盛りあがった……女性器。
「私のチンコがぁぁぁあぁぁあ!!!!!!!」
そこで初めて自分の声が普段より高い声になっていることに気づいた。
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「クソッ、もう最悪だ……あのババァ絶対ぶっ殺す……」
衝撃の事実と対面したアダムは、自分の大事な大事な男性器が存在しないことに未だどんよりとしていた。下半身だけ何も身につけずそこに棒立ちの光景は、実に滑稽である。何度見下ろしてもそこには、今まで自分が見てきた女のものたちと同じ、陰毛が生い茂る女性器がそこにある。
「私は人類の源だぞ。それなのに……ううぅっ」
試しに両手を恐る恐る自分の下半身に、普段より小さくなった手を伸ばし、陰毛を少し掻き分け、大陰唇を開く。するとぽってりしたクリトリスと色黒の小陰唇が顔を覗かせた。
「マジのマンコじゃん……」
これまで幾つもの女をここで鳴かせてきた。見覚えのありすぎるソレを見るのは、地獄に落ちて以来初めてのことで、アダムはムラっとした感覚を覚えた。
「ははっ、あくまでも自分の体だってのに……マジきめぇ……」
女性器から手を離し、今度は着ている服全てに手をかけ、バサリと床に落とす。すると鏡には、重力で少し下に下がり左右に先端が向いた豊満な胸が現れた。
「……まぁ私となると女になってもナイスバディなのは間違いないな!」
自分の好みの胸が目の前にあるのをいい事に、アダムは自分の両手で下から持ち上げるように、その2つの重いものに触れた。
「ん…ッ♡」
ピクンッと体が反応する。久しぶりに触れるその柔らかさに、欲を孕んだ吐息が漏れる。
「はっ、ッ♡揉むだけで、気持ちいい…♡私のおっぱい…♡す、げ…♡♡」
試しにふるふると先程から震えていたデカい乳輪の先にある、主張激しめな乳首をツンッと触る。
「んっ♡ぁ…っ♡」
そしてそのまま、自分が好きないじられ方で思うがままに指先で引っ掻くと、きゅうぅんっと下腹部が疼いた。
「あっ♡腹っ♡変な感じ…♡♡これ、ヤバっ♡止まんねぇ…♡♡」
刺激を与える度にカチコチに硬さを保つソレは、これまでルシファーにより開発された物だった。男の尊厳を無くしてやる、と根気強く快楽を覚えさせられた乳首は、女になっても感度は変わらずのままだった。
「〜〜ッ♡早く誰かに抱かれねぇ、ッと♡男に戻れねぇの、にぃ♡こんなこと、ぉ♡してる場合じゃねぇのにぃ…♡♡」
甘えたような声が口から出る。モジモジと無意識に太ももを擦り合わせ、下腹部の切なさに耐える。甘い快楽がさざ波のように襲ってくる中、アダムの中にはいつも自分をいじめる、ルシファーがいた。
「んっ♡も、ぉ♡♡早く帰ってこいよクソチビぃ…♡♡ビッチ野郎…っ♡♡これじゃいつまで、もぉ♡男に戻れねぇのにぃ…♡♡」
自身の股からタラリと何かが垂れる感覚がする。あぁ、感じている。アイツのことを考えながら鏡の前に映る自分の淫らな身体見て、マンコ濡らして感じてる……♡先程までのへこんだ気持ちが嘘のように、アダムはふわふわした意識の中に陥った。
「あっ♡ルシファー…ッ♡るしふぁ、っぁ♡るしふぁあ…♡♡」
助けてくれ、何かいつもより変な感じがするんだ。腹が切なくて……助けてくれ、
「るしふぁあ♡や、っ♡あっ♡イくっ♡乳首だけでイっ、ちゃ…♡♡ぁ、あ…♡♡」
「随分と1人で楽しそうじゃないか?お嬢さん」
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「は、、え…♡」
声のする方向にチラリと視線を向けると、そこには退屈そうにドアに寄りかかった主人……ルシファーがいた。突然のことにまたもやアダムの体が固まる。
「あ、ぁ……」
そして段々と状況が把握出来てきたのか、茹でダコのように体を真っ赤にさせた。
「おや、どうした?続きはいいのか?」
「いいいいい!いつから居やがったんだテメェ!!」
あまりに突然のことで思わずバッと自分の手で胸と下半身を隠す。その行動にルシファーは冷静にツッコミを入れる。
「胸がデカすぎて隠しきれてないぞ?」
「うっっるせぇ喋んなクソチビ!!!!」
シャーッと猫の如く威嚇をするアダムに呆れたようなため息を出した。
「私がいつから居ただって?割と最初の方からだな……。ちょうどお前がペニスがないのを自覚して悶えてるところからかな」
「マジで最初っからじゃねーか!!!なんで居ること言ってくれねぇんだよ殺すぞ!!!」
やばいやばい、とアダムの頭の中で警報音が鳴り響く。コイツを求めてたはずなのに、実際会うとこうもテンパってしまう。というかコイツ、今目の前にいるのが女になった私だって分かってるのか。余計恥ずかしくなってきた、とアダムは脳内で頭を抱えた。
するとルシファーは、冷たい目でこちらを見つめてきた。
「だいたい私が留守の間に何があったか想像はつくが………」
ルシファーの指先でジャリッと金色の鎖付きの首輪が首に付けられる。これは躾用にルシファーがアダムに装着させる物だった。
「うぐっ…!」
そのまま鎖を持ったルシファーがアダムを引き寄せ、一気に距離を縮める。首が若干締まる苦しさにアダムは声を漏らした。
「”最初から”何があったか説明してもらうぞ、アダム」
「ッ………」
こうなるとルシファーに逆らうと痛い目を見る。そうわかっているのに、アダムの下腹部はソレに媚びるようにキュンキュン鳴いた。
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「…………で、暇で暇で仕方なかったチンコマスター様は馬鹿正直に薬を飲んでしまった、と」
「……ッ♡ぅ、う…♡」
アダムが身動きする度に鎖が音を鳴らす。アダムを拘束する首輪を繋ぐ鎖を手放さないまま、ルシファーは椅子に足を組んで座り、つまらなそうに頬杖をつきながら目の前の肉付きの良い体を舐めるように見つめた。
アダムはその冷めててもねっとりした動きをするルシファーの目にピクッと体を揺らしながら感じてしまい、コリコリになった乳首を震わせた。両手は頭の後ろに固定されるよう言われたので、頭の後ろで手を組み、自ら体を見せつける形になってしまう。
「はぁ、エデンにいた頃から馬鹿なヤツだとは思っていたが、ここまで大馬鹿だったとは」
「バカバカ言うんじゃねぇクソッ、うぅ」
「口答え」
少しキツく鎖を引っ張るとアダムが苦しそうな表情を見せた。キツく叱るような低い声で、手短に言い聞かせる。
「私は拾い食いを許した覚えはないぞ?アダム」
「あ、っ♡ぅ、うぅ…♡」
「そんなに食い意地を張るから、いつまで経っても肉付きは変わらんのだよ」
するとルシファーは組んでいた足を解き、前のめりになって、贅肉が目立つアダムの下腹部に軽く拳を作り、グリグリとねじ込んだ。
「うっ、く、ぁ…!♡」
「ここに、私の子種が欲しいのか?」
「あっ、あ…♡」
子宮を揺らすように拳を軽く揺さぶる。するとアダムの足ががくがくと震え、腰がピクッと動く度に女性器から出た膣液がいやらしく糸を引きながら床に垂れた。
「どうなんだ、アダム。黙ってちゃ何も分からないぞ」
いつもの…いや、ルシファーがアダムを抱くようになってからメスに近かったが、今の彼はどう見ても発情期の動物である。蕩けきった瞳からは孕みたい、と強く思いが伝わってくるが、ルシファーはそこまで甘くなかった。
「せ、精液入れない、と…♡孕まないと男に戻れねぇ、から…♡」
「欲しいか欲しくないか聞いているんだ、いちいち煩わせるな」
「んぉ♡♡」
ゴリュッと先程より強く子宮を……ポルチオを押す。するとビクンッと強くアダムの体が痙攣した。
違う、私は男に戻るために精液が欲しいのであって、別に、孕みたいからとかそんなんじゃ……あれ、なんだっ、け
「ほ、欲しい…♡♡るしふぁっ、ぁ♡精子欲しいぃ……♡♡」
違う、そんなこと望んでない。私は、私は……
トロンと蕩けた女は欲望に身を預け、いつの間にか本能のまま、ルシファーの子種を求めていた。
「………いい子だ、ベッドに行こう」
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「はぁ、ぁ♡んぅ♡ ぁ、あ…♡♡」
女の媚びるような甘ったるい声と熱がむわりと部屋に充満する。あれからアダムは車に轢かれたカエルの如く、ベッドに四肢を投げ出し、与えられる快楽に鳴いた。
「しかしどうにも締まってない体だな。まぁ女らしいと言えば女らしい体なんだろうが」
外側から中心に向かって豊満な胸を揉まれる。自分で触ったときよりもジワジワと来る快楽の強さに腰がうねった。
「そ、そこばっか♡や、め…っ♡あぅっ♡♡か、カリカリッ♡やぁあ…ッ♡♡」
「女になっても相変わらずの弱い乳首のままか。ふふ、無様だな」
反応を楽しむかのように、指先で乳首を弄られ、かと思いきやいきなりぎゅうっと押し込んでゆっくり乳首が元の長さに戻るのを楽しむ。アダムの性器はそれだけで先程より膣液の分泌を増やした。
「おい、さっきからメス臭いと思えば……漏らしすぎだぞ。もっと膣を締めることはできんのか」
胸に飽きたのか今度はクパァ、と性器を開かれる。
「んぁっ♡ひ、ぅ♡む…ッ♡りぃ…♡♡」
「どうしようもないヤツだな。ほら、1回イっとけ」
「は、ぁ?♡ ひぅう♡♡ッ♡きゅ、にそこッ♡♡ダっ、ぁあ♡♡」
分泌された膣液を指に絡め、ヒクヒクと硬さを持ったクリトリスを指の腹で捏ねくり回される。アダムは普段とは違う男性器から得る快楽とは別次元の強さに目を見開き、痙攣した。
「お前もここが弱いのはそこら辺の女と変わらんか。しかしまぁ、さすが元チンコマスターと言うべきか……お前のクリのデカさも一級品だな。デカいから摘みやすいぞ」
こんなふうに、とクリトリスの皮を剥かれ一気に直で摘まれ、そのまま男性器にするかの如く上下に扱かれる。
「おッ♡♡♡か、ひゅっ♡♡そ、そ強゛ッ♡♡♡嫌゛ッッ♡っ♡ んおッ♡♡♡」
「ははっ、どんどん勃起してくるぞ。くく、頑張れ頑張れ。まだまだこんなもんじゃないぞ」
片手でクリトリスを扱くのはそのままに、もう片方の手が膣口に移動した。そのまま一気に指を2本も入れられる。
「ふあッ♡♡な、中゛ッ♡どっち、ッ♡♡♡ッ♡壊りゅううう゛♡♡♡やだぁぁッ♡♡♡♡」
「2本余裕で入ったぞ。未使用とは思えんな……。ほら、ここだろ」
「ッ♡♡♡♡」
ゴリッと腟内に入った指の腹が、ザラザラとした天井に触れる。その瞬間、アダムの体が大きく痙攣し、ビュッと勢いよく潮を吹いた。
「〜〜゛ッッ♡♡♡♡ぁ、え♡♡…♡♡♡」
「……イくときはちゃんと言え、そうこれまで教えてきたはずだが?」
「ご、ごぇな、さ…♡♡待っ、待ってく、れ…♡♡まだっ、ぁ、あ…♡♡♡」
「ほら、もう1回」
「まだダメッ……あぁッッ♡♡Gスポやめりょおッッ♡ッ♡ほ、っぉ♡♡おおッッ♡♡♡」
「やめろと言いながら腰浮かせてるやつが何を言うんだ」
クリトリスを扱いていた手を下腹部に持っていき、中の指の動作を再開する。するとアダムは足を立たせ、がに股でがくがくと腰を突き出して喘いだ。
「はぁ、どんどん潮が出てくるぞ雑魚マンめ。少しは耐えるということを覚えんか」
「ひあッッ♡♡♡ッッ♡♡ほ、っぉ、おおッッ♡♡♡♡止まん、ッ♡♡し、ッ♡♡♡〜〜ッ♡♡は、っぁあ♡♡♡」
「もはや聞こえてないか」
Gスポットを刺激しながら指を抜き刺しし、3本目の指も挿入して中でバラバラに動かす。するとアダムの膣の締めつけが良くなった。そろそろ2回目の絶頂を迎える証である。そこでわざとGスポットを押しこむスピードを早め、無理やり絶頂へと導いた。
「ッッ♡♡♡ま、待♡♡イぐっ♡またッッ♡♡ッ ッ ッ ッ♡♡♡イぎッ♡クッ♡♡ぅぅううう゛♡♡♡♡」
グジュグジュと尿道から潮が大量に溢れるタイミングで指を引き抜き、下腹部に置いていた手をグッと押して、揺する。すると上に向かい勢いよく噴水のような潮が上がった。当の本人はピンッと体を硬直させ舌を突き出しながら顎を仰け反らせ、それに気づいてない。ルシファーはそれを冷ややかな目で見つめながらベッドサイドテーブルにあるティッシュを1枚取り、己の手を拭いた。
「〜〜゛ッ♡♡ッ゛♡ッ゛♡♡♡」
ビクンッビクンッと体が跳ねる度にブシャブシャと潮が出る。それを他所にルシファーは今まで窮屈そうにしていた己の性器を取り出した。
「男のときより随分とヨさそうだな?」
「は、ッ♡♡〜〜げほっ、が、っ♡、ぁ♡♡」
「今まで鳴かせれてきた女たちの苦労が少しは分かったかい?」
鼻で笑いながらルシファーはアダムの体勢を後ろに四つん這いに変える。刺激が強すぎて腕で体を支えられないアダムは、腕を曲げ、尻だけを高くあげる体勢になってしまった。男性のときより丸みを帯びた肉付きの良すぎる尻臀の中心で、膣液に濡れた陰毛と肛門が丸見えになる形になる。ルシファーは膝立ちになり、己の性器をぬりゅぬりゅとそこに擦り付けた。
「はぁ、っ♡ぁ、あん♡♡ぁッ♡、ぁ、あ…♡♡」
「ふむ、……本当にお前の腹の中に私の子種をぶちまけたら元に戻るんだな?」
「そうだ、って♡言ってん、だ、ろ…ッ♡」
今更辞めるなんて言うんじゃねぇだろうな、とアダムが涙で潤む瞳で振り返り、ルシファーを睨みつける。するとそこには顎に手を当て何か考え込んでいるルシファーがいた。
「要はせっかくお前に注ぎ込んでも無駄になるというわけか……。それだと面白くないな」
「は…」
アダムはここでジワジワと現実が見えてくる。待て、今コイツ何考えてんだ。
「ふむ、」
何か解決したのか、納得いったような顔をしたルシファーは左手を金色に輝かせ、アダムの下腹部に当てた。温かくて心地いい感覚がする、が
「ま、待て……何してんだお前、」
ルシファーの急な行動に不安を隠せないアダムは、恐怖の目でルシファーを睨む
「お前が飲んだ薬の解除方法を無効にした」
シン、と静寂が訪れる。一瞬理解が追いつかなかったアダムは、ルシファーが発した一言を思い出し、サァッと顔色を悪くした。
「はぁ!??な、何してくれちゃってんだこのクソチビ!男に戻れねぇじゃねぇか!クソッ、どぉしてくれんだ!!」
「気が変わったんでな。お前のその滑稽な身体をもう少し見てたいと思った。安心しろ、本当に孕んだらたとえお前との子であろうともたくさんの愛情を注ぐさ。なにせ私の子だからな」
お前が次に男に戻るのは私がお前のその体に飽きた頃だ、とニタリとした顔で言われる。クズ。完全にクズである。
「い、イカれてやがる……」
「まぁ地獄の王だからな、私は」
ルシファーの底知れない恐怖にカタカタと震えるアダムは逃げねばとシーツを掴み、勢いよくこの場から去ろうとした……が、首輪に繋がれた鎖を後ろから強く引っ張られ、逃げることが不可能となった。
「逃げれると思うなよ、アダム。お前の主人はこの私だ」
クチュッとした粘液と共に、ルシファーの性器の先端がアダムの膣口に密着した。
「ま、待て……う、嘘、だ……」
「2度も私に処女を奪われたな?アダム」
「や、やめろ!せめてゴム付け……〜〜あぁッ♡♡♡は、っッ♡♡♡んぁあぁッッ♡♡♡」
火傷しそうなほど熱い塊が、アダムの膣の中に侵入を始める。前戯がまだ足りなかったのか、キツイほど密着する襞に、ルシファーは眉間に皺を寄せた。
「は、っ、キツイな…。まるで私を歓迎してくれてるみたいだ…」
ズチュッグチュ、と音をたてながら腰を進める。アダムは肛門で迎え入れるときとは別次元なほどおかしくなるような快楽に、目の前に星を散らばせた。
「ッ♡♡ッ♡♡ん、っ〜〜ッ♡♡♡中゛ッ♡♡入ってきて、ッ゛ッほおぉお♡♡♡♡」
「嫌々言いながらもペニスを入れただけでこのザマか。本心はどちらかな?」
ニッチュ、ニッチュとルシファーが膝立ちのまま腰の前後の動きを始める。すると腟内がうねり、キュンキュンと痙攣を始めた。
「ふあッ♡♡♡♡ッ、んうッ♡♡♡ほッ♡おう゛ッ♡♡ッ、ごぉ♡♡♡♡」
「はぁ、っ、はっ……見ろアダム、私が打ち付ける度、にッ、お前の尻が面白いくらいッ、弾むぞ。立派な安産型、だなぁ?」
興奮しているのかルシファーが頬を上気させながら、打ち付ける度にバルンバルンと跳ねる尻臀をバチンッと叩く。その度にギュンッと膣の締りが強まり、オットセイのような声がアダムから漏れた。先程より腰の動きを早めながらGスポットをカリで擦りながら最奥を叩く。
「これまで、っ……お前の妻たちと何回か体を繋げてきたが、こんなに上等な物は初めてだぞ?中々の名器だ」
「う、うるへぇ♡♡腰止めッ゛りょお♡♡♡♡〜〜ッ♡♡あ、っんお♡♡♡奥゛ッ♡♡奥そこ♡だぇ、ッ♡♡とこぉぉッ♡♡♡♡」
ゴンッゴンッと暴力的な程に亀頭で強くソコを突かれる。するとルシファーは教え込むかのように一旦前後の動きを止め、完全に亀頭とそこが密着した状態で、グリグリと腰を横に動かした。
「ッッんほぉ♡♡♡♡ほっ、ッぅ、う゛……ッ゛♡♡♡」
「ここが、っお前の子宮口だ。ちゃんと覚えとくんだぞ?」
「は、っひッ♡ッ♡ ッ♡♡ぅ…ッ♡♡」
「今からここに私の子種をたくさん注ぎ込む。いいか、私のペニスの形を覚えろ。1つも子種を漏らさないように形づくれ」
分かったな、とグイッと鎖を後ろに引かれながら、中ではグリグリと形を教え込むように子宮口を捏ねくり回す。
「ひうッ♡♡っ、わがっだ♡♡♡わがっだがらッ♡♡〜〜ッ゛♡♡♡♡」
それに答えるようにアダムは尻を動かし、自らルシファーの性器を求めるような動きを見せた。それに満足したのか、ルシファーは雄の顔を浮かべながら先程より速く腰を動かす。
「〜〜゛ッ♡♡♡♡ッ゛♡♡や、っべ♡♡えッ♡♡♡んぉおッ♡♡ふおぉお〜〜゛ッ♡♡♡♡」
「はぁ、っはぁっ…は、っぁ」
左手で鎖を、右手でアダムの腰を鷲掴みしながらラストスパートを目指すかのように腰を動かす。膣口から止めどなく溢れる液体は、もう誰のものか判別つかなくなっていた。
「ッッ゛♡♡ッ♡ ッ゛♡おおッ♡♡き、ったぁッ♡♡♡〜〜゛ッ゛イぐ♡イぐうぅ♡♡♡またッぢッ♡♡んううぅう゛ッ♡♡♡♡」
「ぐっ、ぅ…っ孕め、孕め…」
孕め、と念じるかのようにルシファーが唱える。そして勢いよく腰を引き抜き、最奥まで腰を入れるタイミングが乱雑になって来た頃ルシファーは己の体勢を少し変え、己の体とアダムの背中を密着させ、腹に右手を回し、ガジリとアダムの項を噛んだ。
「んぁいいッ♡♡♡イぐ イぐ♡♡♡ッ゛♡♡ほ、っおお♡♡♡♡ッッッ゛゛♡♡♡♡♡ぐうううぅううう゛♡♡♡♡」
「ぐッ……」
ルシファーの体の痙攣と、アダムが潮を吹きながら硬直するタイミングはほぼ同時だった。どくり、どくりと中に熱い精液が解き放たれている感覚が伝わる。頭の中は得体の知れない多幸感に支配されていた。アダムの背後で獣のような荒い息を吐きながら精を吐き出すルシファーは、最後の一滴まで搾り取るかのように、軽く腰を動かした。
「〜〜゛ッ♡♡♡♡ぐっ、ぎッ゛♡♡♡」
アダムはギュルンッと瞳を上に向け、ほぼ意識を飛ばしていた。意識が朦朧とする中で、はひ、はひ、と蚊の鳴くような声で呼吸をする。
「ふ、っぅ、う……」
ルシファー噛みついていた口を離した。噛み跡からは金色に輝く少量の血が流れている。その痛々しい傷跡に舌を這わせ、慰めるようにそこにキスをした。
「〜〜っ、る、し…♡♡」
「ふ、っぅ…まだ、終わると思うなよ」
「ぁッ、う、ン…♡♡ッ♡♡ッ♡ご、っぉ、ッ……♡♡♡」
それから2人は我を忘れ、文字通り獣の如く交わった。
それから数時間後、アダムの子宮内では何かが転がっていた。
_____受精卵である。