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    takotakoyuuuuko

    @takotakoyuuuuko

    上澄み液を啜って生きるクソにわかオタク。自分が読みてぇモンを書いてる。
    ここには書きかけのものしか置かない。完成したら消していくスタイル。完成品はpixivに載せる。
    好きなもの:レイプ(睡眠姦含む)、近親相姦、受けの女体化、男ふたなり、男子高校生
    ダメなもの:死ネタ、モブレ、攻めの女体化
    無断転載はするな。

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    takotakoyuuuuko

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    星新一の『買収に応じます』パロ

    #迅嵐
    swiftashi

    【迅嵐】買収に応じます 課題のレポートを書き進めていると「こんばんは」と、背後から声をかけられた。
     その声は聞き馴染みのないものだったが、ここが大学の教室などであれば何の疑問も抱かなかっただろう。振り返って、声の主に対して「こんばんは」と返したに違いない。だが、自分がいるのは家族と共に暮らす自宅の自室だった。
     十九年間生きてきたが、家族は自分の部屋を訪れたとしても「こんばんは」などと言ったりはしない。まずノックをして、それから「准」あるいは「兄ちゃん」と名前を呼ぶ。そもそも、自分が家族の声を聞き間違えるわけがなかった。来客の可能性も無くはないが、そんな気配はなかったし、どちらにせよノックや声掛けも無しに入室するような不躾な友人、知人は自分にはいない。もちろん、家族だってそんなことはしない。
    (つまり――不法侵入者)
     ここまでの思考は一瞬で、実際は声をかけられた直後に振り返る。すぐさま身構えて闖入者を視界に捉えると、案の定、記憶にはない人物がそこには立っていた。
    「どーも、こんばんは。まず確認したいんだけど、君の名前は『嵐山准』で間違いない?」
     悪びれる様子もなく、飄々と話しかけてくる男をギロリと睨みつける。一挙手一投足、見逃すつもりはなかった。
    「誰だ」
    「うーん、凄い警戒されてんね。大丈夫! 怪しい者じゃないから」
    「どこから入った。家族に危害を加えてないだろうな」
    「待って待って。取り敢えずおれの質問に答えて。そしたらおれもちゃんと答えるから。それで、君の名前は? 嵐山准で合ってる?」
     もし、ここで違うと答えたらこの男はどうするのだろう。大人しく出ていくのだろうか。後になって嘘を吐かれたのだと気づき、逆上して襲いかかってくるのだろうか。暴力に訴えかけるような風貌ではないし、背格好も自分とあまり変わらないように見える。
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