キッドvs悪い奴ら!〜探偵たちを添えて〜新「服部、やっぱオメェも思うか?」
平「あぁ、最近黒羽の様子がおかしい」
新「やっぱオレの勘違いじゃねぇよな」
平「思い切って聞いてみんのはどうや?『隠してることあるやろー!』って」
新「それは先週やったけど教えてくれなかった。」
平「よっぽどの事なんやろか?」
新「隠し事を探るのは良くないって分かってるけど、あいつずっと寝不足だしボーッとしてること増えたし。このままいくと単位やべぇし」
平「やっぱ白馬とかに聞いてみるべきとちゃうか?白馬も隠すと思うけどな」
新「そういや白馬も最近見ねぇな、アイツら2人で何やってんだ」
平「なぁ、オレら2人で色々調べてみようや」
新「あぁ、でも期間は三日間にしよう。それで何も分からなかったら、あっちもそれぐらい隠したいってこと。落ち着いたら話聞かせてもらおうな」
平「そうやな、じゃ、とりあえず何か分かったら連絡くれや」
探「黒羽くん、聞こえますか?」
快「ああ聞こえる、でも今手が離せねぇんだよ、後に出来るか?」
探「分かりました単刀直入に話します」
快「あぁもう……手短にな」
探「工藤君と服部君がこちらの動きに気づきました」
快「まじかよ?」
探「まああの二人なら気づくでしょう、今日も私たち2人揃って早退した訳ですし」
快「しょうがねぇだろ?学校ごと爆破されたらどうすんだ」
探「工藤君のお陰であの学校一度吹き飛びかけてますから、多分大丈夫でしょうけど」
快「話戻すが、その工藤がオレの正体に気づいたのか?」
探「気づいた、というよりは怪しまれていて……」
快「アイツらならオレの正体を見破るのに2日もかからないだろ?特に工藤はキッドの時に顔見られてるし」
探「一応情報が流れないようにはしてますけどこれは無理があります。工藤君にバレるのは諦めるとして今は目の前の状況を何とかしましょう」
快「何とかするっつってもな?組織のヤツらがここで待ってろって言ったんだからここで待つしかねぇだろ」
探「そうですね……何かあったらまた連絡してください」
快「白馬は工藤と服部の方優先してくれ、こっちはオレが何とかする」
探「分かりました、それでは」
快「はいはーい」
キ「そろそろ時間か。」
組「ちゃんと時間通りに来たのか、怪盗キッド君。」
キ「早く話せ、要件はなんなんだ」
組「話すまでもない、分かっているだろう?」
キ「パンドラ、か?」
組「あぁそうだ。どうやら宝石の在り処が分かったらしいじゃないか。悪いことは言わない、その場所を我々に教えろ」
キ「嫌だね」
組「そうか」
キ「……諦めるのか?」
組「そうだなぁ、キッド君。先程の手紙にも記した通り、組織には君の大切な友人を容易く殺すことが出来る人材も居るんだよ。君がそうやって話を長引かせるならば、武力行使も視野に入れている。」
キ「怪盗に大切な友人など居ませんよ」
組「じゃあ、高校生としての君にも大切な友人は居ないのか?」
キ「は?」
組「やはり当たりか。」
キ「何の話かな」
組「君が在学している高校に内通者が居るんだよ。内通者と言っても普通の高校生だけどね。紙幣を見せたらすぐ交渉に応じてくれたよ」
キ「……」
組「そうだね、考える時間をあげよう。また君宛てに手紙を送るよ。次、私達からの手紙を読んだ2時間以内に、」
キ「はぁ、」
組「その手紙に記されたことに従え。時間以内に従わなかったら____君の友人を殺す。1人ずつね。」
キ「クソが…」
組「それじゃあ、失礼するよ。」
新「黒羽!最近忙しいのか?クマ出来てんぞ」
快「寝不足かな笑 」
新「いつものマジックの練習のし過ぎか?」
快「……」
新「黒羽?」
快「……っわりぃ、ボーッとしてた」
新「大丈夫か?ちゃんと休めよ」
コトン、
新「酷そうなら保健室行けよ?」
快「分かってるよ」
平「ちょっとええか工藤」
新「お、服部〜どうかしたか?」
平「ちょっと話したいことあってな!ほな黒羽、工藤借りてくで〜」