Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    a_yousou

    @a_yousou

    @a_yousou サイレント・ウィッチにどっぷり沼った。アイザック・ウォーカーとウィルディアヌ推し。
    師弟猫 色んな主従関係大好きです。

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 🌟 🐍 💫
    POIPOI 25

    a_yousou

    ☆quiet follow

    文字書き復帰の為の習作。サイウィの世界にパフェがあるのかとか考えちゃいけない。

    #サイレント・ウィッチ
    silentWitch

    お菓子作り Ver.1 それはある日の事だった。
    「ア、アイク……その、わたし、お菓子作りをしたいので、教えてくれませんか?」
    「君が……お菓子作り?」
     アイザックが驚くのも無理はない。アイザックがいる時の食事は全て任せっきりでコーヒーを淹れる時以外、あまりキッチンに立つことはない。
    「は、はい、どうしても自分で手作りして、食べてもらいたい人がいるんです」
     教えては欲しいが手出しはせず、あくまでも自分一人の力で作りたいのだと。もごもごと口にする。
     俯き、指をもじもじと捏ね、頬を染めあげるその姿にアイザックは誰の為に作るのか察した。ちくりと痛む胸の痛みを隠し、優しい笑みを浮かべる。
    「勿論構わないよ。君が僕を頼ってくれて嬉しい限りだ」
     そう、理由は何であれ、モニカが頼ってくれるのは喜ばしいことだ、大変喜ばしいのだが……。
     アイザックの顔から美しく優しい笑みが消え、真顔になる。なんなら眉間には皺が寄っている。
    「ア、アイク? どうかしましたか?」
    「……オーブンを使わず、出来れば火を使わないお菓子……湯煎もやめておいた方がいいかな……?」
    「…………ぁぅ」
     ぼそっと呟かれた言葉にモニカは返す言葉もない。
     アイザックは口元に指をあて、菓子作りをするにあたり、何が良いのか思案し始める。焼き菓子がリストから外されているのは料理スキルを察しての事だろう。
    「……モニカ、そのお菓子、日持ちは気にしなくともいいかな?」
    「は、はひ」
     アイザックの真剣な声色にモニカは何度も頷く。
    「……じゃあ」
     貯蔵庫から取り出されたのはヨーグルトやドライフルーツや季節のフルーツ——これはアイザックが本来使おうとしていたものだろう——に木の実などなど……。
     食器棚からガラスの器を取り出し——。
    「ここにある材料で盛り付けるところから始めようか」
    「……」
     ヨーグルトパフェだよ。と告げるアイザックの言葉にこれは《作る》の内に入るのだろうかという言葉を飲み込み、モニカは材料に手を伸ばすのだった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    👏👏👏😊💕🍎🍒🍓👏👏👏☺☺💞💯💖🍑🍊🍇☺☺☺👏👏👏💖💖💖💖🍌🍍🍏🍐💖💖💘
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    a_yousou

    CAN’T MAKE多分没ネタ
    戦闘シーンが浮かばない&ちょっと今んところ書けそうにもないので。書けているところまで

    お顔は戻ったけど右目は光がはいると変わらず激痛が走るまま。七賢人全員にアイクの正体がバレている(明かしている)という設定。なのは悶々とネタを練っていたのがまだ「世界の半分を失うis何!?」ってしてた頃だったからです。

    丁度魔法戦の抜け穴とかやってるし絶対に楽しい事になると思うんだよ
    ルイスvs アイクの魔法戦が見たい ——いずれあなたはその目に映る世界の半分を失うでしょう。
    〈星詠みの魔女〉から喪失の予言を受け、その回避の為にアイザックが一人で行動していた事をモニカ達が知ったのは、全てが終った後だった。どうして相談してくれなかったのかという思いもあるが、それ以上に悩みを抱えていた原因がそこにもあったのだと思うとやるせなさが胸を占める。
     それぞれ〈暴食のゾーイ〉に奪われた〈大事なもの〉は取り戻せたが、アイザックの右目は回復しないままだった。
     モニカが影を剥がしてくれたおかげで虹彩は戻ったが、依然として右目は見えづらく、そして光が入ると激痛が走るのは変わらないまま。黒い槍は直ぐに折られ、影の浸食が少しで済んだとはいえ、眼球に刺さった事には変わりはない為だろうというのが医師の診断の結果だった。
    2115

    related works

    nisshyhana2

    CAN’T MAKE倉下さんの素敵な無自覚シリモニを見てわーって書きましたが、アイザックになりました。4afterくらいの時期のイメージです。作中の恋について考えるとアイザック(とエリオット)はブリジットの恋を知ってるんだなあってなって、自分も綺麗なままアークのことを想っていたかったってちょっと思ってるところもあるかなって。
    モニカはシリルと仕事してるし、きっとシリルの数字も嫌いじゃないよね。
    未だ遠い恋の唄 どこか遠くでポロンときれいな音がこぼれ落ちた。辿々しく始まったその音は、いつしか和音を奏でると高く駆け上がり、初冬の校舎に響きはじめる。
     モニカは先月分の報告書を捲りながら、無意識に耳を澄ませた。

     初冬の晴れた日の午後。生徒会室の大きなガラス窓は表面積いっぱいに陽射しを取り込み、舞い上がった埃をキラキラと輝かせた。
     暖炉に火を入れなくとも室内は暖かく、蝋燭を用意せずとも手元は眩しいほどに明るい。
     生徒会の面々は今は部屋に居ない。職員室に赴いたフェリクスとシリルはもう少しかかるだろう。今日は職員への報告以外にこれと言った用事がなく、会長と副会長以外は各々の細かい仕事に出掛けていた。
     そんな中、モニカだけは今月の会計報告書のために生徒会室に居座り先月の書類の見直しを行なっている。
    2722

    recommended works