かがりの現状設定【かがり】
元はただの百足だったが、今は大蜈蚣(妖)の女の子。
流浪の大儺として和の国をあちこち旅している。
普段は(怖がられるので)人間ぽい姿(四肢はちゃんと人間)をしているけどやろうと思えば大蜈蚣姿にもなれそう。
[生い立ち]
妖になる前は森の動物達の神だった小さな龍の元で暮らしていたが、森林火災により森は焼けてしまい信仰の元である動物達を失った神は消えかける中、せめてこの子だけでも救いたいとかがりに自分を食べるよう言い食べさせた。
それによりかがりは霊力を得て妖になるも、神の状態が状態だったので霊力はそんなに多くなく、また元が人間との関わり0だったので純粋な妖より「妖の本能」は弱めというか、ややズレてる。
[戦闘面]
正面戦闘も出来るけど、基本は暗殺スタイル。
武器は鎖鎌の二刀流。能力で作っているので急に出現する。
体術系はあまり使わないが、噛む力はかなり強くたまに噛み付いたり喰いちぎったりする。
鎌と牙には毒があり、麻痺や致命効果は無いが激痛。薬草等から作る高品質な解毒薬でもなんとか出来るが、かがりの作る解毒薬(材料不明)が1番よく効く。
また、小さな百足を使役しており索敵や攻撃に利用。百足の牙にも勿論毒がある。(かがりの物より効果は薄いが)
再生力がとても高い。目は悪いが、鼻と勘は良い。(目の悪さは小さな百足達でカバーしていたりもするのであまりバレない)
体重は見た目以上に軽く、軽快な動きで相手を狩る。
怪我は厭わないけれど、龍に会いたいし出来れば龍に食べられたいと思っているので危機には迷わず戦線離脱する。脱皮とかしそう。(皮を囮に?)
[可愛い①]
可愛いという感情を教えてくれたのは森の神様。
「気分が上がって愛でたくなる感情だ」と教わった結果、それを曲解し最期まで気高かった神のことも「可愛い」と思っている。
その上で「食べちゃいたいくらい可愛い」という言葉を人間が使っているのを聞いて「可愛い=食べたい」になり、今では「龍は食べたくなったくらい可愛い」みたいな認識に。
大儺になったのも龍に会う為。龍に会って、あわよくば食べるか食べられるかをしたい。
[可愛い②]
(1番が龍なのは変わらないが)とにかく色んな物に対して可愛いと思っており、戦闘中に見れる恐怖や怒りや焦りの表情も可愛くて好き。なのでその表情見たさにわざと急所を外して甚振ったり煽ったり(本人的には煽ってるのではなく楽しくお話してるだけのつもり)する時がある。ちなみに楽しそうでも可愛いと思ってるが、無表情は流石につまらないと思ってる。
[可愛い③]
可愛い小物とかも好き。(物に関しては可愛いから好きなのではなく、可愛いは好かれる(警戒が解ける)から好き)
でも執着は殆ど無いので気に入ってそうに見えて割と簡単に人にあげたりする。
オシャレや流行は把握してるが自分から合わせはしない。興味無いのではなく、勧められることを話題とする為。
なので勧められるととても積極的に話に乗る。
『へぇ?今はそういうのが流行ってるんだ(知ってる)。ね、それじゃぁ今度一緒にお店に行こうよ。折角なら君に選んで欲しいなぁ』
[食関連]
なんでも食べる。リア以上に悪食。(流石に人間は食べない…はずだけど、邪鬼なら食べる(体内で浄化))
甘い物が1番(可愛いので)好きとは言うけれど、聞かれるのでそう答えることにしてるだけで別に他の物を食べてる時と反応は変わらない。
[苦手]
鳥と寒いのが苦手。
鳥は百足だった頃に爪で刺された上に(かがりが噛み付いた結果)上空から落とされたことが原因。あと龍の場所である空を我が物顔で飛んでるのが気に食わないらしい。
寒さについては別に冷たいのは嫌いじゃないけど寒いと体が上手く動かなくなる。
ちなみに、虫だし故郷は焼けたけど火は怖くない。
というか唯一(なんとなく)「綺麗」だと思ってる。テンション上がる。
地雷は特に無し。
可愛くないと言われても
『知ってるぅ?人ってね、みーんな違うんだって!お兄さんはぁ…どんなものが可愛いって思うのかなぁ?どんな時に、可愛くなるのかなぁ?』と純粋な好奇心で返す。
自分がズレてるのは自覚してる。その上で全部受け入れスタイル。でも共感されても「嬉しいなぁ」とは言うけど別に嬉しくない。(なんとも思わない)
大切な物がある訳でもなく、仲良い子が人質にされても特に気にしない。
『大丈夫だよぉ、死んじゃったら私が食べてあげる。そしたらずーっと一緒でしょぉ?』
自分が食べられそうになっても
『私食べたらどうなるんだろーねぇ?力の一部になっちゃうのかなぁ、それとも私が食い破るのかなぁ?あは、楽しそう』て笑う。
[好きな事]
聞かれると戦闘と茶屋でのんびりすることと答えるが、実際は別に戦闘が好きなのではなく戦闘をしていると高確率で「可愛い」を見れるから。そして茶屋は大抵大通りに面していたり人通りのある所に店があるので、そこにいれば行き交う人々の「可愛い」を見れる。
…その点、結望の茶屋は客が少ないし村人が見える距離じゃないし何より氏神が雀なのであまり行きたくない。結望にはお世辞で「ここ好きだよぉ?」て言うけど。
[対人関係]
コミュ力高い。どんな輪にも上手く入っていくタイプ。
どうすれば好かれるかを…もしくは、どうすれば油断させられるかをよく理解している。
他人は基本「可愛いなぁ」と思ってるくらい。
…相手の望む扱いをして依存させるの上手そう。あっさりお別れするけど。(可愛い所を見たいだけで最初から別に依存させようと思ってる訳では無い)
間の伸びた話し方をしがちで、大体「お兄さん」「お姉さん」呼び。
いつも両手を後ろで組んでいる。
パーソナルスペースは狭め。音もなく詰め寄ってきたりいつの間にか背後にいる。
表情は大抵ニコニコ。たまに目が据わるけど基本笑顔。
でも楽しそうにはあまり見えない。全てを第三者視点で眺めてるだけのような感じ。
[特技?]
割とハイスペックでなんでも出来る。
大儺の仕事の傍ら、色んなバイトをしていたことがある。泳げもするし、危険な仕事もドンと来い。茶屋で店員として働き人気を博したこともあるが、執拗い男には「この子達も愛してるくれるぅ?」と大量の蜈蚣を見せてトラウマを植え付けた。
とはいえ万能でもなく、センスが微妙。
料理や絵や裁縫等の「作品を作る系」では指示されたらちゃんとした物を作れるが「好きに作っていい」と言われると凡そ一般には受け入れ難い物を作る。(わざとではない)
[弥琴との云々]
邪龍の情報を得て討伐に行く時、港として寄港した天満で仕入れ中の弥琴を見かけて惹かれる。(その時に船員に聞いて天満に住んでる人と確認)
討伐対象は実際は龍では無かったものの、討伐後急いで天満に引き返してきて弥琴の家を見つけて突撃した。
最初は確証が無かったが、(弥琴は正体を隠していたのに)会って確信。純神の龍に会うのは森の神以来初めて。森の神と比べ物にならない力を持つ弥琴に非常に興味津々で、「良い匂い」と評す。
三百年程掛けてようやく見つけた龍である弥琴に食べて欲しいと思っているが、弥琴は龍を食べてる彼女を絶対食べたくないと全力で拒絶。
なんとか説得しようと瞬く間に天満に馴染み、宿と職を得て周囲には勝手に「弥琴の弟子になりたくて説得中」と触れ回っている。
ちなみにアヤに取り入れば弥琴に近づけると分かっているが、初対面で(悪意無く)百足達を見せたせいで全力で拒絶され中。
なので代わりにハウルとリアと結望に接近。ハウルには「ね、知ってる?蜈蚣って……薬になるんだよぉ?いるぅ?」とニッコリしたり、リアには喜んで手の内を晒して手合わせをしてあげるが毎回何かしら手を抜いている。(基本かがりの方が強い。ただたまにリアに裏をかかれたり力で負けたりする時はある)
結望には他の街のことを沢山教えてあげてとても懐かれているが、3人に好きな物や事をかがりが聞いた訳ではなく、かがりが3人を観察して好みを把握している。
それを割と素でやってる(露骨な下心は無い)のでアヤにも「悪い人ではないと思う」と言われている程。
『お姉さん(アヤ)と仲良くなったらあのお姉さん(弥琴)とも仲良くなれそうって思ったんだけどねぇ?それはそれとして…お姉さん(百足見せた時の反応が)可愛いから興味出ちゃった』とか言う。素直だし、どうしたら覚であるアヤに疑われないか分かってる。
(ただまさかあんなに虫が苦手とは初対面で思わなかった)
[メタい名前の由来]
篝火の篝でかがり。
篝は火を焚く籠という意味なので、内に火(闘争心/龍の力)を宿すかがりぽいかなと。あと百足赤いし。
多分名付けたのは森の神様。火は恐ろしいけど大切な物であり、森には火(太陽)が必要不可欠だから。みたいなことを言って名付けてそう。