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    dbot_ni

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    dbot_ni

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    ももききの拗らせ小学生の恋模様をニヨニヨ眺めていたい派ですが
    鳴瓢おじさんが面倒になったらしく・・・。

    鳴瓢は出所して一人暮らしといいつつ百貴宅に入り浸り、
    飛鳥井は晴れてミヅハノメから出て百貴宅に居候中という設定

    #ももきき
    peachCrisis
    #ID:INVADED

    ケッコンノススメねぇ、百貴さん
    昔、俺に「カエルは椋じゃない」って言ってましたよね。それは理解してますよ。
    それはそれとして、飛鳥井さん
    俺にとっては、娘みたいな感じなんですよね。見守りたい対象というか無事育っていきてくれって感覚。まあ、娘にしちゃ育ってますが・・・。
    でね、父親としてはやはり娘のことは気になる訳ですよ、悪い虫は付かないかとか、
    大人になったらなったでね、いい加減結婚はしないのかってね。独り身じゃ心配じゃないですか。
    飛鳥井さんいろいろ特殊なんで、そこらの小僧にって訳にもいかない。んで考えたんですよ
    俺の眼鏡に叶う男は誰かって

    百貴さん、飛鳥井さんとどうですか?

    はぁ?「どう」とは?

    結婚ですよ結婚。

    はっ?結婚っ!まて、付き合ってもいないのに結婚!?いや、そもそも飛鳥井さんの意志は!

    あーあ、やっぱり気が付いてないんだ。お父さんはね、娘のこと見ている訳ですよ、娘の希望は全力で叶えてあげたい訳ですよ。

    あの子、百貴さんのこと好きですよ。
    自分の特殊さを知っているから極力そういう振る舞いを見せないだけで、じれったいくらい貴方のことが好きですよ。

    いや、彼女は俺のことを嫌っているだろう

    目がよく合うでしょ、いつも貴方のこと見ているからですよ。
    まあ、その後慌てて目を逸らすし、逃げちゃうからなぁ彼女。
    それで誤解を招いているかもしれませんが、
    たまに、顔真っ赤にしているじゃないですか、あれ熱出てるからじゃないですからね。

    それこそ鳴瓢、お前の方が飛鳥井さんとよくしゃべっているし仲がいいじゃないか。

    仲がいい(笑)
    お父さんは娘の恋心を揶揄からかって、絶賛嫌われ中ですよ。
    あと、俺、綾子一筋なんで。彼女と恋愛関係にあるなんて、いくら百貴さんでも許しませんよ。

    しかし、年齢が離れて過ぎているだろう。

    大丈夫ですよ。俺、百貴さんの事、椋の結婚相手に考えていたくらいですから。それ考えたら全然許容範囲内です。

    俺は、椋を結婚を見届けることはもう出来ません。だから、娘の代わりに飛鳥井さんの結婚を見届けたい。そう願うのはいけませんか。
    それに、この後も面倒を見るつもりなんでしょう、彼女の。だったらきちんと居る理由がある方がいい。

    まあ、結婚はともかく、たまには彼女を映画にでも誘って下さいよ、喜びますよ。
    あ、三人じゃなく、二人でね。

    さてと呟き、座敷を立つ
    廊下に盆を手にした飛鳥井が睨んでいた。

    百貴さんはね、面倒な方がイイんだよ。世話焼きしたい人なんだから。安心して面倒事に巻き込めばいいよ。
    ほら、俺をダシにしないで、お茶持ってきな。

    にっと笑い、盆から茶碗を一つ取り茶を啜る。
    盆の上の茶碗を二つにして肩を叩く
    今まで上に睨まれた。

    じゃあ。今度は舅として遊びに来ますよ

    誰の舅だ

    どっちもかな。

    ひらひらと手を振り、玄関に向かった。
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    shido_yosha

    DONE鳴+百。
    「同じ場所に辿り着いていたらいいですね」
     鳴瓢が目覚めたとき、視界に映ったのは、暗い足元と身体の前面を覆うチェスターコートだった。コートは鳴瓢の所有するものではなく、平素親しくする先輩の香水が香った。
     曖昧模糊とした意識で目線をあげる。どうやら誰かが運転する車の助手席で居眠りをしてしまっていたようだ。
     五人乗りの車両は現在夜の高速道路を走行しているらしく、右車線や前方を並走するのは普通車より運送会社のトラックのほうが多かった。
     隣の席へ首をまわす。短髪で端正な横顔が、テールランプに照らされて窓辺に頬杖をついていた。普段は皺がつくからと嫌がるのに、珍しく、ライトブルーのワイシャツの袖をまくっている。
    「……ももきさん?」
     鳴瓢が掠れた喉で呟くと、運転手はこちらを一瞥して、
    「起きたか」
    「あれ……俺なんでここに……」
    「はは、寝ぼけてるのか。湾岸警察署と合同捜査してやっと事件を解決した帰りだ。五日間不眠不休で走りまわって、犯人捕まえたとたん、お前、ばったりと倒れたんだぞ」
    「そうでしたっけ……でもこのまま直帰しないんですよね」
    「ああ。あそこへ向かわなきゃならないからな」
    「はい。あの場所に必ず行かなければならない」
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