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    dbot_ni

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    dbot_ni

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    おかきさんのドーベルマン種百貴の設定?から子百貴ネタ捏造
    https://twitter.com/okakkie_id/status/1500798101728432129

    流血・切断・傷表現あります(井波が喜ばないレベルと思いますが)。
    尻尾ピコピコ、みてぇえええ
    ドーベルマン種百貴の捏造

    待てば海路の日和あり待てば海路の日和あり

    ピンと立った耳、短い尻尾
    街に立ち、警務につく姿、凛々しいその立ち姿は、私の憧れであった。

    一族の大人は私と違い、ピンと立った耳をしている。

    私はまだ小さいので耳が垂れている、そう母から教えてもらった。
    いつピンと立った耳になるの、そう尋ねるともう少し大きくなったらね。と答えてくれた。

    やがて、蛹が蝶に変わるように自然に変化する物ではないと知った。
    ものの本によると、私の年齢の頃には施術するものということだった。
    懇願したが、はぐらかされてしまった。
    その頃には、断耳断尾は古い習慣と揶揄されていたこともあり、親も迷っていたのだろう。

    待ちきれず、自分でナイフを使った

    痛みに気を失う、辺りは血まみれになるわで大騒ぎになった(らしい)。
    流石に、親もそれならばと傷が治り次第、断耳断尾を行うことを了承してくれた。


    ただ、子供のやることだ
    碌な準備もせずに切ったものだから傷が化膿、しかも時期は梅雨
    それが完治するまで結構な間、お預けを喰らった。

    説得は大事、つくづく思い知った。

    --おわり--

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    shido_yosha

    DONE鳴+百。
    「同じ場所に辿り着いていたらいいですね」
     鳴瓢が目覚めたとき、視界に映ったのは、暗い足元と身体の前面を覆うチェスターコートだった。コートは鳴瓢の所有するものではなく、平素親しくする先輩の香水が香った。
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    「……ももきさん?」
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