きみのとなり（僕もサニーの隣に行きたいなあ。この並び会社から決められてるから仕方ないんだろうけど）

収録中、楽しく会話をしていてもちらちらと気にして見てしまう眩しい金髪にまた目を向ける。
自分との間にいる浮奇に近寄ったりすりすりしたりと楽しそうな姿が視界に入り、誰にも知られないように少し眉を下げた。

（隣にいれば肩を触れ合わせたり、あんな風にすりすりしたりできるのにな。…でもサニーは何も気にしてないみたいだ。まあ、会話はできるもんね。仕方ない、仕方ない…）

自分に言い聞かせながら口に含んだ水は先ほどより苦い気がしたが、ふる、と頭を振ってアルバーンは再び会話に参加したのだった。





冷房が効いた店内は、人が話す声と厨房から聞こえる調理の音で騒がしい。個室にいても声が大きい人間が何人もいるためか小声で何か言っても聞こえなさそうだなとぼんやり考えながらサニーは手元の炭酸水をあおった。

絡まったその糸もきっと願った赤になる「サニー」
「………………」
　窓から柔らかい月の光が差し込む夜半前。
　そっと呼び掛ければ、コアラのようにひっついていたその人に頭をぐりぐりと擦り付けられた。
　ついでにお腹の少し上に回された腕の圧も強くなる。
「僕、明日早いんだ。だからもうそろそろ寝なくちゃいけないんだけど……」
　何とか穏便にこの腕を解いてもらおうともう三度目になる呼び掛けをするも、一向にその願いは叶わないばかりか、また抱き締められる力だけが強くなっていく。
　本来なら願ってもない状況の筈なのだが、アルバーンはそんな今に密かなため息をついた。
　今日は平日のとある日。
　かけがえのない愛しい恋人はここ暫く連勤で、なんでもすばしっこい犯人を捕まえるのに相当苦労していたみたいだ。

太陽の裏側窓を開けてから、今日が満月だということに気付いた。
温い風が木々を揺らすついでに、サニーの頬を優しく撫でる。

長時間向かい合っていたパソコンをシャットダウンし、身体をぐっと伸ばすと、時計の針が丁度日付を越えようとしているのが目に入る。

作業のお供に淹れた、冷めきったコーヒーの残りを飲み干し、マグカップを持ったまま、サニーは何をするわけでもなくぼんやりと外を見やった。

カチカチと秒針だけが響く部屋に、扉の開く音がひっそりと響いた。
音に対し、サニーは特に驚くこともなく振り返る。漠然と、彼が今日ここに来ることが勘付いていたからだ。


廊下の灯りと自室の暗がりに挟まれたままこちらを見つめる瞳に、サニーは柔らかく微笑んだ。

【albonny】Peeping Tom偷窺 (1)哥哥，
不要怕，
我會保護你。

1. 

叮咚。

unknown:”你今天過得開不開心。”
unknown:“有想到我嗎？”
unknown正在傳送訊息。
unknown傳送一張照片。

手機螢幕的上方連續跳出好幾個對話框，全都來自同一個未知通訊人的訊息，照片則是一張地鐵站的出路口。

unknown:”我很開心喔。”
unknown:”因為有你在。”
unknown:”<3。”
unknown:”我好像又更喜歡你了。”

「嘖。」
不和諧的咂嘴聲打破空氣中的寧靜。

一間擺設簡潔、配色只有黑灰白的臥室，落地窗上的灰色窗簾被拉起，寂靜的街道上有隻野貓一閃而過，閃爍的路燈光線從窗底照射進來，現在是普通人該入睡的時間。
單人床上躺著一個少年，室內唯一的人造光源是他的手機螢幕，他牙齒咬著拇指的指甲邊緣，臉上的絨毛被藍光照射的像在發光，淺金色的毛髮給人一種柔軟的感覺。

【獨占欲】　　少爺鬧彆扭了，而且還不太好哄，這事得從一早開始說起。

　　現在Alban已經不需要腳凳就能碰到地板自己下床了，但今天一早卻反常地躲在棉被裡不肯起來。

　　Sonny擔憂地皺起眉頭，「您是不是哪裡不舒服，我立刻去請醫生過來。」

　　一隻手伸出被窩抓住Sonny的衣角，「沒有！你不要叫任何人來！」

　　「那您願意告訴我發生了什麼嗎？」他蹲下身子，讓自己的視線稍稍低於躲在床上的Alban。

　　「褲子濕掉了……」鼓起勇氣講完後，Alban又躲回被窩。

　　Sonny頓了一秒，看他的反應大概知道是怎麼一回事，十幾歲的少年總會經歷的。

　　「我幫您更衣吧，換下來的衣物我會幫您清理，除了我們以外不會有其他人知道。」他輕拍蜷成一坨的被子，像在安撫受了驚嚇的小動物。