change chase!6 どうしようかな。なんて考える間もなく「レオくん」なんてナルの声が続いて振り返るしかなくなってしまった。
「なんでお前らが一緒にいるんだ?」
振り返ってみると案の定ナルと瀬長が立っていた。瀬長は最初に会った時よりもスッキリした気もする。
「レオくんを探してたら、偶然会ってね。一緒に探してくれてたのよ」
「知り合いだったのか?」
「知り合いなのはレオくんでしょ?アタシがレオくんを呼んでいたから声をかけてくれたのよ」
ナルはため息混じりにそう言うと「少し早いけどESに帰る?」と続けた。
「えっ?なんで?」
「なんでってここに来てからずっと上の空じゃない。さっきポテチを食べた泉ちゃんを見て泣いてたんでしょ?」
「おれが情緒不安定みたいに言うなよっ」
2545