Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    gnz_nikogori

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 8

    gnz_nikogori

    ☆quiet follow

    蔵さんの作品があまりに好きすぎて調子乗って書いてしましまいた。
    『結名』『鬼水子騒動備忘録』のファン小説です。
    本当に最高に最高で最高の鬼水ブックです…何回も読みながら感動して鼻水垂らしながら書いてました

    ※ご注意※
    👹💧の間に子どもが出来ますが、子どもは出ませんしお腹も膨れてません。

    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ❤❤👏👏❤❤❤☺👏💖👍👍💖👏👏☺💖❤❤❤💖💖☺💞❤💖💖❤☺☺💖❤❤❤❤❤👏👏💖👏❤💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works

    nashireonnn

    DONE一個前のやつの続き。
    間に合わなかった鬼太郎と親父が水木の肉と骨をせっせと集めてる話。
    ほぼ鬼太郎しかいない。鬼→水への愛を語るだけの話。
    このままならずっと一緒にいられるけどやっぱり生身の身体にも触れたい、心がふたつある〜!って話。
    もう一個オマケが出来たらまとめるかもしれない
    美味なるものよ、此処へ ──カラン、カラン。
     蛙がゲコゲコと鳴き、鈴虫がリィリィとさざめく。天辺には青白く輝く満月がいて、薄暗闇の世界を照らし続けている。
     ──カラン、カラン。
     小さな生き物たちの声だけが支配する空間に、鉄の筒に木を打ち付ける軽快な音が響き渡る。使われなくなって久しい廃工場のタンクの上に、一人小柄な少年が座って夜空を眺めていた。
     何かを待っているような、ただただぼんやりとしているような、どちらとも取れる様子の少年はカランカランと一定のリズムで足に履いた下駄の踵をタンクに打ち付けて鳴らす。
     ──カラン。
     足を動かすのを止めれば、途端に世界の音は自然のものだけになる。ゲコゲコ、リィリィ、さざめく音と、ザァとゆるやかに吹く風が少年の髪を揺らす。それらをジッと肌で感じながら、少年は腕に抱いた桐の箱をするりと撫でた。
    4144