ヒモと配信者③翌日、眠い目を擦りながらのカフェ出勤日。
そんなに混んでいなかったので、ぼーっとしながら昨日のことを思い出す。夢って叶うんだなぁとか。おにぃ狂ってたなぁとか。だけどいつか、今度はぼくのチャンネルに呼びたい!とか。
今日空いてるし店長ぼーっとしてるし、裏でゆっくりしてていいですよ、なんて言われてしまった。そうは言っても、裏でのデスク仕事は溜まってないし、外回りの掃除でもしようかと裏口から外へ出る。裏を掃除してから、店の表にもまわって掃除を続けた。
ふと、斜め前のカフェに目を向ける。あちらも今日はそんなに混んでいないんだな、とさりげなくチェックしてしまう。そんなにジロジロ見るつもりじゃなかったけど、ふと気になる人物が目に入り、思わず目を細めてじっとみつめる。
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