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    ヒモ×配信者パロ、おにぃ降臨。
    オニーじゃなくておにぃ呼びとか、ふたり合わせておにゃんことか、しょうもないこと思いつくの楽しい。けど、書いた自分以外の人が読んでも理解出来る話なのかはわからなくなってきた。だってサニーあんまり出てこないし。
    しかし自分で名付けた架空の配信者の名前当たり前に書くの恥ずかしいね。誰やねんオニオンって。

    #sonnyban
    inSonny

    ヒモと配信者②数日後、また憧れの配信者・オニオンからメッセージがきた。
    『コラボいつする?何する?』
    リビングにいるサニーに気づかれないよう、キッチンでこっそり返信する。
    『今少し忙しいので、来月でもいいですか?』
    できればサニーがいない時期にしたいと思っていたりもする。
    『わかった。俺はいつでもいいから、また予定が空いたら連絡して』
    こんなにすぐ具体的に話が進むなんて、思ってもみなかった。どうしてぼくなんかとコラボしてくれるんだろう?オニオンさんって、いつも決まったメンツとしかコラボしないよな……ぼくなんて全く絡みがないのに。

    そして、その時は予想外に早く訪れた。数日経ったある日、サニーがまたしばらく出掛けると言うのだ。
    「え、もう行っちゃうの?」
    普段はこんな引き止めるようなことは言わないようにしているけど、今回はあまりに早過ぎたせいでつい口走ってしまった。
    「うん……あぅばん、さみしい?」
    さみしいに決まってる。だけど、言わない。
    「え?えー、大丈夫だよ、ぼくは。気をつけて行ってらっしゃい」
    気丈に振る舞ってみせる。帰って来てくれるって、信じてるから。
    「また来週帰って来るね」
    そう言うと、サニーはすぐ家を出て行った。
    大丈夫、ぼくにはカフェもあるし、配信だってサニーの不在時は毎日のようにやるから寂しがってる暇もない。そうだ、オニオンさんとのコラボもある。早めに連絡しておこう。

    急遽、3日後にコラボ配信をすることになった。さらに、こんな提案をされた。
    『コラボ配信する前に、1回プライベートでゲームしようよ』
    推しの誘いを断れるわけがない。早速、今夜オンラインでゲームをする。推しと、プライベートで、ゲーム……嬉しさの10倍緊張する。
     
    推しとのはじめての通話だ。
    「こ、こんばんは、オニオンさん」
    声が震えてるの、バレバレだろうな。
    「こんばんは、にゃんくん」
    名前呼ばれた……それにしても、直接通話するとますますサニーの声に似ていてドキドキする。
    「敬語使わなくていいよ。そんなに緊張しないで?」
    配信の時と雰囲気違うな。視聴者には毒舌や塩対応が人気だけど、普段はとっても優しそうだ。
    「はい……うん…」
    「あと、俺のことはおにぃって呼んで」
    「え、あぁ、オニオンのおにー?」
    「いや、お兄ちゃんのおにぃ」
    「へ?……わかった」
    よくわからないけど、ドキドキが止まらない。声が…やばい。かっこよ過ぎ……

    ゲームをしながら、色んな話をした。オニオンは話が上手いし、聞き上手でもあるみたいだ。段々、ぼくの緊張も解けていく。
    配信外なので、プライベートな質問も飛んでくる。
    「普段は何してるの?」
    「カフェで働いてるよ」
    「配信者で仲良いのは?」
    「こないだコラボしてたうーちゃんが1番仲良いかな」
    「恋人はいるの?」
    「もう何年もいないよ」
    「作らないの?」
    「今は忙しいし、いいかな」
    「好きな配信者は?」
    「……ぷはっ!なんかインタビューみたいだね」
    思わず吹き出してしまった。半分は照れ隠しでもある。好きな配信者なんて、オニオンに決まってるから。
    「おにぃは?好きな配信者とかいるの?」
    聞き返してやった。
    「いるよ、にゃんくん」
    「??」
    「にゃんくんの配信全部観てる」
    「え?うそぉ???」
    「ほんと」
    「???」
    「切り抜き動画作って布教もしてる」
    「へ???」
    う、うそだよね?冗談だよね?あのオニオンが、まさかそんなことを……
    「スパチャはしすぎないように自制してるけど」
    「は????」
    「コメントも重くなりそうだから我慢してるし」
    「?????」
    なに?いつまで続くの、この冗談は?
    「どうしたの、にゃんくん」
    「うそでしょ?」
    「なんで俺が嘘つくの。ほんとだよ」
    至って普通のトーンで返される。
    え??どう言うこと??本当のことなの??
     
    「そういえばにゃんくんはどうして配信し始めたの?」
    「……あぁ、あのね、ぼくの友達がゲームすっごくうまくてね。ぼくも上手くなりたいなぁって話したら、練習がてら配信とかしてみたら?って勧められて」
    「ふーーん」
    「さn……その友達がゲーム配信に関すること全部一から教えてくれたから、スムーズに始められたんだよね」
    「ふーーーん」
    「絵もうまいから色々素材も作ってくれたし、ゲームにも機材にも詳しくて本当にいつも助けられてるんだ」
    「へーーーーー」
    「その友達とか、視聴者さんがたくさんアドバイスくれるから、段々ゲームうまくなってきたの、えへへへ」
    「かわっ……そうなんだ、良かったね、にゃんくん。確かにメキメキとうまくなってきてるよね。リズムゲームなんて特に、神の域だよね」
    神はあなたのほうでしょ、と心の中で呟く。
    「それにしても、すっごく仲良いんだね、その友達と」
    まぁ、ほとんど一緒に住んでるし……養ってるしな。
    「そうだねー。すっごく優しいし頼りになるし、かっこいいんだ」
    て言うか、大好きだしね。
    「ふーーーーん……好きなの?」
    「!?」
    心の中読まれたかと思った。
    「いや、あの…えと……あぅーーーー」
    「あはははは!にゃんくんかわいい」
    「うぅぅぅぅぅぅ」
    話題を変えよう。
    「それでっっっ、えっと、おにぃの、アカウント名は?プライベートのアカウント使ってるんでしょ?ほら、スパチャとか…」
    「ぐりーん……みんなには内緒だよ?」
    すぐにピンと来た。
    「……平仮名でぐりーんか!古参じゃん…!うそでしょ?そんな前から見られてたの?恥ずかしすぎる!!」
    「恥ずかしくないよ、にゃんくんは昔も今もずっとかわいいよ」
    「恥ずかしいよ!かわいくないし!!」
    「は?かわいいよ?何言ってんの?」
    あなたこそ、何言ってるんだ?
    「って言うか、ぐりーんって…スパチャしすぎな人じゃん!」
    「は?ほんとはもっとしたいくらいだけど?にゃんくんの配信にはそれだけの価値があるから」
    「っっっ!ぅぐっっっ!!」
    勝てない……!
    毒舌、塩対応のオニオンはどこへ行ったんだ…!!激甘じゃん!聞いてないよ!!

    「じゃあまたコラボ当日にね、にゃんくん」
    「うん、おにぃ、今日はありがとう」
    「うん、ありがとね。にゃんくん、大好きだよ、おやすみ」
    プツッと通話が切れる。
    すごいこと言い逃げされた…!
    ドキドキドキドキドキドキドキドキ
    なんなの?あんなに愛情表現豊かな人だったなんて……ドキドキしちゃうよ。コラボ、平常心で出来るかな?いや、でも配信上ではあのキャラじゃないはずだよね。うん、いつもの毒舌塩対応オニオンに戻ってくれるはず。他の人とのコラボ配信では毒舌なままだもんね。うん、きっと大丈夫。

    コラボ当日。
    今日はオニオンのチャンネルで配信することになっている。ぼくと通話を繋げる前に、先にオニオンだけで視聴者と喋ってるのを観ながらコラボ開始を待つ。
    「よう、お待たせ。え?待たせ過ぎ?勝手に待ってたのお前らだろ?」
    お、通常運転。オニオンの様子はいつも通りみたいだ。良かった。
    「今日はにゃんくんとのコラボだけど、チャット大人しくしてろよ。にゃんくんに変なこと言うなよ?」
    う、うん、いつも通り、だよね?
    「にゃんくんが傷つくようなこと書き込んだら俺許さないから」
    うんうん…チャットの治安、大事だもんね?
    「あとにゃんくんのほうのにゃんコロチャンネル登録してないやつ、今すぐして来い」
    初っ端から抜かりなく宣伝…ありがたいけど……こんなこと、いつも言ってたっけ?
    「じゃあそろそろにゃんくん呼ぶけど、マジでお前らいい子にしてろよ。にゃんくん死ぬほどかわいくていい子なんだから」
    ……出づらいよ!!
     
    「も、もしもーし。おにぃ、こんにちは」
    「にゃんくん!3日ぶり!元気だった?今日もかわいい声だね」
    チャットがざわつく。
    『声あっま!』『確かにかわいいけど』『おにぃ呼び』『キャラ崩壊してるぞ、毒舌王子』『3日前の匂わせなんなんだよ』
    「うるせーな。お前らは黙っとけ。にゃんくん、ようこそ。にゃんくんはチャットなんて見なくていいからね。俺のことだけ見てて」
    チャットが狂い始める。
    『俺のことだけ見てて!!!』『ぎゃーーー!!』
    『あまーーーい!!!』『口説いてんの??』『いつの間にそんな仲良しに??』
    「え?いつから仲良いかって?教えない。さ、にゃんくんゲームはじめよっか」
    「うん」
    「ん?にゃんくん大丈夫?緊張してる?」
    「うーん、ちょっとだけ」
    「はは、かわいいね。大丈夫だよ、俺がいるから」
    チャットは止まらない。
    『かわいいね?』『かわいいねって言った?』『やっぱり口説いてる?』『俺がいるから』『いつものオニオン返してよー』
    「あ、にゃんくん、今日のコラボのお礼に何かプレゼントしたいから、欲しいもの考えといてね」
    「ふぇ?え?うぇ?な、なんでぇ?」
    「はは、今の声なに。かわいい」
    「ほ、欲しいものなんてないもん。おにぃとコラボ出来るだけで夢みたいだもん」
    「にゃははははは」
     
    ーーーこの日のコラボは大いに(チャットやXが)盛り上がり、オニオンのチャンネル歴代トップレベルの視聴回数を叩き出した。早速、オニオンとにゃんコロ2人合わせて「おにゃんこ」と呼ばれ、両方のファンから再コラボを熱望されることになる。
    ちなみにアルバンの「にゃんコロチャンネル」の登録者数は、これを機に倍ほどに伸びて知名度もグッと上がる。オニオンも、普段の塩対応とは違って「好きな子にだけは鬼のように優しい」ところが受けて、ますます人気が出る。

    コラボ後、メッセージが届いた。
    『なにが欲しいか決まった?』
    あれ、本気だったのか…。欲しいものなんてないのに。
    『ほんとに欲しいもの何もないんだけど…』
    『何もないの?機材とかでもいいよ?』
    うーん、機材はほとんどサニーが貰い物だとか自分が使ってたものだとか言って揃えてくれたの、気に入ってるし。
    『今使ってるもので十分だもん』
    『大事に使ってるんだね』
    『貰い物だから…』
    『じゃあアクセサリーとか服とかは?』
    『うーん、アクセサリー?ピアスは毎日つけてるけど…ネックレスもあるし…』
    『それって誰かからもらったの?』
    『ううん、昔自分で買ったやつ』
    『わかった』
    何がわかったんだろうか……
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    MOURNING🇯🇵オフでの🟡🟠妄想。当時の🟡のポスト見ないとわかりにくいです。
    🐹式の並びだといつも🟡🟠が離れちゃう悲しみと、🟡のぱへ°の並べ方から見えた💞からできたもの。らくがきみたいなものなので誤字脱字あったらすみません
    きみのとなり(僕もサニーの隣に行きたいなあ。この並び会社から決められてるから仕方ないんだろうけど)

    収録中、楽しく会話をしていてもちらちらと気にして見てしまう眩しい金髪にまた目を向ける。
    自分との間にいる浮奇に近寄ったりすりすりしたりと楽しそうな姿が視界に入り、誰にも知られないように少し眉を下げた。

    (隣にいれば肩を触れ合わせたり、あんな風にすりすりしたりできるのにな。…でもサニーは何も気にしてないみたいだ。まあ、会話はできるもんね。仕方ない、仕方ない…)

    自分に言い聞かせながら口に含んだ水は先ほどより苦い気がしたが、ふる、と頭を振ってアルバーンは再び会話に参加したのだった。





    冷房が効いた店内は、人が話す声と厨房から聞こえる調理の音で騒がしい。個室にいても声が大きい人間が何人もいるためか小声で何か言っても聞こえなさそうだなとぼんやり考えながらサニーは手元の炭酸水をあおった。
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