おりや🎤 @oriya_hpmiのpixiv掲載前のものなどを上げます。主に🎤の🎲📚/👔🎲/🥂📚。(📚🎲や🐦🎲もたまに書く人間です) ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 11
おりや🎤DONE #ひふ幻ドロライお題「お年賀カード」⚠️年齢操作⚠️ハッピーひふ幻ファイナル後に📚が失踪し、それから7年が経った🥂📚のお正月幸運のハガキ「おはようございます……」 初日の出が正中に昇って、さらに一時間ほど経った頃。2DKで一緒に暮らす同居人が、寝癖のついた細い栗毛をそのままに、ようやく自室兼書斎の小さな部屋から這い出てきた。大晦日の昨日も、自室に引っ込んだあと随分と遅くまで執筆していたらしい。もしくは、かつてのチームメイト二人と楽しく朝方まで通話でもしていたか。 兎にも角にも、シンジュクで独歩と暮らしていたマンションよりも格段に狭くなったダイニングのテーブルから、寝ぼけ眼の彼に手を振った。 「おそよー、ゆめのん! あけおめことよろ〜!」 「明けましておめでとうございます。新年早々、一言余計な人ですね」 「ええー、ホントのこと言っただけじゃん。もうとっくにお昼過ぎてっし!」 4341 おりや🎤DOODLE #帝幻版深夜の創作一本勝負お題「わがまま」王盗+フレーバー程度のH暦わがままのゆくえ わがままと名付けられる行為には、実に様々な種類がある。 「最近ずっとソイツにかまけてるよな、アンタ」 平板だが棘のある声が、ちくりとこちらを刺してきた。物言いこそ粗野ではあるが、その響きは実に涼やかだ。生まれ持った艶もあり、言葉遣いさえ整えれば途端に高い品格を備えるだろう。 そんな声の主を振り向けば、同じ寝台で眠っていた男が、その美しい細面に不機嫌さを滲ませていた。 「起きていたのか。少しも気が付かなかったぞ」 「だろうな。そんだけ、その板っきれにご執心なら」 「板っきれではない。タブレットという情報端末機器だ」 ラムダから借り受けているこれは、紙の本の数十ページ分にも満たない厚みでありながら、何百、何千、何万もの書籍に匹敵する情報を有している優れものだった。 4323 おりや🎤DONE #ひふ幻ドロライお題「怪談」⚠️ひふ幻/SS/全年齢📚と二人で身を寄せ合って生きてきた🥂。いつものように夜のひとときを過ごしていると、凄まじい轟音と共に何かが砂漠に落ちてきて…。⚠️ヒプクエ要素を含む、独自St☆llaパロ※話術師→盗賊ですが、ゆくゆくは、しっかり話術師×盗賊になる二人です。君を連れ去る銀色の「——乾いた砂漠を吹き抜けていく、ヒュオオ、ヒュオオという寂しげな音に気を取られていると、不意に、背後からびちゃりと濡れた音がした」 水晶の街を流れる清流のように涼しげなゲンタロウの声が、普段よりも低く、重々しげに言葉を紡いでいく。 見渡す限りの砂、砂、砂。そんな砂漠の一角にある岩山の洞穴で、俺は寝台代わりに敷布をかけた細長い物入れに、ごろりと横になっていた。 首元で一まとめに結んだ金の髪は、あと少しで毛先が鎖骨に届く。近々、はさみを入れて整えなきゃな。 仕事用の貴族じみた上質な外套や、フリルの飾り袖がついたシャツなどはすべて、寝台を兼ねたこの物入れの中に仕舞ってある。 代わりに身につけているのは、ねぐら用の安価な服だ。麻布で作られた、だぼっとしたシルエットの長袖シャツとズボンを身にまとい、ゲンタロウと二人きりの静かな時間を堪能している。 6173 おりや🎤DONE #独帝深夜のワンドロワンライお題「猫」「祭りの後」⚠️独帝/SS/全年齢トラブルのせいで休日出勤した👔は、祭りの屋台を手伝ってきたという🎲と夜道で出くわして…。🐈化リリックから始まる独帝の珍プレー劇場with🥂⚠️いつものハッピー独帝オチ💪幼馴染の言うことは、素直に聞くが吉?「——っぽ……独歩ってば!」 「ううん……まだ寝かせてくれ……」 小学校以来の幼馴染である一二三に肩を揺らされ、俺は覚醒しきらない頭で、奴の手から逃れるように背中を丸めた。その腕の中に、馴染みのない温かな感触がある。 長い毛並みに覆われたやわらかなそれは、どうやら生き物らしい。俺の呼吸と近いリズムで、膨らんで、しぼんで、と繰り返している。ちょうど、俺の顎の下辺りから腹の辺りで丸くなっているようだった。少しごわついた長い毛足が首筋や手のひらに触れて、くすぐったいけれど心地よい。 煙草を思わせる少し煙たい匂いのするその毛並みに、俺は擦り寄るように顎を埋めた。毛布に包まれるようなやさしい睡魔が、再び意識を覆い隠していく。 5955 おりや🎤PROGRESS⚠️独帝/SS⚠️23年冬頃に発行したい学パロ本のワンシーン※現営業マンな、元英語の教育実習生👔(27)×陸上部DK🎲(18)になる話(https://poipiku.com/1116181/8767733.html)の出会いのシーン※いつもの純愛独帝ぽせに絡まれる👔が好きすぎて、このあともポ&👔のやりとりが続きます🥳本は、R18です。学パロ本のドとダの出会いシーンの一部 かなり独特にがさついているのに、聞き苦しさなんて全くなかった。むしろ、もっともっと聴いていたくなるような——。 と、日本語で何らかのリリックを歌っていた彼の言語が不意に切り替わった。 「英語……」 Call, Raise, Never fold—— 高校生にはそぐわない単語の羅列だ。けれど、そんなことどうでもよくなるくらいに、ただひたすらにかっこいい発音だった。 ネイティブ的な流暢さがあるわけではないが、勢いのある子音や力強い母音の響きが強烈に心を鷲掴む。キングスイングリッシュすら凌駕するほどのカリスマ性が、そのほんの数単語から伝わってきた。 誰だ。こんなに光り輝く発音、今までに一度だって聴いたことがない。 3317 おりや🎤MAIKING⚠️独帝/SS/全年齢家族なんて持てないタイプの二人が別れてから始まる話——をいずれ本にしたいなと思って書き溜めてたんですが、今後の公式からの供給次第でお蔵入りになる可能性が出てきたので、冒頭部分を蔵出ししておきます🙌 5 おりや🎤DONE #独帝深夜のワンドロワンライお題「下心」「誕生日」⚠️独帝/SS/全年齢リーマン→教師に転向希望の👔(27)×陸上🎲(高3️⃣17)の純愛ドダ。👔の教育実習から一年が経った5月のある日、偶然🎲と再会した👔は…。恋(したごころ)と愛(まごころ)は紙一重「ッしゃあ! 俺の勝ちだ!!」 思わず、ゲームのコントローラーを投げ出してまで、両手で万歳をしていた。 一人暮らしの狭い1Kのフローリングに、コントローラーが落ちる。そのゴンッという鈍い音で、はたと我に返った。 今日は五月十五日。記念すべき、二十七歳一日目だった。そんな日に、社会人としてあまりにも幼い行動を取ってしまった。羞恥心で、顔から火が出そうだ。 やっちまった、と両手を挙げたまま硬直していると、隣から「ぶはっ」と吹き出す声が聞こえた。 「な、なんだよ……俺の勝ちに何か文句でもあるのか?」 笑われるようなことをしたのは自分だが、それでもやはり、笑われると反発心が湧く。コントローラーのコードを引っ張って手元に回収しながら、刺々しい視線を隣に向けた。 6037 おりや🎤DOODLE⚠️独帝/SS/全年齢長引く残業に土砂降り。踏んだり蹴ったりだった👔だけど、居酒屋で落ち合った🎲と話しているうちにその気持ちは思わぬ方へ転がっていき…。先日の大雨でどぼどぼになってむしゃくしゃしたので、ドダいちゃいちゃしろ!!の気持ちを形にしました。ラブホの風呂場で着衣えっちもいつか書きたい🥳禍転じて 最悪だ。 傘を差してもびしょ濡れになったスーツの袖口を重く感じながら、黒い雨傘を畳んで店先の薄汚れた傘立てに突っ込む。安居酒屋の戸をくぐって、滑りの悪いその扉をガタガタと後ろ手に閉めた。途端に雨音が和らぐ。もちろん、昭和から働いているだろうこの扉の防音効果によるものではない。ただ単に雨足が弱まったのだ。 何だよ、くそ。狙いすましたように、俺が屋内に入った途端に弱まりやがって。せめてあと五分、早まるか長引くかしろよ。 内心で歯噛みしていると、愛想の薄い店員が、お好きな席へどうぞ、と空になったビールジョッキを片手に一言投げてきた。それに「ああ、はい……」と答えつつ、店内に視線をめぐらせる。奥にある四人がけのテーブル席に、目当ての背中を見つけた。黒いファーに縁取られたフードつきの、緑のモッズコート。ブルー一色だった気持ちに、明るい陽が差し込んでくる。 5491 おりや🎤PROGRESS独帝新刊『奪還』から抜粋した、♍️と🎲の過去捏造エピソードの一部です。最新中👑区ドラパと♍️さまソロ曲を聴いてうろたえたのでそっと載せます(?)独帝要素、完全に0%の部分になります。※パスワード:独帝新刊『奪還』のネタバレ(本筋に関することではないです)に抵触する恐れがあります。構いませんか?→yes/no 1191 おりや🎤MAIKING⚠️ひふ幻⚠️SS(※独帝要素あり)一二三の提案を断りきれず、共同生活を送ることになった幻太郎が、一二三とお風呂に入ったり、衝突したりしながら、自分の気持ちに向き合っていく話。完成は、早くて夏頃予定。(pixivに投稿します)■ポチッと感想フォーム→https://forms.gle/yrbujdYg6i2sKpv26(項目をチェックするだけで送れます☺️)一ヶ月、共同生活を送ることになったひふ幻の話 吹きつけてくる風の爽やかさや、日毎強まる陽射しの中に春の深まりを感じる。そんなある日、担当との打ち合わせを終えた幻太郎は一人自宅へと帰ってきた。 打ち合わせの後はシブヤの交差点で日課である人間観察もしてきたので、時刻は八つ時を過ぎ、そろそろ夕刻に差し掛かろうという頃合いだ。それでもまだ、空は昼間のように明るい。 幻太郎は後頭部へやった手でカンカン帽の後ろを軽く押し下げ、目元に影を落とすつばを心持ち上げた。明るくなった視界の中、慣れた手つきで玄関に鍵を差し込み、解錠の手応えのなさに首を傾げる。 はて鍵をかけ忘れたか、素寒貧ギャンブラーに留守居でも任せたかしら、と考えたところで、施錠していない本当の理由を思い出した。 9359 おりや🎤MAIKING帝幻版深夜の創作一本勝負さんのお題「時代錯誤」の、武士姫♂&忍び🍭の出会い編(途中まで)推敲前ですが、少しでもお楽しみいただけると幸いです☺️ 5 1