仕事終わりに同僚とコンビニへ向かう。明日は休み、帰りがけに軽い宅のみでもしようかと買い出しに来た。店内に入り各々飲み物やおつまみを吟味し始める。ヨナは二人でシェアしやすいかな、とナッツを手に取る。ゾルタンは総菜が置いてあるコーナーを見ているようだった。迷いなくスモークチーズやら揚げ物を籠の中にほおっている。
食料品は十分と判断したのかゾルタンはヨナの方へ移動してきた。
「何飲むか決まった?」と聞けば「給料日前だから虚無の酒」と即答されたが、彼の財布の中と身体が心配でならないためやんわりボトルタイプのアルコールを提案した。
「ヨナちゃんの奢りってことで」
「分かってるよ」
「よろしい」
ニィ、と笑ったゾルタンが可愛いので良しとしよう。
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