晩夏の候もう九月だと言うのにまだまだ夏日が続く残暑。しかし夜は段々と冷えるようになり、夏の終わりを告げている。地域では今年最後の花火大会が開催されると賑わっていた。
「凄い人だ…」
人混みに慣れない炭治郎は人通りの少ない場所へと行き一人で友人を待っている。少し早く来すぎただろうかと時折スマホの画面を見ては時間と連絡がないかを確認していた。ピロンと音が鳴りスマホを見ると友人からの連絡。
『ごめん炭治郎!俺行けなくなったから代わりの人に頼んだ!楽しんでくれよな⭐︎』
代わりの人とは誰なのか。そもそも行けなくなったのなら、またにすれば良いのに。花火大会は明日もある。返事をしようと文字を打っていると目の前に影が出来た。
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