天使の文法⚠️このお話の読み方⚠️
・執行ムルソー×ツヴァイグレゴール
・全てにおいて捏造マシマシ
・ラブラブの甘々
・2025年5月13日ムルグレの日おめでとう!
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「ムルソー」
彼にそう呼ばれた者は、実は人間ではない。ムルソーは天の執行官の補佐という生き物で、とある経緯で彼に惚れ込み、今は一つ屋根の下で暮らしを共にしている。そんな彼に今まさに押し倒され、ベッドの上に茶色い髪を散らばらせている彼は、グレゴールという。
「ムルソー」
「……」
「何怒ってんだよ」
「怒ってはいない」
「嘘吐け、そんなむすっとした顔して」
「やや不快ではある」
グレゴールは仰向けに寝転がったまま、自分を見下ろすムルソーの頬に手を伸ばした。
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