無題 砂隠れと木ノ葉の二つの里を巻き込んだ木ノ葉崩しをやり過ごし熾烈な中忍試験を経て、七班の中で唯一サスケだけが中忍に昇格した。
ナルトとしては自分も同時に中忍になれなかったことが相当悔しいようで、おろしたての忍ベストに身を包んだサスケを見る度に唇を尖らせたり、突っかかったりしていた。その内にサクラの鉄拳がナルトにめり込んで、サスケが呆れた表情でそれを眺めてるのが、ここ最近のお決まりの流れ。
病院屋上でのナルトとの大喧嘩や、大蛇丸の勧誘など、中忍昇格までに危ない場面は何度かあったものの、サスケが無事に木ノ葉にいてくれるだけでカカシは胸を撫で下ろす気持ちであった。
就任から1週間と経たない内にサスケは中忍としての別任務に就くようになり、七班全員が揃う機会も次第に減ってきたことに寂しさを覚え始めた頃。サスケ率いる小隊が他里同士の戦闘に巻き込まれたとの報がカカシに入った。
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