叶わなかった未来の話ピエールと二人ベッドに横になって、どんなことがしたいか、話す。どんな馬鹿げたことでもいい、と前置きをして。
「ボク、たこ焼き、食べくらべのお仕事、したい!」
「そんなに量食えなくないか?」
「食べられる!恭二は?」
らしいことを言うピエールに微笑ましさを感じながらも、悩む。言い出しっぺなのに全然考えてなかった。
「俺は……好きなゲームの舞台化を演じるとか?」
「戦うやつ?」
「ああ」
「恭二、似合う、思う!絶対、かっこいいよ!」
「……サンキュ」
いつも、こうやって褒めてくれるピエールに、たくさん自信をもらったと思う。
「でも」
「……やっぱり一番は」
「「ドームツアー!」」
声がそろって、二人で笑い合う。
「Beitで、やりたい!」
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