ちいカリと道満 例によってトンチキな特異点が現れ、対応のための選抜メンバーとして白羽の矢が立った道満は、マスター及び他のサーヴァントたちと共に特異点解消のためレイシフトを敢行した。
紆余曲折あったものの、特異点自体は最終的に円満に解決し、カルデアに帰還することができたのだが……。
自室の机の上にちょこんと座る生物を見て、道満は頭を抱える。元は六尺二寸ほどあったはずの身長が今や三寸ほどまで縮み、高かった頭身も二頭身程度になっている。
「いやはや本当に……何とも珍妙な姿になられましたな、伯爵?」
道満がそう声をかけると、その小さな生き物――アレッサンドロ・ディ・カリオストロ――はこちらを見上げ、ニコォと微笑んだ。
マスター、道満と共にレイシフトを行った伯爵だが、特異点に巣食っていた敵性体から珍妙な呪いを受けてしまったのである。
2575