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    ささげ

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    DONEフォロワーさんの誕生日にささげる体調不良レイチュリ
    🦚が体調不良(貧血)

    ※作者に医学的な詳しい知識はありません。ご了承の上お読みください。
    この世で最も安全な場所 あ、まずい。そう思ったのは商談の最中だった。相手はとある工場を運営する若社長で、この星での五本指に入るほどの権力者だ。カンパニーに対して友好的ではあるものの虎視眈々とその足元を狙ってる気配もあり、だからこそボロが出ないようにレイシオまで呼び出したのだ。彼であれば、技術的な会話でも引けを取ることはないだろうから。
     けれどボロを出しそうなのはアベンチュリンの方だった。ぐら、と視界がゆがむ。なんだ、毒か? 薬や毒の類であればそれなりに耐性があるはずで、そもそも同じものを出されているレイシオは何の問題もなさそうに会話を続けている。ではこれは。
    「……? 、その件については、」
     そんなアベンチュリンの様子に、目ざといレイシオは気付いたみたいだった。しかし視線のひとつでこちらの意図は伝わったらしい。耳朶を打つ低い音に集中して、ぎゅう、と手のひらを握りこんだ。レイシオが話している間にどうにかこの気持ち悪さをやり過ごして、正常に会話ができるぐらいにはしておかなければ。ぐらりと揺れた頭に息を細く吐き出して、黒くかすんだ視界は瞬きで追いやって。
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    🐾🐾🐾

    DOODLE誕生日のフォロワーさんにささげた作品です。
    💙💜♀/王子様シリーズ番外編です。
    王子様、プールへ行く 落ち着かない気持ちをお気に入りのイラストを見て平然を保ちながら高鳴る心臓を抑え、目的の相手をプールサイドで待つ。映えを目的にしている場所だからスマホの持ち込みも可能で本当に助かった。無心でスマホをスクロールしてイラストを見ていくが何も頭に入ってこない。お気に入りのイラストたちでいつも見ればテンション上がって声を出してしまうほどだというのに、この後来る大イベントが僕の心を躍ってしまう。
     夏休みに入る1週間前、やっとの思いで交換した連絡先に震える手で文字を打つ。同じクラスの友人、ヴォックスが抽選で手に入れたナイトプールのチケットを僕のために譲ってくれたのだ。これで最近アタックしている子を誘うようにと背中を押され、勇気を出して誘ってみるとOKという言葉と共にゆるくて可愛らしいスタンプを押されて返ってきた。近隣住民に聞こえるのではないかというくらい大きな声であげた喜びと盛大なガッツポーズをして、嬉しさのあまりにカレンダーに書き込んだら母親にニヤニヤしながら誰と行くのかと聞かれてしまった。もらったチケットは来週開店予定のプールでその前に5組10名だけ招待された。本来ヴォックスの知り合いが行く予定だったらしいが出張が入ってしまった為、回り回ってヴォックスのところまで来たらしい。入場条件をみたヴォックスは自分ではいけないからと僕にその招待券をくれたのだ。入場条件というのが「カップル」であること。僕はその券を見た瞬間眉を顰めたが、ヴォックスにこれはチャンスなんだと言い聞かされた。
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