こんなこと考えて詠みました！というのをつらつら書きました。
　お時間のある方はどうぞ！
　
●からからと天日に干された額の花貴方に変わりはないだろうか

　元々紫陽花が好きで。でもって短歌の本見てたら紫陽花を額の花（額紫陽花）とも言います、とあって「うわ〜！素敵やん！」と思って「額の花」を使いたいだけに捻り出しました。
　あっ、でも紫陽花の青い色が所長っぽいなぁ、とは前から思っていて。そこから道端で日差しに照らされてちょっと元気ない紫陽花を見て、同じ色を持つ所長さんは元気にしてるかな、ちゃんとご飯食べてるかな……と心配するサテ君を書きたかったのです。
　でも額の花、赤いのも紫のもあるよなぁ、けどここは青で想像して欲しいなぁ、と思ったので画像で印象操作しました。すいません。

冬の朝　吐く息が視界を染める。生まれた白が空気にとけても、目の前の世界は変わらず同じ色をしている。
　冬型の気圧配置がもたらした強い寒気とやらの影響で、わたしの住むこの町もめずらしく積雪に見舞われた。雪が降ることはあっても、積もることなんてそうそうない。だから、見慣れた景色が一面真っ白に染め上げられたこの様は、何となく非日常を感じさせて、心の奥がくすぐられてそわそわとする。早朝に通った車や人々の形跡が残った通学路の、それでもまだ誰も通っていない場所。そこをわざわざ歩いて、足跡を残してみたりしてしまう。ざくざくと、履き慣れないブーツでアスファルトを覆い尽くした雪を踏みしめる。足先に伝わる感覚は新鮮で、未到の地を切り開き進む冒険家の気分を味わえるようだ。