とむ。
ほなや
DONE小説18作目。FCゲーム『スiクiウiェiアiのiトiムi・ソiーiヤ』ハック×トム。※キャラ捏造、年齢操作有
このまま、ずっと村の収穫祭で盛り上がる人々の群がりから抜け出し、ハックは急いで森の中へと入っていった。
夜闇に包まれた森は文字通り視界が利かず、前に歩くことすらままならない。多い茂る木々に包まれた異様なまでの静けさも、人々に恐怖を植え付けるには十分過ぎるほどだった。
だが、物心付いて間もなく1人でこの森に住んでいたハックは勝手知ったると言わんばかりに、足の速度を落とすこと無く森の奥へと進んでいく。勿論、微塵も恐怖は無かった。
川のせせらぎの音が聞こえてくる。足を進めると、ミズーリ川が見えてきた。ハックは川流れに沿って道を進み、鬱蒼とした木々を掻い潜っていく。掻い潜った先に、周囲の木々より太く大きい1本の木が立っている。足を一旦止め、息を吸い、吐いた。そっと大木に近付いていくと、微かにだがずずっと鼻を啜る音が聞こえてきた。籠った音ではあるが、ハックの耳にはしっかりと聞こえた。そして今、ここに誰がいるのかも─
4101夜闇に包まれた森は文字通り視界が利かず、前に歩くことすらままならない。多い茂る木々に包まれた異様なまでの静けさも、人々に恐怖を植え付けるには十分過ぎるほどだった。
だが、物心付いて間もなく1人でこの森に住んでいたハックは勝手知ったると言わんばかりに、足の速度を落とすこと無く森の奥へと進んでいく。勿論、微塵も恐怖は無かった。
川のせせらぎの音が聞こえてくる。足を進めると、ミズーリ川が見えてきた。ハックは川流れに沿って道を進み、鬱蒼とした木々を掻い潜っていく。掻い潜った先に、周囲の木々より太く大きい1本の木が立っている。足を一旦止め、息を吸い、吐いた。そっと大木に近付いていくと、微かにだがずずっと鼻を啜る音が聞こえてきた。籠った音ではあるが、ハックの耳にはしっかりと聞こえた。そして今、ここに誰がいるのかも─
ほなや
DONE小説16作目。FCゲーム『スiクiウiェiアiのiトiムi・ソiーiヤ』ディック×トム。※「認めたくない気持ち」の続き。数年後の設定。
※欠損描写有
とある青年の日常カランッ
「あっ」
力を上手く入れられず、手に持っていたバケツを落としてしまい、汲んでいた水が床一面に染み込んでいく。木の板は瞬く間に黒茶色に変化していった。
トムは落としたバケツの取っ手を持ち、元にあった位置に戻しそれを見下ろした。今朝、井戸で汲んできたなみなみと入っていた水はほんの少しだけになってしまっている。料理用レンジの横に立て掛けてあるモップを手に取り、慣れた手付きで床を拭き始める。もう一度井戸に行かなければ、と溜め息を吐いた時。
コンコン
途端、玄関のドアから音が聞こえてきた。トムは顔を上げモップを持ったまま、叩かれるドアに向かって駆け寄ろうとした。すると、ドアの向こう側から聞き覚えのある声が発せられた。
5807「あっ」
力を上手く入れられず、手に持っていたバケツを落としてしまい、汲んでいた水が床一面に染み込んでいく。木の板は瞬く間に黒茶色に変化していった。
トムは落としたバケツの取っ手を持ち、元にあった位置に戻しそれを見下ろした。今朝、井戸で汲んできたなみなみと入っていた水はほんの少しだけになってしまっている。料理用レンジの横に立て掛けてあるモップを手に取り、慣れた手付きで床を拭き始める。もう一度井戸に行かなければ、と溜め息を吐いた時。
コンコン
途端、玄関のドアから音が聞こえてきた。トムは顔を上げモップを持ったまま、叩かれるドアに向かって駆け寄ろうとした。すると、ドアの向こう側から聞き覚えのある声が発せられた。
ほなや
DONE小説15作目。FCゲーム『スiクiウiェiアiのiトiムi・ソiーiヤ』ディック×トム。ゲーム本編中の話の設定。デキてない。
※気持ちR15な描写有。
※シリーズものにしていく予定 7660
ほなや
DONE小説14作目。FCゲーム『スiクiウiェiアiのiトiムi・ソiーiヤ』ディック×トム。※キャラ捏造、年齢操作、現代パロ
温かな手12月も半ばに差し掛かり、街全体に冬特有の冷たい空気が纏っていた。
大通り沿いに立ち並ぶ数々の店がクリスマス仕様となっており、後に買うプレゼントやケーキを選ぶために家族やカップル、友人同士で立ち寄る姿が普段よりもよく見られた。
その光景を時々ちらりと見たりして、トムとディックはそれぞれ品物が詰め込まれた紙袋を持ち、とりとめのない話をしながら隣合って歩道を歩いていた。トムはキャメル色のダッフルコートに白のパーカー、下は濃青色のジーンズの装い。ディックはグレーのウールーコートに黒のタートルネックを着用し、ズボンは上よりもやや薄い黒のスキニーを履いていた。
あと数歩で横断歩道を渡ろうとしたが、青信号がチカチカと光り赤に変わり、2人は横断歩道の前で歩みを止めて青に変わるまでその場で待つことになった。
3982大通り沿いに立ち並ぶ数々の店がクリスマス仕様となっており、後に買うプレゼントやケーキを選ぶために家族やカップル、友人同士で立ち寄る姿が普段よりもよく見られた。
その光景を時々ちらりと見たりして、トムとディックはそれぞれ品物が詰め込まれた紙袋を持ち、とりとめのない話をしながら隣合って歩道を歩いていた。トムはキャメル色のダッフルコートに白のパーカー、下は濃青色のジーンズの装い。ディックはグレーのウールーコートに黒のタートルネックを着用し、ズボンは上よりもやや薄い黒のスキニーを履いていた。
あと数歩で横断歩道を渡ろうとしたが、青信号がチカチカと光り赤に変わり、2人は横断歩道の前で歩みを止めて青に変わるまでその場で待つことになった。
ほなや
DONE小説13作目。FCゲーム『スiクiウiェiアiのiトiムi・ソiーiヤ』ディック×トム。※ハック→トム描写若干有
※キャラ捏造、年齢操作、現代パロ
人気者校舎裏の人気のない場所で、ディックとトムは見つめ合っていた。
正確には、校舎の壁を背にトムが引っ付いており、ディックは逃さないようトムの左耳横の壁に手を付いてトムを鋭い目で捕らえていた。
「えーとディック…これは一体どういう」
「それは君が一番よく分かってるんじゃない?」
言い切ろうとする直前に低く圧のある声で言われ、トムは立ち竦みそうになった。
午前の授業が終わり、軽く昼食を済ませ午後まで何処かで寝ていようかとぶらぶら廊下を歩いていた時に突然後ろから声を掛けられ、振り向いた時には手首を掴まれて此処へ連れてこられ今に至る。
ただでさえ身長差があって見下ろしてくる身体で影に覆われ、それがより威圧感を高めている。トムはどうにかしてこの状況から脱出出来ないものか-隙を付いて逃げれないものか-と思考を巡らせ、口を開いた。
4528正確には、校舎の壁を背にトムが引っ付いており、ディックは逃さないようトムの左耳横の壁に手を付いてトムを鋭い目で捕らえていた。
「えーとディック…これは一体どういう」
「それは君が一番よく分かってるんじゃない?」
言い切ろうとする直前に低く圧のある声で言われ、トムは立ち竦みそうになった。
午前の授業が終わり、軽く昼食を済ませ午後まで何処かで寝ていようかとぶらぶら廊下を歩いていた時に突然後ろから声を掛けられ、振り向いた時には手首を掴まれて此処へ連れてこられ今に至る。
ただでさえ身長差があって見下ろしてくる身体で影に覆われ、それがより威圧感を高めている。トムはどうにかしてこの状況から脱出出来ないものか-隙を付いて逃げれないものか-と思考を巡らせ、口を開いた。
ほなや
DONE小説11作目。FCゲーム『スiクiウiェiアiのiトiムi・ソiーiヤ』ディック×トム。※キャラ捏造、年齢操作、現代パロ
キスマークへの誘惑「ディックー」
ディックの名を呼びリビングに入ると、広い部屋の真ん中に置かれているソファーに仰向けに寝そべっているディックの姿が目に映った。
足音をたてないようそっと近付き寝顔を見下ろす。その顔は何処か生気が無く、疲労が滲み出ていた。
(このところ最近、ずっと激務だってボヤいてたからなぁ)
昼食のリクエストを聞きに来たのだが、この様子では出来そうにもない。肉を使った精のつくものか、胃に入らなそうなら野菜や豆などであっさりしたものを。いざという時どっちにも対応出来るようそれぞれ作り置きしておこうか。
真正面を向き右手の親指と人差し指で顎を摘みながらそう考えていると、何かが擦れる音が聞こえてきた。顔を下に向けると、先程とは違う体勢になっているディックの姿があった。おそらく寝返りだろう。
4642ディックの名を呼びリビングに入ると、広い部屋の真ん中に置かれているソファーに仰向けに寝そべっているディックの姿が目に映った。
足音をたてないようそっと近付き寝顔を見下ろす。その顔は何処か生気が無く、疲労が滲み出ていた。
(このところ最近、ずっと激務だってボヤいてたからなぁ)
昼食のリクエストを聞きに来たのだが、この様子では出来そうにもない。肉を使った精のつくものか、胃に入らなそうなら野菜や豆などであっさりしたものを。いざという時どっちにも対応出来るようそれぞれ作り置きしておこうか。
真正面を向き右手の親指と人差し指で顎を摘みながらそう考えていると、何かが擦れる音が聞こえてきた。顔を下に向けると、先程とは違う体勢になっているディックの姿があった。おそらく寝返りだろう。
ほなや
DONE小説10作目。FCゲーム『スiクiウiェiアiのiトiムi・ソiーiヤ』ディック×トム。※キャラ捏造、年齢操作、現代パロ
ホットミルク目を開けると、最初に見えたのは暗闇だった。正確には真夜中のカーテンを閉め切った寝室で、トムは瞼をぱちぱちと開け閉めをして目を軽く擦った。
上半身を起こし、身体の上に掛かっているシーツがずれる。ふと隣を見ると、身体を此方の方に向けて眠るディックの姿があった。
起こした身体をそのままに、ディックの規則正しい静かな寝息をじっと聞いていると、鼻の奥がむずむずしてきて口からくしゃみが出た。
「くしゅっ」
咄嗟に手の甲で覆い、鼻をすする。外気が少し冷たく感じ、ぶるりと身体を震わせた。
季節は秋。11月の半ばであり、もうすぐ冬が来る。それならシーツから出た途端寒くなるのも無理はない。
トムはそっとベッドから下りて、スリッパを履き、壁掛けのフックに掛かっているチェスターコートを手に取りハンガーから外した。コートを腕に掛けて、ちらりとベッドへ視線を向ける。ディックが起きる気配は無く、ほぅ、と息を吐いて足音を立てないようにそっとドアノブを回し、寝室から出た。
3261上半身を起こし、身体の上に掛かっているシーツがずれる。ふと隣を見ると、身体を此方の方に向けて眠るディックの姿があった。
起こした身体をそのままに、ディックの規則正しい静かな寝息をじっと聞いていると、鼻の奥がむずむずしてきて口からくしゃみが出た。
「くしゅっ」
咄嗟に手の甲で覆い、鼻をすする。外気が少し冷たく感じ、ぶるりと身体を震わせた。
季節は秋。11月の半ばであり、もうすぐ冬が来る。それならシーツから出た途端寒くなるのも無理はない。
トムはそっとベッドから下りて、スリッパを履き、壁掛けのフックに掛かっているチェスターコートを手に取りハンガーから外した。コートを腕に掛けて、ちらりとベッドへ視線を向ける。ディックが起きる気配は無く、ほぅ、と息を吐いて足音を立てないようにそっとドアノブを回し、寝室から出た。
ほなや
DONE小説9作目。FCゲーム『スiクiウiェiアiのiトiムi・ソiーiヤ』ディック×トム。※キャラ捏造、年齢操作、現代パロ
Come home.リビングのソファーに寝転がって雑誌を捲り、ふと時計を見ると短針は7、長針は40を指してした。トムは雑誌を閉じて息を吐いた。
「もうこんな時間かぁ」
(シャワー浴びてこようかな)
トムは雑誌をテーブルの上に置いて、ソファーから立ち上がり浴室へ行こうと足を進めようとしたがぴたりと止め、そして再び時計を見た。
(今頃盛り上がってるんだろうなー)
時計を見つめながら、トムは職場の飲み会に参加しているディックに思いを馳せた。
数ヶ月間にも及んだプロジェクト が成功したとのことで、何でもその打ち上げらしい。その中でもディックは責任の重い仕事を任されていたから、喜びもひとしおだっただだろう。その当日の帰宅に、トムにそれを伝えた時には既に歓喜に満ち溢れていたのを思い出す。
2884「もうこんな時間かぁ」
(シャワー浴びてこようかな)
トムは雑誌をテーブルの上に置いて、ソファーから立ち上がり浴室へ行こうと足を進めようとしたがぴたりと止め、そして再び時計を見た。
(今頃盛り上がってるんだろうなー)
時計を見つめながら、トムは職場の飲み会に参加しているディックに思いを馳せた。
数ヶ月間にも及んだプロジェクト が成功したとのことで、何でもその打ち上げらしい。その中でもディックは責任の重い仕事を任されていたから、喜びもひとしおだっただだろう。その当日の帰宅に、トムにそれを伝えた時には既に歓喜に満ち溢れていたのを思い出す。
ほなや
DONE小説6作目。FCゲーム『スiクiウiェiアiのiトiムi・ソiーiヤ』ディック×トム。※キャラ捏造、年齢操作、現代パロ
お題は診断メーカーから。
朝ごはん窓から朝日の光が差し込み、その光がすぅすぅと寝息を立てて眠るトムの傍らのマットレスに吸い込まれていく。瞼越しの目が明るさを察し、ゆっくりと瞼が開かれていった。
横になっていたトムはそのままゆっくりと起き上がり、身体の上に掛かっていた布団がずれて落ちる音が聞こえた。目を擦り、窓越しの陽の光を浴びながら大きな欠伸をしていると、何処からかいい匂いが漂ってきた。
「ん…」
鼻を嗅いでみる。匂いは台所からしてきているようだ。徐々に意識が目覚めていき、トムはベッドから立ち上がり摺り足で台所へと向かっていった。
台所へ行くと、そこには食事を乗せている皿を両手に持ちテーブルに置こうとしているディックの姿があった。コトリとワンプレートをテーブルに置いた後、トムに気付き首だけを横に向けて微笑んだ。
2341横になっていたトムはそのままゆっくりと起き上がり、身体の上に掛かっていた布団がずれて落ちる音が聞こえた。目を擦り、窓越しの陽の光を浴びながら大きな欠伸をしていると、何処からかいい匂いが漂ってきた。
「ん…」
鼻を嗅いでみる。匂いは台所からしてきているようだ。徐々に意識が目覚めていき、トムはベッドから立ち上がり摺り足で台所へと向かっていった。
台所へ行くと、そこには食事を乗せている皿を両手に持ちテーブルに置こうとしているディックの姿があった。コトリとワンプレートをテーブルに置いた後、トムに気付き首だけを横に向けて微笑んだ。
ほなや
DONE小説4作目。FCゲーム『スiクiウiェiアiのiトiムi・ソiーiヤ』ディック×トム。※キャラ捏造、年齢操作、現代パロ
お題は診断メーカーから。
看病(怠い…)
意識が朦朧とする中、ディックはベッドに仰向けになっていた。
ピピッ、と布団の中で電子音が鳴る。ディックはごそごそと布団とパジャマを擦らせ脇に挟んでいた体温計を取り、腕を布団から出し表示されている数値を見た。
「38度4分…」
小さく呟いた一言は、今のディックの状態を明らかにするのに十分過ぎるほどだった。
身体は熱く、思うように動かすことすらままならない。当然こんな状態で仕事に行くことなど出来るはずもなく、少し前に職場に休む旨を電話で伝えておいた。繁忙期でなかったことは一応幸いと言っておこうか。
体温計を傍らに置いて軽く息を吐くと、ドアを開く音が聞こえてきた。
「ディックー」
小さくディックの名を呼ぶ声がする。顔を向けたかったが、その気力すらなく息を吐くことで精一杯だった。極力足音を控えてベッドに近付いてくる気配を感じ、ディックは此方を心配そうに見下ろす青年-トムを見た。
2282意識が朦朧とする中、ディックはベッドに仰向けになっていた。
ピピッ、と布団の中で電子音が鳴る。ディックはごそごそと布団とパジャマを擦らせ脇に挟んでいた体温計を取り、腕を布団から出し表示されている数値を見た。
「38度4分…」
小さく呟いた一言は、今のディックの状態を明らかにするのに十分過ぎるほどだった。
身体は熱く、思うように動かすことすらままならない。当然こんな状態で仕事に行くことなど出来るはずもなく、少し前に職場に休む旨を電話で伝えておいた。繁忙期でなかったことは一応幸いと言っておこうか。
体温計を傍らに置いて軽く息を吐くと、ドアを開く音が聞こえてきた。
「ディックー」
小さくディックの名を呼ぶ声がする。顔を向けたかったが、その気力すらなく息を吐くことで精一杯だった。極力足音を控えてベッドに近付いてくる気配を感じ、ディックは此方を心配そうに見下ろす青年-トムを見た。
ほなや
DONE投稿3作目。1・2コ目同様「スクトム」(以降略)のディック×トム。
※現パロ+年齢操作。簡単な設定↓
ディック:大学生
トム:社会人
同い年。訳あって同居生活
(米の大学カリキュラムがどんなものか全く分からず書いたのでご了承ください汗)
『君だけがいい、君しかいらない』鍋の中の煮込まれた野菜や肉をレードルでかき混ぜながら、トムは鼻歌を歌っていた。レードルを掬い上げてずずっと味見し、満足のいく味付けに更に上機嫌になった。
つまみを回しガスコンロの火を止め、鍋に蓋をする。材料を切る時に使ったまな板と包丁を洗い、蛇口の水を止めて台所の時計を見やり呟いた。
「帰ってくるの今日だったよな…」
着けていたエプロンを外し椅子に掛け、腕を上に伸ばし身体を軽く解す。少しリビングで休憩しようと台所を出ようとした時、玄関からドアが開く音が聞こえてきた。
トムは足を玄関の方に方向転換させ、駆け寄った。目の前には左肩にリュックを背負っているディックの姿があった。
数日ぶりに帰宅したディックに労いの言葉を掛けようとした時、身体を前に傾けてきた。そして、トムの右肩に額を置き、長い溜息を吐いた。
3456つまみを回しガスコンロの火を止め、鍋に蓋をする。材料を切る時に使ったまな板と包丁を洗い、蛇口の水を止めて台所の時計を見やり呟いた。
「帰ってくるの今日だったよな…」
着けていたエプロンを外し椅子に掛け、腕を上に伸ばし身体を軽く解す。少しリビングで休憩しようと台所を出ようとした時、玄関からドアが開く音が聞こえてきた。
トムは足を玄関の方に方向転換させ、駆け寄った。目の前には左肩にリュックを背負っているディックの姿があった。
数日ぶりに帰宅したディックに労いの言葉を掛けようとした時、身体を前に傾けてきた。そして、トムの右肩に額を置き、長い溜息を吐いた。
ほなや
DONE2コ目小説投稿。FCゲーム『スiクiウiェiアiのiトiムi・ソiーiヤ』ディック×トム。キャラ捏造。年齢操作有。
※事後表現有
無題[Side T]
目を開けて最初に視界に写ったのは、傍らで眠っているディックだった。少しの間その姿を見つめた後、目を擦りながら辺りを見渡してみると部屋の中は暗く、窓から覗く月明かりにまだ夜中だということに気付いた。
ふと、頭の下に何かが敷かれているのに気付く。いつも使っている枕とは違う、硬い感触。それを手でそっと触れ、視線を辿ってみるとディックの腕であることが分かった。だが本人は、頭の重みなど気にならないとでも言うかのようにすやすやと眠っていた。
ふと、寒気を感じ身体を震わせる。シーツからはみ出している肩に目をやると、何も身に付けていないことに気付いた。
視線を元に戻すと、ディックも何も着ていなかった。互いの今の状態を把握し、数時間の出来事が徐々に思い出されていく。段々とその出来事が脳内で明確になるにつれ、剥き出しの肩も含め再び身体が熱くなっていくのを感じた。
4245目を開けて最初に視界に写ったのは、傍らで眠っているディックだった。少しの間その姿を見つめた後、目を擦りながら辺りを見渡してみると部屋の中は暗く、窓から覗く月明かりにまだ夜中だということに気付いた。
ふと、頭の下に何かが敷かれているのに気付く。いつも使っている枕とは違う、硬い感触。それを手でそっと触れ、視線を辿ってみるとディックの腕であることが分かった。だが本人は、頭の重みなど気にならないとでも言うかのようにすやすやと眠っていた。
ふと、寒気を感じ身体を震わせる。シーツからはみ出している肩に目をやると、何も身に付けていないことに気付いた。
視線を元に戻すと、ディックも何も着ていなかった。互いの今の状態を把握し、数時間の出来事が徐々に思い出されていく。段々とその出来事が脳内で明確になるにつれ、剥き出しの肩も含め再び身体が熱くなっていくのを感じた。
冬空 えりな
MOURNING曲聴きながら落書き。最後2枚は夜明けと蛍、ベノム。バツ部分は代用品の下にうっすら不用品とも書きましたが、過去や立場をよく考えると不良品の方が正しかった気がします。
こんな絵描きつつ実際は劣等感をバネに助走つけてぶん殴りにいく子なので、やっぱり1番合うのはカメレオンシンプトム。 5