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    どや

    nashireonnn

    DONE一個前のやつの続き。
    間に合わなかった鬼太郎と親父が水木の肉と骨をせっせと集めてる話。
    ほぼ鬼太郎しかいない。鬼→水への愛を語るだけの話。
    このままならずっと一緒にいられるけどやっぱり生身の身体にも触れたい、心がふたつある〜!って話。
    もう一個オマケが出来たらまとめるかもしれない
    美味なるものよ、此処へ ──カラン、カラン。
     蛙がゲコゲコと鳴き、鈴虫がリィリィとさざめく。天辺には青白く輝く満月がいて、薄暗闇の世界を照らし続けている。
     ──カラン、カラン。
     小さな生き物たちの声だけが支配する空間に、鉄の筒に木を打ち付ける軽快な音が響き渡る。使われなくなって久しい廃工場のタンクの上に、一人小柄な少年が座って夜空を眺めていた。
     何かを待っているような、ただただぼんやりとしているような、どちらとも取れる様子の少年はカランカランと一定のリズムで足に履いた下駄の踵をタンクに打ち付けて鳴らす。
     ──カラン。
     足を動かすのを止めれば、途端に世界の音は自然のものだけになる。ゲコゲコ、リィリィ、さざめく音と、ザァとゆるやかに吹く風が少年の髪を揺らす。それらをジッと肌で感じながら、少年は腕に抱いた桐の箱をするりと撫でた。
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    INternet_ymr01

    DONEおせいお小説です。
    ⚠️嘔吐描写、未来捏造

    🌷ここで💙が見たとある作品には明確なモデルが存在します。もし、誰の作品か分かった方がいらっしゃったらボードやポイピクでそっと教えてください。誰の作品を見たかで少し見え方が変わるかもしれないです。(分からないけど気になる方は直接あたしに聞いて頂いても構いません、DMにて回答します)
    《雪のナポレオン商店街》 34×52 cm 2024年 目を、奪われた。
    ザラザラとした質感の白色の壁、どんよりとした曇り空。
    小さな美術館の奥にひっそりと飾られたその絵に魅入った自分は、気が付いたら走り出していた。冬の寒い空気が肺を刺すことも厭わずに。描きたい、ただその衝動を抱え、ハウスへの道を急いだ。

    「オバケくん、また部屋から出てないみたいだね」
    「えぇ、大丈夫でしょうか。天彦少し心配です」
    テラさんと天彦さんが、夕飯のシチューをスプーンで掬いながら、そう心配そうにぽつんと一つだけ空いた空席を見やった。
    大瀬さんが部屋から出なくなって1週間が経った。前も何度か大瀬さんが部屋に引きこもる事はあったけど、こんなに長いのは珍しい。しかも、最近は引きこもる日も減ってハウスの皆と交流することも増えていたから尚更みんな心配していた。
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    manju_maa

    PROGRESSごろうくん視点。獅童編中盤の全カットした空白の二週間の話の一部とヤルオ討伐後の話。「」ない。
    本当は本編に入れたかったけど時間が足りなくて泣く泣く書くのを止めたけどやっぱり書きたかったから書いたシーン
    来栖暁に育てられたあけちごろうくんの話~番外編③~色んな人の世話になりながら、39度近くまで上がっていた熱は完全に引いた。今は蓮が診せたという医者に言われた通り、静養期間だ。身体が元気なのに学校にも仕事にもなんなら外にも出れないというのは、中学時代の謹慎中の三日間を思い出す。
    熱がある間は昼間は双葉に、夜から朝は蓮が泊まりがけで付きっきりでそばに居たが、熱が引いたことで蓮はひとまずルブランに返した。
    『こうなったのは俺のせいだから』『お前は放っておくとまた無理するから』と色んな理由を述べられて拒否されたが、ならモルガナを監視役として引き続き家に置くからという妥協案を出すと、渋々承諾した。とはいえ昼間は双葉が家に乗り込んできて持参したパソコンをカタカタといじっている。蓮と約束ノートなるものを作って、それのおかげで一人で外出もできるようになったんだと自慢げに話していた。『明智はわたしの恩人だからな!』と満面の笑みを向けられたときは眩暈を起こしかけたが何とか耐えた。
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