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    どんぶらこ

    pesenka_pero

    PROGRESSシンヨコにドンブラコされたクラさんをドラちゃんがかいがいしくお世話する話その5。にっぴきパートを挟みますが、多分次こそノスクラが始まる予定です。
    窓の外は星の海「……またいねえ。」

     深夜の事務所でロナルドウォー戦記を執筆中、ついうたた寝してしまった俺は、コーヒーと夜食を頼もうとして居住スペースに顔を出したら、ドラルクはいなかったし棺も空だった。もう夜が明けるのにどこ行ってんだ。冷蔵庫を開けてみると、あとはレンジでチンするだけの作り置きの惣菜と水出しのコーヒー、冷凍庫には冷凍のごはんがしっかりと用意されていて逆に腹が立つ。それはそれとして、空腹だったし味がいいのはわかりきっているので、作り置きの料理はレンチンしておいしく食べた。

     いやここロナルド吸血鬼退治事務所ですからね? 押しかけ居候のおっさんなんざいてもいなくてもどうでもいいんですけどね? とはいえ、専用の籠ベッドではなくドラルク不在の棺の蓋に腹ばいになって、アルマジロのジョンが寂しがって泣いているのだ。ここ最近、毎晩のように見ている光景だ。俺はさておき、ジョンを置いてまでどこで何やってんだあのクソ砂。落ち込んだジョンの甲羅をおそるおそる撫でてはみるが、ジョンは顔を伏せてしまってこちらを向いてもくれない。悲しいことに、俺ではジョンを慰めきれない。
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