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    ばと

    辻紫しの

    DONEキバ練(キバレン,練レン)

    誕生日に偶然再会してしまうふたりの話。
    捏造設定がかなり多いのでなんでも許せる人向け。
    いつかキバとレンが再会できて、笑いあえますように。

    ※練牙区長ノベル、練牙BD(2024)カドストネタバレ
    ※キバが西園家の裏稼業(血なまぐさいこと)を全て引き受けているが故に、表に出て来れない設定
    ※キバの服装諸々捏造あり
    ※なんでも許せる方向け
    サイカイ(キバ練)「……変わってない、か。」

    路地裏にある、薄汚れた室外機の下。
    古びたクッキー缶を開ければ、「キバの太陽」の面が月明かりを浴びて鈍く輝いていた。

    ___今日は、『西園練牙』の誕生日。
    キバからのメッセージを貰って、もしかしたら今日この場所に来るのかも、なんて考えた。こっそり寮を抜け出して、あの時みたいに胸を高鳴らせて。逸る鼓動を押えながら薄暗い路地を覗けば、そこは静まり返っていた。

    ……ほんの、ほんの少しだけ、期待をしていた。今日なら、…今日こそ、キバに__練牙に、会えるかもしれないって。きゅ、と胸の奥底が痛んだ。

    自分の期待と寂しさを沈めるように、ゆっくりと缶を閉まっていく。……大丈夫、練牙はオレを、ずっと見ててくれる。きっと、いつかまた逢えるはず。
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    梅雨@brille2525

    MAIKING【学園ヘブン&学園ヘブン2】
    彼が一枚の手紙を受け取ったことで始まった物語は、
    幕を下ろすことなく、また次の世代へと繋がっていく。

    ーー
    学園ヘブン22周年おめでとうございます。
    お祝いに何か書こうとしたものの、風呂敷広げたまま収集がつかなくなったので、思いついたのをそのまま書き出しました。こういう話をしたらいいなぁっていう想像なので薄い目で見ていただければと思います。
    始まりの鍵プロローグ
    長かった授業を終えてお昼を食べ終わったあと。
    どこで時間を過ごすかと学園内を歩いていた勇気。
    「あれって、ワカサマだ」
    見かけたのは一匹の子猫、この学園内にいる猫たちのボスだ。
    どこかへ向かう様子が気になって、思わず後を追う。
    校舎裏や海岸と色んなところを巡り、最後にたどり着いたのは
    寮の裏手。金網と建物の壁というわずかな隙間に入っていった。
    ここまで来たら行こうと、どうにか横歩きで潜り抜ける。
    「……え」
    先程まで校内に大勢の生徒がいたはずだったが、誰も外を歩いている人がいなくなってしまった。あの一瞬で時間が経過したのかと当たりを見渡していく。
    そして、大切なことにも気づいてしまった。
    「あれ、ワカサマもいない?!」
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