ろろ
soy014i
MAIKING変身パロが書きたくなって書きました。ほぼプロローグ。目が覚めたら人でもpkモンでもない何かになっていた🌳さんの話。大きい虫は出ません。
🍊🌳だけどちょっとしか🍊先生出てない 5645
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DONEゆる〜い現パロ(警察官×教師)ですクロロレ
離婚して再婚するやつ(仮)20 残業を終えたクロードに真っ先に反応してくれたのは玄関の照明だった。廊下の向こうに見えるリビングから明かりが漏れているのでローレンツはまだ仕事をしているようだ。一応ただいま、と声をかけてみたが気がついているかどうかは怪しい。
クロードにとって試験は受けるものだがローレンツにとっては作って採点するものだ。高学年向けの記述式のものともなると採点にはかなり時間がかかる。クロードは手を洗ってからリビングのドアを開けた。
「おかえり。やはり日は跨いでしまったか」
ローレンツは顔を上げ保護者たちからの結婚祝いに目をやった。彼の勤務校には何故か連名で壁掛け時計を贈る伝統があるらしい。
後で束ねたまっすぐな紫の髪が顔に合わせて軽やかに動く。問題作りも含めた試験期間中は美容院に行く暇などない。日頃から授業中は結んでいるらしいのだが自宅では繁忙期にしかみられない髪型だ。
962クロードにとって試験は受けるものだがローレンツにとっては作って採点するものだ。高学年向けの記述式のものともなると採点にはかなり時間がかかる。クロードは手を洗ってからリビングのドアを開けた。
「おかえり。やはり日は跨いでしまったか」
ローレンツは顔を上げ保護者たちからの結婚祝いに目をやった。彼の勤務校には何故か連名で壁掛け時計を贈る伝統があるらしい。
後で束ねたまっすぐな紫の髪が顔に合わせて軽やかに動く。問題作りも含めた試験期間中は美容院に行く暇などない。日頃から授業中は結んでいるらしいのだが自宅では繁忙期にしかみられない髪型だ。
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REHABILIゆる〜い現パロ(警察官×教師)ですクロロレ
離婚して再婚するやつ(仮)19 朝の光が石畳を照らし冷え切った街を温めている。街はすっかり目を覚まし道路には通勤、通学用の車が連なっていた。ローレンツの勤務校では毎朝、当番の教員が子供を乗せた保護者の車を誘導している。誘導したところで渋滞は解消できないのだがそうしないとスクールバスが敷地内に入れない。
サングラスをかけたローレンツが車道の真ん中に立ってオレンジの誘導灯を振っていると運転席の窓が開いた。仕事に遅刻するかも、と焦る保護者になんとか納得してもらわねばならない。
「おはようございます。スクールバスを通すまでもう少しここでお待ちください」
「いやそれはわかってるわよ!それより先生!その指輪どうしたの?!遂にいい人できたの?」
967サングラスをかけたローレンツが車道の真ん中に立ってオレンジの誘導灯を振っていると運転席の窓が開いた。仕事に遅刻するかも、と焦る保護者になんとか納得してもらわねばならない。
「おはようございます。スクールバスを通すまでもう少しここでお待ちください」
「いやそれはわかってるわよ!それより先生!その指輪どうしたの?!遂にいい人できたの?」
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離婚して再婚するやつ(仮)18 リシテアがうんざり顔で黒く染まった指を拭いている。
「この手帳可愛くてお気に入りだったのに!このペン、さっきあんたに貸しましたよね?仕方ないとはいえ上の空がすぎません?」
クロードは考えごとに夢中になると無意識に物をいじってしまう。先ほど彼女からペンを借りた際にインクが切れかけている、と思ったところまでは覚えている。無自覚だったのでカートリッジ交換後に中蓋がきちんと締まっているか、まを確認していなかった。
人間は己の性分から逃げられない。それは時に己を追い詰め───時に己を救うこともある。
「ごめんな……」
教職員用出入り口でローレンツに会えなかったら自宅に直接届けよう、と考えながら封をしたクロードは糊が乾いていたことに気付かなかったのだ。半年前、アネットが引き止めてくれなかったら、封筒がきちんと閉じていたら、そんな些細なことで人間の運命は変わる。
968「この手帳可愛くてお気に入りだったのに!このペン、さっきあんたに貸しましたよね?仕方ないとはいえ上の空がすぎません?」
クロードは考えごとに夢中になると無意識に物をいじってしまう。先ほど彼女からペンを借りた際にインクが切れかけている、と思ったところまでは覚えている。無自覚だったのでカートリッジ交換後に中蓋がきちんと締まっているか、まを確認していなかった。
人間は己の性分から逃げられない。それは時に己を追い詰め───時に己を救うこともある。
「ごめんな……」
教職員用出入り口でローレンツに会えなかったら自宅に直接届けよう、と考えながら封をしたクロードは糊が乾いていたことに気付かなかったのだ。半年前、アネットが引き止めてくれなかったら、封筒がきちんと閉じていたら、そんな些細なことで人間の運命は変わる。
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REHABILIゆる〜い現パロ(警察官×教師)です。クロロレ
離婚して再婚するやつ(仮)17 捜査が終了しようと抗うつ剤と白魔法で治療しようと自分があの捜査から───あの場から切り離されることはない。当時のクロードはそう感じたのだと言う。彼が言う通り関係者が入れ替わるだけで似たような事件は起き続ける。きっとその度に痛みや苦しみが蘇るのだ。そんな痛みはクロード個人の力で解決できない。
「クロード、それはあなたの権限が及ばない領域だわ」
ローレンツにとって子供たちは川を流れる水のようなものだ。教師たちは川底にいて、頭上を流れゆく彼らの行く末が少しでも良いものであるよう願うしかない。中には傷が癒えるまで抱きしめて、腕の中におさめてやりたくなるような子もいる。
だが、教師は親ではないのでそれは叶わない。ようやくクロードの境地の一端に触れたような気がした。アネットの助言とメルセデスの切り込みに感謝せねばならない。
960「クロード、それはあなたの権限が及ばない領域だわ」
ローレンツにとって子供たちは川を流れる水のようなものだ。教師たちは川底にいて、頭上を流れゆく彼らの行く末が少しでも良いものであるよう願うしかない。中には傷が癒えるまで抱きしめて、腕の中におさめてやりたくなるような子もいる。
だが、教師は親ではないのでそれは叶わない。ようやくクロードの境地の一端に触れたような気がした。アネットの助言とメルセデスの切り込みに感謝せねばならない。
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REHABILIゆる〜い現パロ(警察官×教師)ですクロロレ
離婚して再婚するやつ(仮)16 精神科のリソースにも限界がある。治療を拒否する患者より医者や臨床心理士の言うことを聞いてくれる患者が望ましいし、理由はともかくクロードのように途中で消える患者など慣れっこだろう。
「まず自分のことを考えたのね〜?自分を否定的にとらえたのは何故かしら?」
「自分がこんな有り様だからローレンツが動揺している、と思った」
会えない間にまっすぐな紫の髪が少し伸びていた。気になって整えていたから願掛けとして成立していないと思う、と照れくさそうに微笑んでいたのに今は別々に暮らしている。
「待ってちょうだい。そこはクロードが責任を感じることではないわ。そうよね、ローレンツ?」
「僕の感情は僕のものだ!動揺という単語にも異議を唱えたい。それに責任を感じるなら尚更、医療に頼るべきではなかったのか?」
952「まず自分のことを考えたのね〜?自分を否定的にとらえたのは何故かしら?」
「自分がこんな有り様だからローレンツが動揺している、と思った」
会えない間にまっすぐな紫の髪が少し伸びていた。気になって整えていたから願掛けとして成立していないと思う、と照れくさそうに微笑んでいたのに今は別々に暮らしている。
「待ってちょうだい。そこはクロードが責任を感じることではないわ。そうよね、ローレンツ?」
「僕の感情は僕のものだ!動揺という単語にも異議を唱えたい。それに責任を感じるなら尚更、医療に頼るべきではなかったのか?」
ぷにか
DONE服着てるしセ…はしてないからTwitterに載せようかと思ったけれど、雰囲気がアウトな気がしてこっちに投げました。監チャンにやり返されたディープなチューが忘れられなくて「ユウくん…また、あの……しないのかね?卿の好きなようにして構わないから(モジモジ)」ともう一度やってもらいたがるフランムはいるはず。ロロチャンディープキスにハマってくれ
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REHABILIゆる〜い現パロ(警察官×教師)です。クロロレ
離婚して再婚するやつ(仮)15 メルセデスがローレンツたちに厳命したのは言葉を遮らないこと、だった。ローレンツたちはお互いの言葉に耐えねばならない。カウンセリングルームのインテリアは優しい色合いで統一されている。そして置き時計や花瓶など掴んで振り下ろせるようなものがない。
激昂したクライアントが暴力に及ばないよう工夫されている。花は飾られていないが壁紙は花柄だ。依頼人が心地よく過ごせるような工夫がしてある。そのコンセプトにローレンツは好感を持った。
「この男は共に暮らすこの僕を適当な嘘であしらい、心身の不調について隠した」
この思いは当時から全く変わらない。クロードは自分の闇に巻き込みたくない、と言っていたがそういう問題ではなかった。病める時も健やかなる時も共に、と女神に誓ったあの言葉は嘘だったのか。
952激昂したクライアントが暴力に及ばないよう工夫されている。花は飾られていないが壁紙は花柄だ。依頼人が心地よく過ごせるような工夫がしてある。そのコンセプトにローレンツは好感を持った。
「この男は共に暮らすこの僕を適当な嘘であしらい、心身の不調について隠した」
この思いは当時から全く変わらない。クロードは自分の闇に巻き込みたくない、と言っていたがそういう問題ではなかった。病める時も健やかなる時も共に、と女神に誓ったあの言葉は嘘だったのか。
hirota_moon
DONE2023年9月24日 GOOD COMIC CITYにて配布する無配(カフェオープンお知らせポストカード)をお受け取りいただいた方に、プロローグを先行公開いたします。後日シリーズとしてピクシブにアップしていきます。ポストカード裏の郵便番号7桁が閲覧パスワードになっています。
※コグレ家の家族構成、両親の職業の表現あり
※ミッイ、コグレそのほか3年生の進学先表現あり 2055
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REHABILIゆる〜い現パロ(警察官×教師)クロロレ
離婚して再婚するやつ(仮)14 ローレンツは物分かりがとても良く、クロードが勤務のせいで彼を放置しっぱなしでも機嫌を損ねるようなことはなかった。彼は彼で仕事で多忙だったこともあり、結婚したての頃は上手くいっていたように思う。
クロードがそう述べるとアネットの親友だというメルセデスはそうなのね、と言って頷いた。隣の椅子に座るローレンツは腕組みをして黙っている。話し合いってとっても難しいから私のことを頼ってね、と最初にそう言われたからだ。
それは彼が教え子たちに常々伝えていることでもある。殴り合いや口喧嘩よりもずっと難しいからこそチャレンジして欲しい、その手伝いをするから───その指導方針を知った時、クロードは柄にもなく感動したのだ。彼の教え子が増えれば多分この街は変わる。
969クロードがそう述べるとアネットの親友だというメルセデスはそうなのね、と言って頷いた。隣の椅子に座るローレンツは腕組みをして黙っている。話し合いってとっても難しいから私のことを頼ってね、と最初にそう言われたからだ。
それは彼が教え子たちに常々伝えていることでもある。殴り合いや口喧嘩よりもずっと難しいからこそチャレンジして欲しい、その手伝いをするから───その指導方針を知った時、クロードは柄にもなく感動したのだ。彼の教え子が増えれば多分この街は変わる。
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REHABILIゆる〜い現パロ(警察官×教師)ですクロロレ
離婚して再婚するやつ(仮)13 保護者たちが子供の頃は毎日撃ち合いがあったと聞く。しかしローレンツにとって銃を向けられるという体験は実に恐ろしく中々忘れられそうにない。流石に翌日はどの授業も自習にしたが何かしていないとあの瞬間を思い出してしまうため、ローレンツは毎日十九時半まで職場にいる。
アネットも同じ時間に退勤する時は駅まで一緒に行くことにしていた。大学時代、キャンパスに迷い込んだ附属中学の生徒と間違えて声をかけたのがアネットとの出会いで、それ以来ローレンツは彼女に頭が上がらない。そのアネットが肘を掴んだのでローレンツは踵を返すのをやめた。路肩にはクロードの車が停まっている。
「何の用だ」
騒ぎになるのも嫌だったので仕方なく窓を全開にしていたクロードに近づくと彼は封筒を寄越した。住所が見知らぬ筆跡で書いてある。封がされていなかったので中を確かめようとするとクロードが捜査用に使っているペンライトを点けてくれた。確かに街灯の灯りだけでは心許ない。
960アネットも同じ時間に退勤する時は駅まで一緒に行くことにしていた。大学時代、キャンパスに迷い込んだ附属中学の生徒と間違えて声をかけたのがアネットとの出会いで、それ以来ローレンツは彼女に頭が上がらない。そのアネットが肘を掴んだのでローレンツは踵を返すのをやめた。路肩にはクロードの車が停まっている。
「何の用だ」
騒ぎになるのも嫌だったので仕方なく窓を全開にしていたクロードに近づくと彼は封筒を寄越した。住所が見知らぬ筆跡で書いてある。封がされていなかったので中を確かめようとするとクロードが捜査用に使っているペンライトを点けてくれた。確かに街灯の灯りだけでは心許ない。
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REHABILIゆる〜い現パロ(警察官×教師)クロロレ
離婚して再婚するやつ(仮)12 家族が事件関係者になった場合は捜査から外されるのが通例だ。しかしクロードとローレンツは離婚が成立していたのでそのままリシテアの補助についている。
「あんたの元夫、どうやら正当防衛が認められそうですよ」
銃声と黒魔法の発動音は全く違う。事件現場となったバーが繁華街にあり安普請であったことから音がした順番に関して、複数の通行人から証言を取ることができた。銃声が先、アグネアの矢が後、と内容も完全に一致している。
「きっとローレンツ先生の日頃の行いがいいからだな」
睡眠不足のせいで目の下に隈を作ったリシテアがクロードを睨みつけている。勿論、クロードの書類仕事が遅いせいではない。
「あんたって本当に人のこと弄びますよね」
963「あんたの元夫、どうやら正当防衛が認められそうですよ」
銃声と黒魔法の発動音は全く違う。事件現場となったバーが繁華街にあり安普請であったことから音がした順番に関して、複数の通行人から証言を取ることができた。銃声が先、アグネアの矢が後、と内容も完全に一致している。
「きっとローレンツ先生の日頃の行いがいいからだな」
睡眠不足のせいで目の下に隈を作ったリシテアがクロードを睨みつけている。勿論、クロードの書類仕事が遅いせいではない。
「あんたって本当に人のこと弄びますよね」
樽酒瓶子
DONE実装にびっくりしてロロくん描き始めました。背景ゴリッゴリに細かく描くぞー【追記】
・色塗り始めたんだけど全てが手探りすぎて終わらねえなこれ!がはは!
・半分まで塗り終わりました。紅蓮の花の塗り方が場所によって違うのは毎回試行錯誤してるせいです。
・漸く完成しました。永遠に終わらねえかと思った!
二枚目以降に作業進捗を残しておくので、見ていただけたら嬉しいです。 4
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REHABILIゆる〜い現パロ(警察官×教師)クロロレ
離婚して再婚するやつ(仮)11 クロードにちょっかいを出されている間もローレンツの仕事用スマートフォンにはメッセージがひっきりなしに届いていた。供述を取りたいので後日、都合の良い時で構わないから署まで来て欲しいという警察からのものもあれば校長やアネットからのものある。元夫と違って真面目な警察官からローレンツの勤務校に連絡が入ったのだろう。
悔しい話だがローレンツは元夫が警察官なので捜査に理解があり逃亡の恐れなし、と判断された。だから今、自宅で誰からも邪魔されず食事しながら校長やアネットの生徒やローレンツを案じたメッセージを読むことができる。何かを食べながらスマートフォンを弄るなど実家にいた頃ならあり得なかった。これもクロードの影響で、どんなに足掻いても彼に灼かれた跡が消せない。
948悔しい話だがローレンツは元夫が警察官なので捜査に理解があり逃亡の恐れなし、と判断された。だから今、自宅で誰からも邪魔されず食事しながら校長やアネットの生徒やローレンツを案じたメッセージを読むことができる。何かを食べながらスマートフォンを弄るなど実家にいた頃ならあり得なかった。これもクロードの影響で、どんなに足掻いても彼に灼かれた跡が消せない。
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REHABILIゆる〜い現パロ(警察官×教師)クロロレ
離婚して再婚するやつ(仮)10 よりによって他人、とカテゴライズされたショックで言葉が出なかったクロードを尻目にローレンツは買ったものを冷蔵庫にしまっている。油断しきっている彼を後ろから抱きしめた。香水の好みは以前と変わっていないらしく甘い香りがする。腕の中におさめた身体は反射的に固くなったが耳元で名前を呼ぶと力は抜けた。
身体の向きを変えさせて味わった、彼の薄い唇の柔らかさや咥内の熱さ、薄くて少し長めの舌が絡みついた感触はあの頃のまま変わらない。以前のように快感に集中するため目をきつく閉じてクロードにしがみついてくれたら、と心の底から思う。
だが、ローレンツがこういう時に唇を塞いでなんとかなるようなタイプならそもそも離婚していない。最後に一度だけと縋った晩、彼はずっと白い身体を弄るクロードの顔を冷めた顔で見ていた。結婚前の厳しくも優しい視線とは全く違う。生理的な反応を見せ、熱く締め付ける内側と冷たい視線の格差にクロードは結婚生活の終わりを痛感した。仕事で心を麻痺させてやり過ごす日々は今も続いている。
970身体の向きを変えさせて味わった、彼の薄い唇の柔らかさや咥内の熱さ、薄くて少し長めの舌が絡みついた感触はあの頃のまま変わらない。以前のように快感に集中するため目をきつく閉じてクロードにしがみついてくれたら、と心の底から思う。
だが、ローレンツがこういう時に唇を塞いでなんとかなるようなタイプならそもそも離婚していない。最後に一度だけと縋った晩、彼はずっと白い身体を弄るクロードの顔を冷めた顔で見ていた。結婚前の厳しくも優しい視線とは全く違う。生理的な反応を見せ、熱く締め付ける内側と冷たい視線の格差にクロードは結婚生活の終わりを痛感した。仕事で心を麻痺させてやり過ごす日々は今も続いている。
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REHABILIゆる〜い現パロ(警察官×教師)クロロレ
離婚して再婚するやつ(仮)9 離婚した時これでクロードの車には二度と乗らないだろう、ローレンツはそう思っていた。大柄なローレンツのことを考えてクロードが選んだ大きなオフロード車で助手席に乗り込むと体がシートに馴染む。
「職場放棄だなんてらしくないことしたな」
本当にどうしてあんなことをしでかしてしまったのだろう。
「反省している……」
本当は分かっている。筒の中に違法な薬物が入っていた、と教師が確認してしまったらあの生徒はその時点で少年院行きだ。少年院から高校進学することは不可能ではないが家庭のサポートがない子には難しい。筒がオーナーの手に渡った瞬間を狙って通報しようとローレンツはタイミングを測っていたが失敗した。
「何にしても怪我がなくて良かった。食い物とか飲み物とか買わなくて平気か?」
962「職場放棄だなんてらしくないことしたな」
本当にどうしてあんなことをしでかしてしまったのだろう。
「反省している……」
本当は分かっている。筒の中に違法な薬物が入っていた、と教師が確認してしまったらあの生徒はその時点で少年院行きだ。少年院から高校進学することは不可能ではないが家庭のサポートがない子には難しい。筒がオーナーの手に渡った瞬間を狙って通報しようとローレンツはタイミングを測っていたが失敗した。
「何にしても怪我がなくて良かった。食い物とか飲み物とか買わなくて平気か?」
Q.GAME_クロロレ專
DONEクロロレ60min(+4hr)とhttps://twitter.com/okei9696/status/1702632692532305927完成!
その激し感じ、一枚の絵を再現したい!頑張りました!!!
PW:9660
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REHABILIゆる〜い現パロ(警察官×教師)クロロレ
離婚して再婚するやつ(仮)8 繁華街で黒魔法の使用騒ぎがあると警察無線が途端にやかましくなる。現場は薬の売人が溜まり場にしているバーで使用されたのがウインド程度なら外から確認だけして放っておくような店だ。
だが今回使用されたのは上級魔法であるアグネアの矢で管区内にあんなものをぶっ放せる人物はほんの僅かしかいない。クロードはそのうちの一名に心当たりがある。予感が当たっていて欲しいのか外れていて欲しいのか自分でもよく分からない。
現着したクロードの目に真っ先に入ったのはまだらに黒焦げになった店内と泣きながら謝り続ける生徒を落ち着かせようと抱きしめるローレンツの姿だった。リシテアに手錠を掛けられているバーの店主と彼は本来なら住む世界が違う。ガルグ=マクやデアドラにある名門校に勤められたのに彼はクロードと共にいることを選んで、離婚した後もまだベルグリーズに居着いている。
979だが今回使用されたのは上級魔法であるアグネアの矢で管区内にあんなものをぶっ放せる人物はほんの僅かしかいない。クロードはそのうちの一名に心当たりがある。予感が当たっていて欲しいのか外れていて欲しいのか自分でもよく分からない。
現着したクロードの目に真っ先に入ったのはまだらに黒焦げになった店内と泣きながら謝り続ける生徒を落ち着かせようと抱きしめるローレンツの姿だった。リシテアに手錠を掛けられているバーの店主と彼は本来なら住む世界が違う。ガルグ=マクやデアドラにある名門校に勤められたのに彼はクロードと共にいることを選んで、離婚した後もまだベルグリーズに居着いている。
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離婚して再婚するやつ(仮)7 生徒の人相や特徴をひととおり聞き出してから私用電話への着信拒否は解除しないが感謝する、と言ってローレンツは元夫との通話を終えた。
不登校もしくは不登校気味な生徒たちの顔と名前を下の学年から一人ずつ思い出していく。おそらくクロードが説諭したのは九年生の生徒だろう。父子家庭の次男で何度か保護者と連絡を取ったが必要性を感じていないのか反応が鈍く、安定した登校への協力は期待できそうにない。
それにしてもクロードには呆れてしまった。結婚していた頃は効率よく連絡を取るため時間割をシェアしていたが離婚した今は当然、そんなことをしていない。彼はどうやって今年度の時間割を手に入れたのだろうか。何にしてもあと十分早ければクロードからの電話を受けることはできなかった。離婚してから努力されても戸惑ってしまう。
943不登校もしくは不登校気味な生徒たちの顔と名前を下の学年から一人ずつ思い出していく。おそらくクロードが説諭したのは九年生の生徒だろう。父子家庭の次男で何度か保護者と連絡を取ったが必要性を感じていないのか反応が鈍く、安定した登校への協力は期待できそうにない。
それにしてもクロードには呆れてしまった。結婚していた頃は効率よく連絡を取るため時間割をシェアしていたが離婚した今は当然、そんなことをしていない。彼はどうやって今年度の時間割を手に入れたのだろうか。何にしてもあと十分早ければクロードからの電話を受けることはできなかった。離婚してから努力されても戸惑ってしまう。
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離婚して再婚するやつ(仮)6 先日、ローレンツが警察署まで迎えに来た五年生の児童は簡単に引き返せる。ナイフを見せびらかしてしまうくらい幼かったので周りの大人も早めに彼の問題に気づくことができた。
だが小銭欲しさに運び屋をするような子供は自分が何に関わったのか、を自分自身からも隠してしまう。止めてくれる大人がいない環境で育った子供は肯定される体験が少ない。自分を褒めてくれる悪い大人のために中身に気付かないふりをして頑張ってしまう。麻薬も金も筒状で蓋がついているポテトチップの容器に隠されてしまうと自由に麻薬探知犬が使えないクロードたちからは声がかけにくい。
現在、クロードから疑いの目を向けられている制服姿の少年は背の高さから言っておそらく八年生か九年生だ。とにかく腹の減る年頃なので普通なら彼が持っている炭酸飲料とポテトチップは午前中には全て胃の中に消えてしまうだろう。
948だが小銭欲しさに運び屋をするような子供は自分が何に関わったのか、を自分自身からも隠してしまう。止めてくれる大人がいない環境で育った子供は肯定される体験が少ない。自分を褒めてくれる悪い大人のために中身に気付かないふりをして頑張ってしまう。麻薬も金も筒状で蓋がついているポテトチップの容器に隠されてしまうと自由に麻薬探知犬が使えないクロードたちからは声がかけにくい。
現在、クロードから疑いの目を向けられている制服姿の少年は背の高さから言っておそらく八年生か九年生だ。とにかく腹の減る年頃なので普通なら彼が持っている炭酸飲料とポテトチップは午前中には全て胃の中に消えてしまうだろう。
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REHABILIゆる〜い現パロ(警察官×教師)です。クロロレ
離婚して再婚するやつ(仮)5 紛争当時、子供だった世代が親となり子供たちを育てている。あの頃は毎日のように同盟派と復帰派の衝突があり、保護者たちは心に深い傷を負いながら育った。ローレンツは川向こうからきたあんたに何がわかると胸ぐらを掴まれる度、彼らの来し方に思いを馳せる。変えてやることは出来ない。
だが、辛うじて行く末だけはまだ確定していない。どんなに無力感に蝕まれていようとそれを思い出してもらわねば子供たちが巻き込まれてしまう。先ほど補導された児童との面談を終えたローレンツはスクールカウンセラーのアネットへの申し送り、という名目で先ほど使っていた面談室に舞い戻り紅茶片手に愚痴をこぼしていた。
「七年生の生徒から言われるならともかく……」
954だが、辛うじて行く末だけはまだ確定していない。どんなに無力感に蝕まれていようとそれを思い出してもらわねば子供たちが巻き込まれてしまう。先ほど補導された児童との面談を終えたローレンツはスクールカウンセラーのアネットへの申し送り、という名目で先ほど使っていた面談室に舞い戻り紅茶片手に愚痴をこぼしていた。
「七年生の生徒から言われるならともかく……」
空愛(そらあい)
DONEショタ監督生 ユウくん性別・男
年齢・1○歳
好きな食べ物・苺のショートケーキ
嫌いな食べ物・梅干し
ツイステッドワンダーランドに召喚された少年。
臆病でおとなしいが表情は豊か。感情によってアホ毛が動く(本人は自覚なし)
♀マレウスと恋仲だが、♀ロロにも気に入られている。
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REHABILIゆるーい現パロです(警察官×教師)クロロレ
離婚して再婚するやつ(仮)4 クロードが潜入捜査をしていた頃の相棒リシテアが自販機の前で立ち話をしている。相手は先ほどナイフを見せびらかした少年を担当した女性警官で、彼女の質問にいちいち答えていた。リシテアはクロードに気づいているが、噂通り本当に綺麗だったと言ってはしゃぐ彼女は黙って死角に立っているクロードにいつ気がつくだろうか。
ローレンツには署内で注目される理由がいくつかあった。近頃はめっきり少なくなったが黒魔法が使える者は住民票がある自治体の警察署に届を出し、講習を受けて免許を取得することになっている。おまけに彼の場合、その免許を見れば紋章保持者であることも分かってしまう。
だが署内の人々がローレンツに騒めく一番の理由はかつて出先の車内でクロードと二人、情熱的に過ごしていた際に職務質問をされたからだ。外側から車の窓を叩いたのは新人だった頃のリシテアで、説諭だけで済ませてくれた彼女にクロードは頭が上がらない。ローレンツはいまだに幸福な誤解をしているがいつ誰が誰を説諭したのか、はきちんと記録に残っている。
943ローレンツには署内で注目される理由がいくつかあった。近頃はめっきり少なくなったが黒魔法が使える者は住民票がある自治体の警察署に届を出し、講習を受けて免許を取得することになっている。おまけに彼の場合、その免許を見れば紋章保持者であることも分かってしまう。
だが署内の人々がローレンツに騒めく一番の理由はかつて出先の車内でクロードと二人、情熱的に過ごしていた際に職務質問をされたからだ。外側から車の窓を叩いたのは新人だった頃のリシテアで、説諭だけで済ませてくれた彼女にクロードは頭が上がらない。ローレンツはいまだに幸福な誤解をしているがいつ誰が誰を説諭したのか、はきちんと記録に残っている。