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    ろろ

    kokumotu0141

    PROGRESS長編シリアスになる予定のプロローグです。確実に完成させるために進捗載せてきます。

    襲撃された本丸に政府の則宗と長義が調査に入る話。
    沈みゆく船がたび プロローグ 二二●●年、●月●日、●●国に本丸を構える●●●●●城(以下当本丸)が、時間遡行軍の襲撃に遭う。
     当本丸は半壊。死者なし。破壊された男士は●振り。負傷した男士は●●振り。資材や小判の一時的援助、複数の任務の免除等、いくつかの援助を決定。詳しくは後述。
     当本丸の調査に、政府所属●●●●●と●●●●●の派遣を決定。
     当本丸では、●●●が●●●●になっている。備考だが、当本丸では●●●●●●●●●●●●●●●――


    +++

    「うはは。まったく、なんだこの長階段は。じじいが上るには厳しいぞ。」
     長い癖のある金糸の髪を揺らしながら、銀と赤の装束に身を包んだ男は笑いながら言った。扇子を扇ぎながら階段を上る彼は汗一つかいていない。数段先を行く銀髪の青年は、そんな様子の男を横目で一瞥した後、何も言わずにまた前を向いて階段を上った。青年の内の青いストールがそよ風に僅かになびく。二人分の革靴が、石畳の地面に着いては離れる音がする。山の奥深く特有の湿った空気により、服は肌に鬱陶しく張り付いていた。木々が太陽光を遮ってはいるが、それだけではどうにもならないような蒸し暑さがしている。本丸へ続く石畳の階段を上り始めてずいぶん経ったが、まだ先は長い。生身の人間であれば本丸に辿り着くだけで一苦労だろう。涼しい顔で上りきるなど――それこそ、名刀の付喪神たる刀剣男士でもなければ、困難だ。
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