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    エンディング

    aco

    PROGRESS野……子脚本でエンディングに米……師が流れる未来捏造斉鳥バディものの進捗を晒します。
    ちょっと前に喋ってた未来捏造設定です。
    斉木楠雄(26):都市災害情報システムセンター(UDISC)職員
    鳥束零太(26):出張僧侶兼霊能探偵
    タイトル未定 File.1コンクリートの隙間に、煤と湿気がまだ残っていた。
    三日前に鎮火したはずのビル火災現場。その非常階段の下で、斉木楠雄は片膝をついてコンクリートの亀裂を指先でなぞった。

    都市災害情報システムセンター――通称UDISC(ユーディスク)。
    都心で起こる地震、火災、洪水……ありとあらゆる都市型災害を「起きる前に想定し、起きてしまった後も被害を拡大させない」ための解析と提言を担う組織だ。斉木はそこの解析部第三課に属する。災害データの計算とモデル構築、それが大学を卒業した後斉木の選んだ“仕事”だった。
    火災を消すのは消防、犯人を捕まえるのは警察――だが、行政に避難指示を促すタイミングを決めるのは誰か。崩落危険区域をどの範囲まで封鎖すべきか判断するのは誰か。解析官の一つの数値で、都市の数万人の安全計画が変わる。そういう仕事だ。就職して四年が経ち、先日役職もついた。形ばかりといえば形ばかり、"上級"解析官という。やることは結局変わらない。日々災害の予測を立て、リスクのありそうな場所のデータを取ってくる。それなりにあくせく働いているのだ。そして、起きてしまった災害を分析するのもまた、仕事の一つだった。今日は、三日前のビル火災現場を、消防と検証しに来た。
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    アンドリュー(鶏)

    DONE幻水1のエルフたちがエンディング後に自分達の故郷に帰るお話。
    幻想水滸伝1のエルフたちは四者四様といった趣で個性豊かですが、彼らに共通して眼前に横たわっている悲しみあるのだと思うとなんだかしんみりしてしまいます。特にあんなに明るいスタリオンにもおそらくは表には見えづらい切なさや寂しさがあるのかな、なんて思いながら書いた作品です。
    また会う日まで 戦いは終わった。
     けれど僕たちの戦いはまだ終わらない。
     ひとりのエルフの青年は、焼け落ちた故郷の大樹を見上げた。焼け焦げた枝々の隙間から見える空が真っ青だったから、その暴力の跡がひどく浮かび上がってくるようだった。
     『赤月帝国』というひとつの国が滅び、この地が『トラン共和国』と称されることが決まった頃のこと。解放軍の一員としてその終焉を見届けた青年──キルキスは、戦いのさなかに喪われてしまった故郷を訪れていた。度重なる争いに訪れる時間すらなかったのは事実だけれど、やはり生まれたこの地の変わり果てた姿を見ることを避けたい心があったのもまた事実だった。それでも、今は向き合わなければならない。エルフの、いやこの世界で暮らす存在の一員として、新たな生活のためにこの一歩を踏み出さなければならない。この地に残る同胞たちの無念に引き込まれそうになるのを、キルキスは自身を鼓舞することでそれに耐えようとしていた。
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