Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    クラス

    hokui39

    DONE高校1年生の遊修が別クラスだったら
    ガトーショコラ 移動教室のために1階の廊下を通ったとき、冷え切った空間にチョコの甘い匂いが漂っていることに気付いた。そういえば、今日は空閑のクラスが調理実習の日なんだったと、ぼんやり思い出した。


     高校に上がって、空閑とは別のクラスになった。
    ふつうに考えればその可能性はあったのに、なぜ同じクラスになるような気がしていたんだろうか。4月にそれが現実となったとき、自分でも思った以上の衝撃を受けたのを覚えている。
     一方、空閑はあっさりしたもので、「なんだ、オサムとはちがうクラスか」とだけ言って教室に向かって歩き出した。そして、中学校のときにそうだったように、やっぱり僕なんかよりよほどクラスメイトと上手くやっているようだし、幸い空閑の学力についても周りが世話を焼いてくれているらしい。それは喜ばしいことのはずだ。それなのに、胸がもやもやするのを感じているから、きっと素直に喜べていないんだと思う。日常生活のこともボーダーのことも、僕が教える前に教えてくれる人はたくさんいるし、ついに学校でのことも一番に教えるのが自分じゃなくなってしまった。きっと、ぽっかりとそのスペースが空いてしまったような気持ちなんだと思う。たぶん。
    2438

    Sei_Kurage

    MEMOリプ+描いていただいたネタです。
    クラスメイトとずっと喋ってる怜くんに嫉妬心剥き出しにして攫っちゃうサクの話。

    描いていただいたイラスト▶️https://twitter.com/reia_akidk24/status/1468913363724148736

    怜くん(@reia_akiDK24)
    《王子様は嫉妬心に攫われる》怜×サク いつもの放課後。部活のない怜と帰る約束を取り付けたサクは、教室まで迎えに来ていた。付き合い始めた頃は留年した手前、二年の教室に来るのを躊躇っていたサクだったが、元クラスメイトも特に偏見や遠慮なく接してくれたため、苦手意識もなくなり、最近では普通に怜に会いに教室まで来れるようになった。

    「怜くん」

     目的の相手の背中を見つけ、呟く。しかし、楽しそうにクラスメイトと喋っているところを遮るのも悪いと思い、サクはしばらく教室の外で待つ事にした。お気に入りの黒いリュックサックからスマホを取り出し、インスタントな情報を流し見していった。

     五分、十分……時間は過ぎていくが、会話は一向に終わりそうもない。まぁ、怜は元々人懐こくて喋るのも好きなタイプだ、それで自分も救われた部分がある。それに怜は恋人であるが、自分一人だけのための存在ではない。そう思うと、サクは強く出れずにいた。
    3020