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    サスペンス

    りう_

    MAIKINGフォ学オンリーの新作です。
    完成は後日になりますが、登場人物数人で繰り広げられるフォ学サスペンス?のようなもの。
    出来上がり次第、追記していく予定です。
    あんまりフィガ晶♂ではないですが、追々そうなっていくと思います。
    ※開幕で人が死んでいますので要注意。
    フォ学なんちゃってサスペンス「……っ」
     ぴちゃり、と音を立てるものはなんだろう。ぼんやりと足元を見下ろす先に、見覚えのある色が見えた。
     ふわふわと柔らかそうで、けれど冬の海のような、どこか冷たさをはらんだ灰と青。
     暗闇に目が慣れて来たのか、ゆっくりと目の前の光景が像を結ぶ。いつも清潔に整えられているはずの髪が乱れて、その色が床に散っていた。
    「…ぁ…」
     知らず、声が漏れる。視線が、無意識にその先を追う。
     ぴちゃり。もう一度あの音がした。
     その時初めて、嗅ぎ慣れない何かの匂いを感じる。生臭く、空気ごと重くするようなその匂い。
     灰青の先。多分、背中のあたり。ベージュのベストが赤黒くグラデーションしている。
     どうしてだろう。
     鮮烈すぎる光景は思っていたよりも彩度は無い。それでも、『それ』が赤いのだ。赤かったのだと分かる。分かってしまう。
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    Laurelomote

    PASTカー●ィギャグパロアンソロ『ポヨポヨコミック』付録冊子にて掲載させていただきました、仄暗いサスペンスです。
    mtkb気味です。
    さらばマヌカン
    作:ロゥレル

    本文の内容はフィクションです。
    登場する用語は全て架空のものであり、実在の人物・団体・出来事等の名称とは一切関係ありません。


    カシャ、カシャ…
    軽快な音と共に繰り返される光の点滅、角度を変えて何度も切られるシャッター、その向こう側…スクリーン上のビーチの前に、彼は立っていた。
    「…はい!オッケーでーす、お疲れ様でしたー!」
    カメラマンの響く声を合図に、被写体であるカービィは自身を飾るハイビスカスの花はそのままに、作り物の青空・青い海から飛び出し簡素なパイプ椅子に沈み込んだ。
    「お疲れさま!今日も頑張ったね〜」
    「…」
    「…元気ないね」
    マネージャーのワドルディが駆け寄り顔を覗いても、つい先程までカメラに晴れやかな笑顔を見せていたはずのトップモデル・星のカービィの表情は曇ったまま。
    今の彼は、身につけたアイテムは銀河中の女性がこぞって買い漁り売り切れ続出、最近はテレビ出演など活動の幅も広がっている話題のスーパーモデル・星のカービィ。SNSでは『何してもカワイイ!』ともっぱらの好評を受け続け、その勢いは誰にも止められないとまで評されているのだが、
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