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    サスペンス

    Musicaux_

    MOURNINGなんか数年前に少し書いてた数年後の記憶喪失ifです。もはや彗は面影ありません。
    記憶喪失うんぬんより彗が吸血鬼嫌いじゃなく蓮月くんと純愛してたらこんな感じなんだろうなというただの妄想小説に近い サスペンスモノを書こうとしたら純愛になっていたし完結してません(最悪のネタバレ)純愛すぎて体がムズムズするかもしれません

    しかし絶対大丈夫にします 安心してください
    哀しいほどに綺麗で、はしたないくらいに清廉潔白で、溶けるほどに甘い「……?」
    彗は川の近くの草むらでまばたきを繰り返していた。川の流れる音と青々とした草のざわめく音以外何も聞こえない。

    「ここは……」

    額に手を当てる。
    考える気力すらなく、所々汚れたシャツに登る蟻を見つめていた。

    彗は草むらの中で目を覚ました。
    風と流れてゆく川と共に身を任せていた。さっきまで何をしていたんだっけ…自分の名前や一般常識以外何もかも忘れてしまっていた。

    それもそのはずだ。医者は「記憶喪失」と告げた。名前や一般常識を除いて、すべてが霧のように失われたのだ、と。


    「センパイ」
    「…?」

    またぼんやりとしていた。
    焦点の合わない目で初夏の庭を見ていた。
    先程雨が降ったようで、庭の緑や開花寸前の花は濡れている。
    12125

    なんばん

    MOURNINGキルバーンが主人公のホラー・サスペンス調のお話のボツ部分。導入が長かったので切りました。なお、モブが出てきます。

    予定では『名前ありのオリキャラ』が登場するので完成すれば、こちらに全て載せるつもりです。(いつ完成するのか)

    【追記】2023年11月に完成した小説『失われた墓標』をpixivに投稿しました。7万字ほどありデータが重そうだったのでpixivへの投稿に変更いたしました。
    【ボツ部分】名前の無い墓標始まり

     ステンドグラスの天窓から発せられた豊かな色彩の光は、大魔王に報告に来ていた男を緩やかに照らす。訝しげな表情をしながら報告をする男の正面には、カーテン越しの主人と物騒な大鎌を持つ道化師風の男が一人。
    見慣れない長身の不気味な男に、魔界から報告にやって来た大柄の魔族は戸惑う。それを察した大魔王は軽く笑いながら部下に説明をした。
    「案ずるな こ奴は余の直属の殺し屋……一応味方だ」
    どこを安心すれば良いのかと、男は更に不安げな表情を見せた。優秀な軍人の恐がる表情が面白いのか、死神は低く嗤ってみせる。背後から小さな三角帽子が現れ、死神の使い魔が一つ目を覗かせた。
    「きゃはははっ 偉くて強い軍人さんなのに こんなに恐がっちゃってるよぉ~ やっぱりキルバーンが恐いの 良く分かるんだねぇ!」
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