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    サニー

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    もめん

    DONEくだを巻く浮奇とそれを聞いているサニー 明るいタイプのセフレ
    御託にあぐねる「でもさ、それって俺は悪くないでしょ?」
     浮奇がこぼした低い響きは夜のしじまに染み渡る。その声音と、きつく寄せた両眉が浮奇の心情を明確に示している。それは駄々をこねる子供のようで、しかし浮奇にとってはなによりも真っ当な主張である。依然として体内に蓄積した状態にあるアルコールと、事を終えたあとの陳腐な倦怠感が他でもなく浮奇を眠気で脅かし、曖昧模糊とした思考の中でそれを制御する術もなく浮奇の口を走らせていた。
     浮奇はまっさらなサニーの胸に頬を寄せたまま、視線だけをそっくりと動かしてサニーの顔を見上げた。ベッドサイドから放たれる電球色の淡い光に照らされてサニーの肌にはほんのりと血色が宿っている。首元には顎の輪郭に沿って薄い灰色の影が落ち、その暗がりの中で浮奇と揃いのほくろは存在を密かにしていた。そしてどこか幼気で小動物然とした様子で浮奇を見つめるサニーから窺えるのはより多くの困惑である。当然それらの感情が向けられる矛先は浮奇の言動であり、そこにはいくらかの諦観も含まれていることを浮奇は知っていた。それでもサニーは直接的に浮奇を否定することもなければ肯定することもなく、ただ言葉を決めあぐねていた。浮奇にとってサニーが発露するそれは気がつけば慣れたものである。
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