🐉目線で掘り下げたかったなんで好きだと思ったんだろう

弱いのに一生懸命俺を睨み付けて来る目にあるのは焦りとか怯みとか憤りとか迷いとか
矮小だなぁ…って、ヒーローなんてやっぱりロクでもない仕事なんじゃないの
そんな精神すり減らりしてって思った。

この人俺と全然違うんだろうなぁ。
ストレスなんてそれこそ持った力で跳ね除ければいい。
楽な事楽しい事に身を任せてもなんとかなるくらいの力は戦ってみた所あるんじゃないの？
名声は悪くなさそうだけど、それに付き纏ういざこざ、伸び悩みの劣等感とか評価されない事への疲弊とか？そんなものに雁字搦めになるようじゃ ねぇ？

そんなものに自らを置くなんて俺から見たらやっぱり馬鹿らしくて
「己を律する在り方」なんて真逆もいい所だよね

スイスネとジェノサイ「あっ」
「ん」
「ジェノス君だー久しぶりー」
「お前はたしか…」
「いや〜〜その節はどうも有難うー！お陰でスネックさんともうまく行ったよー！最近同棲まで始めたし！同棲っていいよね！！ウン！！もう毎日ささいな事が幸せでさ〜」
「ふん、何をいうかと思えばそんな事か！ささいな幸せを感じた話のなら俺と先生の同棲生活の兄元にも及ぶまい！！」
「あっでもジェノス君はアレした事あるのかな」
「麦茶セックス」
「麦茶セックス！？」
「なんだそれは！？」

相対性理論はいいぞ「でさ、妹が聞いて来るんだけど、野球のルールを、打ったらどんだけ走っていいの？とか、それでどんだけ得点になるの？とか全然知らなかったんだけど、妹 ソフトボール部の助っ人やってたんだよねー」
「ふふっなんだそれ」
RRRR
「ん、ああ…すまん、ちょっと」
(……よし！笑った顔見れた！スネックさんあんまり笑わないからなー！今度帰った時なんか美味いもん土産に持って帰ろう……有難う妹よ………
にしてこんな遅くまで電話掛かってくるなんてほんと忙しいんだな……せっかく二人きりでスネックさん家で呑んでるのに………あわよくばとか思ったけど…………今日も無理かな……………)
「ーー……ー…」
(……………)手持ち無沙汰
(でっかいオーディオ機器だなー スネックさんどんな音楽聴くんだろう…ジャズとかかなぁ)

嘔吐有り「はきそう……」
「もうちょっとだから、がんばって」
「う………う…」
「ほら トイレ、屈んで」
「ん……ん"…ぇ…っあ……はっあ……」
(………あー…、スネックさん 吐いてるときも良い声してるなぁ)
「っう あ……はぁっ……」
(便器に顔ツッコんでゲロ吐いてるのに……涙目と声だけでなんかエロい)
「はー……あ"ー……………ぁー……」
「……………大丈夫？楽になった？」
「……んん…も…やだ………」
「ん？」
「…きもちわるい……」
「………大丈夫、楽になるよ」さすさす
「ん……う"……」
(なんだ？どうしよう……)
(可愛いなこの人……？)

女の子相手に似たような事何回かそりゃあったけど いつも到底こんな気持ちにはなれなかった

すごく短い早く楽になりたい

「スネックさんのこと好き」

だからすぐ感情を吐き出した。
なのになんでちっとも楽にならないんだろう？
言えば言う程、焦らさせるようなこの気持ちはなんだろう？

「好きだよスネックさん」

早く俺を楽にして

👓VS🐉🐲「アンタ、ただの同僚って感じしないよねぇ」
👓「そう見えますか？長い付き合いではありますからね」
🐲「ねぇスネックさんの誕生日教えてくれない？」
👓「個人情報なので…それ依然に彼が嫌がりそうなので」
🐲「…ははっどこから目線？それ？」

🐲「って言われたんだけど！ムカつくあの眼鏡ーー！！」
⚡「お前あの人協会の偉い人だぞ？よくそんな口聞けたな？？いつかお前の上司になるかもしれない人だぞ？敬語使えよ？っていうか誕生日くらい本人に聞けよ？教えてくれないから聞き出そうとしたのか？そりゃお察しだろ」
🐲「世界が俺に冷たい」

⚡「ってぐずぐずこいつがうるさいから誕生日くらい教えてやれ」
🐍「そんな理由で呼び出されたのか」

入院中の「…………」
身体痛くて……寝れない……
夜中だし…二人共寝てるだろうし………騒いで起こしたくないしな………
……………………ああ……でも…痛くて、寝れないと 思い出す、なぁ………いやなこと………
………………………………
…………………
怖い……な………ぁ……………………

「どうした」「痛むのか？」

「あ…」

「ナースコール 押すか？」

「ううん…いい………大丈夫」

「」

「でも…」「ちょっとだけ…気を紛らわすのに 話 したいな」

「スネックさんはさ………怖くないの？」
「自分じゃ勝てないような相手にもさ、立ち向かうような事…ばっかり なんじゃないの？」

「それが仕事だからな」

「ヒーローは すごいって わかったけど やっぱり それが仕事だから…ってだけで 出来るような事じゃ ないよね……？」

書きかけ「スネックさんって彼女居ないの？」
「……………」

突然の問いかけに買って帰ってきた惣菜の焼き鳥を歯にかけるのを止めた。

「……」

最初は素っ頓狂なことを聞かれて止まった思考だったが
質問のくだらなさに嫌気が差して、対面に座る男を睨めつけながらゆっくりと焼鳥を食み、嚥下して、ついでにビールを煽って
嫌味とばかりに空き缶の底をダイニングテーブルに叩きつける。

「い」
「やっぱり居ない？だよねー？」

居ても居なくてもお前には関係ない。
そう言おうとした口頭を遮られて不本意な言葉を叩き付けられる。

こいつ…ほんとに……なんなの……？


怪人協会の騒動が一段落したと思いきや、退院したスイリューが転がり込んできたのはいつ頃だったか。

ただの掛け合い🐲「スネックさんにもっとあんあん喘いでほしい…」
🐍「う…うん？話がいつも急……」
🐲「いっつもこう、我慢してるよね？それもエロくていいんだけどさ？我慢出来ちゃう程度なのかなーって思えちゃったりする訳でさ？我慢出来ないくらい気持ち良く喘いでる声とか聞いてみたくてさ？」
🐍「ええ………」

🐍「いやだからな……いい歳した……ましてや男の喘ぎ声なんて……耳障りなもんなんだって………お前がいくらそう言ったって結局萎え…
🐲「CV…」
🐍「は？」
🐲「CV三木眞●郎のクセに！！！！」
🐍「！？」
🐲「自分の声色を舐めないでよスネックさん！！！！声だけなら間違いなくS級なんだから！！！！！」
🐍「声だけならS級ってなんか傷付くからやめろ！！！！！」

🇨🇭🐍🐏にまつわるお気持ち表明限界界隈に突然光がやってきた。
メイさんである。
よごれとまめちゃは眩しさに目を細め、次いで瞼を擦った。幻覚かと思ったのだ。

「自由自在な飛び方が二次創作の醍醐味ですよね…♡」

字書きは同時に生唾を飲んだ。だってこの二人、〈二次創作は可能性の追求〉を盾に、エロトラップダンジョンとかいうおばみつ界では聞き得ないワードを持ち出したり、原作で出会ってもいないカップリングで蛇を右にしたりと、ただでさえグレーな二次創作の世界でグレーの限界を極めるタイプのオタクである。まさに全てが限界なのだ。

そこにやってきたメイさんというお方、おばみつ界でハートウォーミングな作品をつくらせたら右に出る者がいないような、とにかく凄い絵描きだった。カトリックでいうところのローマ教皇、法律でいうところの六法全書みたいなひとである。