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    スレ

    tomoshi

    DONE手助けのお礼に長嶺が見返りを要求するも、小日向がボケ倒す話。いちゃいちゃしたり、すれ違ったりしてます。(※2024年にプレイした乙女ゲームのなかで、コルダ3AS至誠館が一番楽しかったので書きました)
    心ばかりではございますが

    休日の昼下がり。秋晴れの空から光が差し込む台所に、爽やかなレモンの香りが広がる。オーブンを開けて天板を取り出せば、キレイにふくらんだマフィンがようやくお目見えだ。

    「うん、いい感じ」

    友達から教えてもらったレシピは、まさに完璧。あとは冷めるのを待つだけだ。冷めたら彼に「一緒に食べよう」とメールを送ってみよう。でも、まずは片付けをしなければ。とりあえず、レシピの紙をなくしてしまわないように、再びクリアファイルのなかに戻そうとして――私は嫌なものを見つけてしまう。

    「すっかり、忘れてた」

    現代文の授業で出された課題レポート。レポートの内容を発表するプレゼンは確かずっと先だと記憶していたが……もしかして。おそるおそる赤枠で囲まれた日付を確認してみると、締切は、なんと明日だった。なにかひとつでも決まっていれば取り組みやすいのだけれど、学生の自主性を促すために設定された“テーマ不問”という文字が、今は恨めしい。
    10022

    ヒサヤA伝

    MEMOgrok3にカプとかシチュ指示入れて、ロイエの猫耳尻尾ネタ書いて貰った
    私は本当に文章書けないので読みづらいとことか、盛りたいとこほんのちょっと修正した以外ほぼそのまま…この使い方合ってるのかも分からないけど全く文章書けない私からすれば充分助けにはなってるので置いとく
    好奇心は猫を可愛がるか朝の光がカーテンの隙間から柔らかく差し込み、ミッターマイヤーの意識をゆっくりと現実に引き戻した。昨夜の熱がまだ体に残っているような感覚の中、隣に横たわるロイエンタールへと視線を移した。
    深い眠りについているその姿は、普段の冷徹で凛とした美丈夫とは打って変わって無防備で穏やかだった。艶やかなダークブラウンの黒髪が枕に広がり、長い睫毛が静かに閉じた瞼を縁取っている。その寝顔に一瞬見とれ、昨夜の濃密な時間を思い返してかすかに頬を緩めた。

    だが、次の瞬間視界に奇妙なものが飛び込んできた。ロイエンタールの頭に、黒く艶やかな猫の耳がぴんと立っているではないか。さらに、腰のあたりに申し訳程度でかかっている毛布の隙間から細長い尻尾が出ており、微かに揺れている。ミッターマイヤーは目を疑い、一度強く瞬きをしてから再び見つめた。しかし、幻覚でも夢でもない。確かにそこには、猫の耳と尻尾が生えたロイエンタールがいた。
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