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    セト

    フジやま凱風

    DOODLEMIU404。第四機捜のバレンタイン。
    「私が預かるって言ったのに、ハムちゃんがそれは悪いって聞かなくて」
    「まぁ、所内で見られたら在らぬ噂が立つ可能性もありますしね」
    「噂なんてさせとけばいいのよ。どうせそんなこと絶対無いんだし」
    「あぁ…はい………」
    平常業務の第4機捜分駐所。

    「お疲れさまです」「おつかれさーまですっ」
    パトロールを終え、疲れ切った顔と声で消え入りそうな志摩と、いつも以上に機嫌が良く騒がしい伊吹の両極端が分駐所に戻ってきた。
    「おう、お疲れ…ってなんだぁお前ら。今日は特にでかい初動もなかったはずだろ」
    陣馬が二人の様子を見て訝しげな顔をする。書類整理をしていた九重も後ろで頷いており、めぼしい事件はなかったことがうかがえる。疲れ切った顔の志摩は、そのまま自分のロッカーに向かい、手荷物を詰めながら陣馬の問いに応えた。
    「いつもの5倍うるさかったんですよこいつが。ただそれだけです。」
    志摩がため息を吐きながら目線を向けると、伊吹は備え付けのソファに勢いよく座って足をブンブンと振ってニコニコというかニヤニヤといったような表情を浮かべていた。志摩の言葉に伊吹が「だって待ちきれないじゃん?」なんて返している。
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    しくㅤ

    MOURNING自創作ストーリー冒頭です。不穏に見せかけたド平穏モノです。ですか不穏好きなので不穏ちゃんとあります
    以下の内容が含まれておりますので苦手なものがあった場合、閲覧を控えることを強くおすすめします。

    NL/実質死ネタ/天国などの描写

    G表現含むR18表現はありません。なんならR15すらありません。NLと言っていいのか分かりませんが、何はともあれこの人と居れるだけで幸せというNLがすきです!!!!!
    ブルー・トゥー・スユー(0)電車の外の景色は、いつだって真っ白な空だった。
    どこからが雲か、どこまでが空か分からない背景と、そこら中に建てられた都会の景色。そのどれもを見渡しても、色らしい色はついていない。確かに、彩度の低い赤や青はある。あちらこちらについている信号機が機能していないというわけではない。周りの人を見渡しても、身に纏う衣装のワンポイントに色がついていたりしている。ただ、全体的に見渡してみると、ここは随分と白と黒が多い世界だなと俺は身に染みて感じる。ここは「コード240」と周りの人が勝手に名付けた、いわゆるあの世とこの世の狭間みたいな場所と言うべき世界である。だが決して死して時が経たない者がここへやって来る訳ではなく、死して時が経ちもう生まれ変わることをしないと決断した者だけが立ち入ることを許可されている場所で、天国で何かしらの活動していた者と地獄で更生した者が交わりながら暮らしていると最初に全てを司る神は教えてくださった。ちなみに名前の由来としては決して詳しくはないが、この世界で1番高い建物240mあることと、その建物が音楽の聖地となっていることから段々とその名前が定着していったらしい。
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