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    ダバ

    eareyenose

    CAN’T MAKE2024年10月27日(日)AWAKENING POINT SP2024で出す予定の本の冒頭です。
    タイトル:INCARNATION
    新書二段組、150pぐらい、1200-500円ぐらい予定
    フロスネというか、フロ目線多めのフロ+スネのディストピア小説みたいになっちゃった。まだばりばり書いてるので変更あると思います。
    INCARNATIONサンプル(仮) フロイトは格納庫の最奥、一際広くとられた区画にロックスミスを停めるとシートに背を預け、肺に満ちていた空気をすべて追い出すように深く息を吐いた。 
    まだ先ほどの戦闘での興奮が肌の下で、恥じらうこともなく燻る火となって残っていた。いつまでもこんな時間が続けば良い。久しぶりにそう思えるような戦闘だったと彼は短く振り返った。



     ISB二二六二 惑星ルビコンⅢ。かつては多くの人類が入植し、コーラルとともに繁栄したこの星は約半世紀前のアイビスの火により荒廃し、宇宙の片隅でその暗闇に紛れるように息をひそめて生き永らえていた。
     人間というものは御多分に漏れず忘れっぽく薄情な性質で、コーラルを失ったこの星の存在は、惑星封鎖機構の監視もあり、人々の記憶からも、人類の歴史からも忘れられようとしていた。しかし。突如として報じられたコーラル再発見の知らせは、伝染病のように素早く全宇宙を駆け巡ると、この星は望まぬ形で再び世の耳目を集めた。知らせを聞いた二大星外企業、アーキバス・コーポレーションとベイラム・インダストリーは早々に調査という名目のもと、それぞれのAC部隊を進駐させることを決断した。それは調査とは名ばかりの、コーラルの実効支配を目的とした侵略ではあったが、彼らに面と向かってそれを非難することができるものは宇宙連合政府には存在しなかった。
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    kumaneko013

    DONE・ジェレミーとオーバンの親密度会話3が前提の内容です。
    ・アデルは過去に「速ければいいというものではない」とか言われてたり、成長タイプが片方スピードスターなのもあって、何かあった時の行動も他の騎馬メン達に比べると馬共々に早いイメージを勝手に持っています。
    ・私の書く文章なのでアデアレの2人がこっそり付き合ってるし、本人達は周りにまだバレてないと思っている。
     宿の一階にある酒場。
     俺はそこで酒とつまみをちびちびやりつつ、離れた席に座って飲んでいる赤毛の男にチラリと目をやった。そいつは昨日負った腕の怪我が影響しているのか、ジョッキを持ち上げる動作にも少しぎこちなさを感じる。
     ──どうも気に入らねえ。
     何がって、あのアデルとか言う騎士だ。
     明るく真っ直ぐな性格で、弱者を放っておけない騎士の鑑みたいな奴。おまけに顔がいいもんだから、街の女達からも人気が……ってこれは私怨になるかもしれねぇが、とにかくこのジェレミー様にとって、気に食わない存在だった。

     それに拍車を掛けたのが、昨日の出来事。
     この辺りじゃだいぶ叩きのめしてやったと思ってたゼノイラ軍の残党が、小さな村を襲っていると。奴らの目を盗んで村から逃げ出してきた男が、ちょうど近くを行軍してた俺達に縋り付いて助けを求めてきたもんで、急ぎ救援に向かう事になったんだが。
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