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    チャラ男

    伊那弥彪

    DONE現パロ宇兄弟×妓、宇妓、宇弟妓。青い鳥である方のツイートに影響受けて書いたチャラ男クズ宇兄弟ネタ。何でも許せる方向け。チャラいかクズいかは知らん!
    クズ兄弟に挟まれてどうしてこうなったのだろうと少女は考えた…考えても考えても答えは出ない。自分はただ、カラオケでストレス発散をしたかっただけだ。辛い毎日…溜まる鬱憤…それを唯一発散できるのがヒトカラだったのに…

    「あれ?もう歌わねぇの?君の歌声もっと聞かせてくれよ」
    「…この曲とか良いんじゃないか?」

    ソファーに座る少女を2人の大柄な男が挟んで座っている。1人は、艶のある長い白髪を結び、左眼に赤いタトゥーを施した男…もう1人は、黒の短髪で常に表情を崩さない男…その2人の男はそっくりな顔からして血縁である事は伺える。
    少女はこの2人と一緒に来たわけではない。先程も言ったが1人でこのカラオケにやって来た。歌い始めて十数分経った頃か…部屋のドアが突然開いたのは。少女がまず思ったのは、店員の存在だった。自分は何も頼んでいないが、部屋を間違えたのかな?と…だが、振り向いた先にいたのは、店員とは思えない私服を着たこの2人組だった。少女は硬直した。見ず知らずの男2人が急に入室してきたのだから当たり前だ。少女は勇気を振り絞り、「へ、部屋間違えてますよ」と告げた。だが、白髪の男はニッコリと笑って「いいや?間違えてねぇよ?」と答え、そのまま少女の隣に座った。黒髪の男もそれに続き、白髪の男の反対側に座っては、2人で少女を挟む形を取る。突然の事で少女はただただ身体を硬直させた。意味が分からない…と。
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